goo blog サービス終了のお知らせ 

nanchatte 銀座マダムのぷぷぷ日記

セレブとは程遠いが銀座に住む我が家の
ささやかな日常を綴ってます。

こぼれ話ひとつ

2008年04月08日 | Weblog
土曜日の午後、電車とバスを使って、
たーきち母の仕事場に到着してすぐの事。

「 あーら、まぁ、あのお婆ちゃん、また通ったわー 」

私達が来る前に、何度か行き来してたらしくて、
さっき手押し車の住所見て、帰り道教えてあげたらしいの。
なのにまた・・・どうやら迷子になっちゃったみたい 

どんどん先行くお婆ちゃんをたーきち母が追いかけていって、
とりあえず、うち入りなさい、と促されおぼつかない足取りで
入ってくるお婆ちゃん。

住所と名前から電話番号を調べて何度かかけるも、おうちの方と連絡が取れない
たぶん探しに行ってるんだろうね、と話してたんだけど、
このままこうしていてもどうしようもないので、仕方なく警察に電話・・・。

その間に聞いた話では、今まで鹿児島でひとり暮らしをしていたんだけど
昨年息子さんのとこにお世話になりに来たって事。
もう91歳なんですって 


ほどなくおまわりさんがやってきた時、

「 息子と嫁に叱られる・・・」と言って涙ぐむお婆ちゃん。

ごめんね・・・電話繋がれば良かったんだけど・・・と私。

その後お嫁さんがお迎えに来て、怒らないで下さいね、とお願いした時
「 これ、御礼だから・・・」と、
畳まれてしっとりした感じの1000円札を差し出すお婆ちゃん。

もちろん誰も受け取らなかったけど、私もよくうちのママの叔母にあたる
お婆ちゃんにこうやっておこづかい貰ってたな・・・と思い出した。

私が物心ついた時にはもうじーじ、ばーばはいなかったから、
この人がお婆ちゃん代わりだったんだよね・・・。
もっと優しくすればよかったよ、今更だけど。


あー、それにしても介護の問題は難しい。
お婆ちゃんがお婆ちゃんを看るのは体力的にも厳しいんだろうな。
いや、私たちの影にもヒタヒタと親の介護の問題が押し寄せてきてる。

ちょっと辛くなり、『 お母さんちの晩御飯、何かな 』 と
思考を逃避する、ちっちぇー私なのでした・・・