蒲公英の絮

四季折々の花や空の写真と、自己流俳句で日々を綴ります。

虫嫌い

2023-08-09 01:21:00 | 日記


(ネット画像より)











       蝉よ許せよ 虫除け 吊るします













       空蝉の 目にはなんにも 映らない
























       赤いランタナ 台風進路 如何に




立秋とは、名ばかり。
あれっ?と思った涼しい風と、蝉時雨が聞こえない静かな朝。

小雨もぱらつき、これは!と期待したけど。
日中はやはり35度近い。
蝉時雨も大きくなる。
雨も時々降り、止めば照り返しがきつい。
蒸し暑さは、相変わらず。
台風の影響も、あるのかもしれない。

昨日の話。
孫を送って、一緒にエレベーターを降りようとしたら、孫が「ばあば、右側気をつけて!」
ギョッとしながら、右を見る。
何もないし、何も起きない。

あのね、この前、エレベーター降りる時、いきなり蝉が、飛びかかって来て凄く怖い思いをしたんだ。
ほんとに無理!だから朝、玄関に蝉が居た時、怖くて出れなくて、20分、部活遅刻したんだよ。

あーあれね。
2、3日前のラインに、思わず吹き出したけど、本人は真剣…心底恐怖なのだろう。

エレベーターを降り、孫の家の玄関に来た時、孫が叫んだ。

「ほら!!又〜!!
なんで、私んち?」
と今にも泣きそう。
孫の部屋の下、エアコン室外機の上に、蝉がひっくり返っている。

「まだ生きてるよね?
またとびかかるね?
どうしたらいい?ばあばなんとかできる?」
ちょっと笑いそうになるのを堪え、とにかく玄関ドアを開ける。

留守番の妹に、報告。
蝉がまたいるよ!と二人であたふた。
大丈夫。ばあばが追い払うから。

玄関から出て、傘の先っぽでサッと払うと、下の駐車場の方向へ飛んでいった。
ドアの覗き穴から、見ていた(らしい)孫。
ばあば、ありがとう!良かった〜!
でもこれからも、蝉来るよね?
私んちばかり、狙ってる気がする。


うーん。
虫って嫌いな人に寄ってくる…なんて、誰かが言ってた気もする。

そうだ、お隣さんみたいに、玄関に、虫コナーズ吊るしたらどうかな?
咄嗟の思いつきだし、あれは、蚊や蝿用だとは思うけど。

とにかく、毎朝、怖くてドアが開けられないんじゃ困る。

気休めとか、おまじないのようなものだけど、それしか孫の不安を和らげる方法が思いつかない。

意外にも、孫も、それいいかも、と言う。

さっそく近くの、ドラッグストアに買いにいった。
孫の部屋の窓下に吊るす。

効果のほどはわからないし、蝉にはほんとは可哀想。
害虫でもなく、短い一生なのに。

殺虫剤ではなく、虫が寄り付かない効果がある、という事で勘弁してもらう。

虫嫌いは、母譲り。そのまた母譲り。つまり私も虫は、全般に嫌い。
なんかね、形かな?形状全般が苦手。鳴き声は、嫌いじゃないんだけどね。

なんか年とともに、エスカレートしている気もする。
蝉の抜け殻。空蝉さえも、今年のは、なんだか大きくてグロテスクであった。
勝手口を開けたら、すぐそこの円柱にしがみついているのを、一月前に発見した。
こんなところに、とびっくりしたけど、スマホで写真を撮り、俳句を。と思って改めて画像を見て、ゔっ!となる。凄い迫力、目も心なしか大きくグロテスク過ぎて消した。
(上の写真は、2年前の中庭の笹にしがみついてたもの。あの時は、いまみたいな心境にはならなかった。よく頑張って、地中から這い出て、これから短い夏を謳歌するんだなあと、感慨深かったものだが。)

蝉よ、許せよ。できたら孫のところにだけは行かないでおくれ。




コメント (2)
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