Truth Diary

人生の楽園 友人夫婦実にいい歳のとり方をしていた

 昨日、県内北部のK市を仕事で周った。「こちらに来たら何時でも立ち寄って」と言われていたの思いだし急に友人を訪問した。30度を超す暑さのなか、ランニング短パン姿で、作業を終え農機具の手入れをしていた友人とノーメイクに健康そうな汗が輝く奥さんは、突然の訪問にもかかわらず、日焼けした顔をほころばせ快く迎えてくれ、丹精込めた裏の畑を案内してくれた。  彼は仙台に所有するマンションと、96歳の母親の住むS町とを行ったり来たり、半々の生活を送っている。定年を機会に農業機械を買い、野菜と米作りをしながら、以前勤めた会社の嘱託として月に2回ほど仕事をしているという。  仙台の都市暮らしの殺伐さや、たまにする仕事社会でのとげとげしさには、生まれ育った田舎の土と触れ合う野菜作りや、母親、人情細やかな近所の人たちとのつながりが程よい癒しになっているのだろう、お二人とも在職中には見られなかった実にいいお顔をされていた。  彼は私より1歳下ながら、仕事では常に同期のトップを走り、エリートと一目置かれていた。奥さんはしばらく専業主婦だったが、介護関係の嘱託職員として働きながら、独力でケアマネジャーの資格をとり、仙台市の施設で最近まで働いていた頑張り屋だ。  帰りに「私が作った野菜を帰って食べてください」とたくさん持たしてくれた。元来愛想のいい親切な人柄だったが、更に老親との生活、豊饒な風土と人情、環境が人を変えるとはこのことかとつくづく感じた。適度な都市社会で仕事をし、後はは生まれ育った田舎の懐に包まれ、歳老いた母を看ながら夫婦で土地を耕しゆったりとした日をおくり、時々仙台に戻ってまた何日か嘱託の仕事をする、まさに彼が、定年退職時の挨拶状に記していた「晴耕雨読」そのものを地でいっている。何人もかくあるべし。 あやかりたいが単調な農作業が向かない私には無理だと思う。車とデジカメとパソコンを使った今の仕事をもう少し頑張ろう。 今回周ったところにあった花山御番所
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「生き方」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事