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ジャパリ星雲 トキワの国

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「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」感想

2025-03-20 21:15:00 | ドラえもん
今年も映画ドラえもんを観てきた。
僕は2週目の鑑賞になったので、結構待ってしまった感覚があった。
以下、思いつくままに感想を書く。
ネタバレ注意。



結論から言うと、今年も大変良かった。
今年は特に映画45周年ということで期待値も上がり、前評判も非常に良かったのでその面もあってさらに大いに期待していたが、そうした期待を裏切らない内容だった。
去年の「音楽」に続き、今年のテーマは「絵」なわけで、自分にとってはより身近なテーマになったとも言える。絵がテーマということもあってファンタジー的な要素も強いながら、タイムトラベルが関わるSF要素、緻密な伏線やその回収、小ネタや過去作要素などなど…とてもよく作られていた。
伏線で言えば、今回の冒険の発端となった「絵」の真相が明かされた時は「なるほどなぁ」と思ったし、クレアの正体についてもわかった上で振り返ると「これも伏線だったのか!」と感心したものだ。

順番的にも早いうちに語って良いと思うが、映画のOPとしても「夢をかなえてドラえもん」が復活したのは大変喜ばしい。
純粋にこの歌が大好きなので、大画面大音響で楽しめるのがとても心地いいだけでなく、映画のテーマに合わせた映像とともにこの歌でOPを観ることでワクワク感やテンションを高める重要なポイントとなっているのだ。もしかしたらカットバージョンかも、という懸念もあったがしっかり1番まるまるだったし、そこも嬉しい。「ドラえも〜ん」から入る流れもバッチリで、OPの時点でも大いに評価したい。

今作のタイトルは「絵世界物語」ながら、実際の冒険の舞台は絵を通じて向かった13世紀のアートリア公国となっている。まぁ、過去作にも似たような例はあるし、「絵」が作品において重要なポイントなのは間違いないし、大した問題ではないだろう。

そう、今年のテーマは「絵」。僕は小さい頃から絵を描くことは大好きで、現在も絵描きの端くれとしてやらせてもらっているだけに、この作品のメッセージ性には心に沁みるものがあった。それをパパやマイロが語るからこその重みや説得力が感じられるのも良かった。この映画と連動してTVシリーズの方で「のび太が消えちゃう?」をやったのもやはり大きな意味があるんだろうと思う。
この映画で得たメッセージを大事に、今後も創作を続けていきたいところだ。
CMにも出ていた「へたっぴドラ」は物語においてもテーマ性においてもキーとなるアイテム(?)といえるが、これがどう重要になってくるんだろうと思っていたら、納得の展開だった。確かに、この絵が世界を救ったわけだ。とても印象に残っただけに、何かしらグッズ化してほしいものだと思った。

ゲストキャラも各々非常に立っていた。クレアはメインヒロインで可愛くもあり物語に深く関わるポジションとして感情移入もできたし、マイロもマイロでのび太と心を通わせたり共闘したりといった役割は主に彼が担っており、クレアとは違った形で愛着が持てた。
ゲスト出演者もなかなか良かった。サンドウィッチマンのお2人は普通に芸人として好きなので嬉しかったし、作中での演技も言われなければ気づかないレベルだった。パンフレットによれば、作品に入り込んでもらうため自分たちをあまり意識してもらわないように声を変えたそうで、さすがというほかない。
2度目となるミキティこと藤本美貴さんも悪くなかった。パルは最初はどうかと思ったが、こういうものと思ってしまえばあまり引きずられなかった。

今作もまたひみつ道具が盛りだくさんでチョイスがまた絶妙だ。原作で1回きりの登場ながら間違いなく覚えてるし印象に残っている道具などが各々的確な場面で使われており、これまた楽しかった。これはやはり伊藤公志氏脚本だからこそ成せる業なのだろうか。
無生物さいみんメガフォンは好きな道具だし、タイムてぶくろとめがねは確か登場話が大全集にしか収録されておらず僕も結構記憶の彼方で読み返したくなったし、ヒトマネロボットや万能わながまさか映画で見せ場があるなんてビックリだったし、ほんやくコンニャクひとつにしても後の展開を考えれば適切な使い方をされていたり…と挙げればキリがない。
そうそう、小さい頃からの憧れ「水加工用ふりかけ」も嬉しかったし、これについてはへたっぴドラと合わせて最終決戦で「その手があったか!」というような切り札的な役割も果たしており、舌を巻くばかりだった。

ところで、来年はどうなるだろう。海が舞台になるということで、ついに海底鬼岩城リメイクくるか?とも思ったが、また海が舞台のオリジナルになる可能性の方が高いような気がしたり…。それはそれで楽しみだが、ここで海底鬼岩城のリメイクがこなければもうほぼ望みはないと考えた方が良さそうで、ちょっとショックでもある。
とにかく現状あの映像だけだとどっちもあり得るしなんとも言えない。待つしかないな。

とまぁ、こんな感じだ。今年も大いに楽しませてもらった。空の理想郷以降続いているわさドラオリジナル映画はどれも概ね高評価だし自分も好きだし、自己評価だと年々どんどん良さがアップしているように感じる。この調子で今後もまだまだ楽しませてもらいたい。


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