さすらい塞翁が馬

(旧タイトル『さすらい教師・大陸系』)

日本語教員として働いた中国での日々。
そして、帰国後。

新元号、令和!

2019年04月01日 23時59分59秒 | 生活(日本)
新元号が『万葉集』から出ましたよ
しかも、私が昔から愛してやまない、大伴旅人の名が飛び出しましたよ

ここで令和の出典を軽くおさらいしてみましょう。

梅花謌卅二首并序
(梅花の歌三十二首 序を併せたり)

天平二年正月十三日、萃于帥老之宅、申宴會也。
(天平二年(730年)正月十三日、帥の老<=大伴旅人:665-731>の宅に集まりて、宴会を申き。)

于時、初春令月、氣淑風和。梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。
(時に、初春の令月にして、気叔く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は佩後の香を薫らす。)

加以、曙嶺移雲、松掛羅而傾盖、夕岫結霧、鳥封穀而迷林。
(加以、曙の峰に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾け、夕の岫に霧結び、鳥は穀に封めらえて林に迷ふ。)

庭舞新蝶、空歸故鴈。
(庭には新蝶舞ひ、空には故雁帰る。)

於是盖天坐地、促膝飛觴。
(ここに、天を蓋とし、地を座とし、膝を促け盃を飛ばす。)

忘言一室之裏、開衿煙霞之外。
(言を一室の裏の忘れ、衿を煙霞の外に開く。)

淡然自放、快然自足。
(淡然に自ら恣にし、快然に自ら足る。)

若非翰苑、何以濾情。
(もし翰苑にあらずは、何を以てか情を述べむ。)

詩紀落梅之篇。
(詩に落梅の篇を紀す。)

古今夫何異矣。
(古と今と何ぞ異ならむ。)

宜賦園梅聊成短詠。
(宜しく園の梅を賦して聊かに短詠を成すべし。)

『万葉集』巻五

         

諸説ありますが。

歸田賦

游都邑以永久、無明略以佐時。徒臨川以羨魚、俟河清乎未期。
感蔡子之慷慨、從唐生以決疑。諒天道之微昧、追漁父以同嬉。超埃塵以遐逝、與世事乎長辭。
于是仲春令月、時和氣清、原隰郁茂、百草滋榮。
王雎鼓翼、倉庚哀鳴、交頸頡頏、關關嚶嚶。于焉逍遙、聊以娛情。
爾乃龍吟方澤、虎嘯山丘。仰飛纖繳、俯釣長流。
觸矢而斃、貪餌吞鉤。落云間之逸禽、懸淵沉之鯊鰡。
于時曜靈俄景、繼以望舒。極般游之至樂、雖日夕而忘劬。感老氏之遺誡、將回駕乎蓬廬。
彈五弦之妙指、詠周、孔之圖書。揮翰墨以奮藻、陳三皇之軌模。
茍縱心于物外、安知榮辱之所如。

張衡『文選』巻十五

(こ、これは意味深。。。)

         

……ちょっと興奮して収拾がつかなくなってきたので、この辺にしておきましょうかのぅ。

とにかく私が言いたかったことは、大伴旅人の「酒を讃むる歌 十三首」は最高に素晴らしいんだっていうことだったんですがねぇ。。。

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