放大の仲間から情報提供いただき、作並温泉のもっと奥の瀟洒な館を下見した。広瀬川添いの林の中にひっそりと建つ洋館は辺りの景色に溶け込んでまるでヨーロッパの片田舎に来たと錯覚させる。
自然と一体化したガーデニングにはおとぎの国に出てくるような小さな小屋が2棟。建物内部の壁は白い漆喰でイギリスから取り寄せたという調度品。ステンドグラス、タペストリー、暖炉、シャンデリアなど趣味の良さが際立っている。
何度かヨーロッパに旅した私にはそれらが旅の一コマを思い出させてくれ懐かしさを感じた。
館の主、元東北大学名誉教授大内秀明氏の趣味で集められた品々だと言う、宮沢賢治にまつわる書や、モリスにゆかりの織物やデザインなど、更に中国製という夜光貝でなく様々な貝を使った螺鈿の屏風など。あまり人目に付かずのひっそりと山奥の個人の別荘内に収まっていることは実にもったいない。
多くの人達に見てもらいたいものだ。こうした洒落た洋館でランチやお茶を事前予約で楽しめると言う。
管理している教授の娘さんらしき貴婦人に御礼をのべ辞去した。仲間と行ってみたい処だ。感動すること請け合いだ。
林に囲まれた瀟洒な洋館、4月末になるとカタクリの花が薄紫に咲き乱れ綺麗だと言う。そして新緑の頃がお勧め。
落ち着いたヨーロピアンスタイルの室内。センスの良い家具や丁度品美術品の数々に心豊かな気分を味わう事が出来る。
2基あるマントルピース、現在は管理の点から、薪でなく電気で炎と暖を演出している。
中国の螺鈿で作られた一双四曲の屏風、重厚感がある
イギリス流ガーデニングの前庭にはおもちゃの国のような可愛らしい家が2棟並んでおとぎの国の風情
窓に面した処に置かれている衝立風のステンドグラスは緻密な宗教画が配されているテーブルや椅子はイギリスから取り寄せたモノとか
天井の高い広いゲストルーム、シャンデリアがアールデコ風で暖炉と相俟ってゴージャスな雰囲気
酷道48号線沿いにある看板、山形県に向かっては右方向にある