久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

職員一丸となって日々公務に励んでいます。

日々の公務や生活を通じ、感じたり考えたりしたことを発信していきます。

5月の職員向け朝の挨拶

2014年05月21日 | 朝の挨拶
※ 私が庁内放送で久喜市職員に向けて話したものを掲載します。

職員のみなさん、おはようございます。

今朝は、5月5日のこどもの日を中心とした児童福祉週間にちなんで、児童福祉についてのお話をいたします。

近年の児童を取り巻く環境は、核家族化の進行や地域のつながりの希薄化などから大きく変化しており、夢や希望を持ちながら子育てのできる環境を整備していくことは、地域全体で取り組まなければならない重要な課題であります。

特に少子化は急速に進行しており、一人の女性が一生の間に生む平均のこどもの数(かず)、いわゆる合計特殊出生率は、平成24年度の全国平均で1.41、本市においては  1.09と、全国平均を下回っており、憂慮すべき状況と考えております。

このような中、国においては、少子化対策を推進するため、平成27年4月から子ども・子育て支援法に基づく「子ども・子育て支援新制度」を本格施行する予定となっています。この新制度では、質の高い幼児期の学校教育と保育の総合的な提供、保育の量的拡大、地域の子ども・子育て支援の充実を目指しているところです。

本市としましては、この新制度の実施に向けて、「(仮称)久喜市子ども・子育て支援事業計画」の策定をはじめとした様々な準備を進めており、市民の皆様からの子育て支援に関するアンケート調査結果を取りまとめたところです。

この調査結果などを踏まえ、本市の実情に応じた事業計画を策定するため、現在、久喜市児童福祉審議会に諮問し、ご審議いただいております。本年秋ごろに、答申をいただけるものと考えておりますが、答申内容を尊重しながら、地域のニーズに応じた子育て支援の充実に向けて、着実に実施していきたいと考えております。

また、これに先駆け平成25年度においては、保育所入所希望者のニーズに応えるため、老朽化した公立のさくら保育園を移転改築し、3月28日に竣工式を行いました。

移転先は、清久工業団地周辺土地区画整理事業地内で、旧園舎から南に約500mのところになります。これにより、定員を10人増員し、70人とするとともに、4月から新たに0歳児保育と延長保育を開始しました。

さらに、国の進める「待機児童解消加速化プラン」により、民間保育所の施設整備に対しても補助金を交付し、入所希望が多く待機児童となりがちな0歳児から2歳児の低年齢児60人の受入れが可能な「鷲宮桜が丘保育園」の新設に対して支援を行いました。

子どもは社会の宝であり、子育てに夢を持てる社会の実現は、市民の切なる願いでもあります。

私は、先の市長選挙において「駅前保育所」の設置、「病児・病後児保育」の実施、こども医療費の無料化の継続などを公約としましたが、今後においても、様々な子育てニーズに応えられるよう子育て支援事業に取り組み、「久喜市に住んでよかった」と実感できるようなまちにしていきたいと考えております。

少子化対策は、全庁的に取り組まなければならない課題であります。職員の皆さんには、今後も積極的な取り組みを期待します。
以上で、今朝のお話を終わります。