Truth Diary

子育て真っ最中のカラス君、頑張ってます

 昨日の朝、なにげなく、庭の薔薇を見ようガラス越しに覗いたら、前の家のカーポートの上からこちらを見ているカラスと眼が合ってしまった。顔いっぱいにご飯粒を付けた姿は、利口でずるがしこいイメージとは大違い、マヌケでユーモラス、こんなひょうきんなカラスもいるんだと、なんだかうれしくなった。

 今は子育ての真っ最中のはず、親カラスも体力を付けなければならない。以前カラスの巣作りを追跡調査したことがあった。最近は少なくなったがクリーニング店でつけてよこす、白や青、ピンクなどのビニールコーテングした針金のハンガーを、物干し場からさらって行き、かっこうの材料と巣の材料にするカラスが多かった。いろんな巣を調べて見る、芸術的センスを持つカラス、色彩の趣味など、個性を発揮するカラスがいた。すべてを白い針金ハンガーで統一、ホワイトハウスに徹底してこだわる、マニアタイプ。そうかと思えばいろんな色を組み合わせ、カラーバランスを考えた、見事な配色の芸術家タイプなど。さまざまである。

 上記の巣作りは、立地が条件がよく、比較的計画的に結婚前に住宅を確保した場合で、できちゃった結婚のように巣を用意できずに、産卵がせまると、そんなこだわりなどいっておられずに、生木の枝を折って一日で急ごしらえのプレハブを建てたのを見たことがある。それは桜の開花前の枝でなんとも惜しい気がした。

 カラスの首の力は相当なもので、以前住んでいた家の庭で、生垣に張った紐に偶然からすが羽を絡めて、ばたばたと暴れているのを目撃した。仲間のからすが大勢駆けつけてきて、ガアガアと大騒ぎし、一時何事が起きたのかと騒然となると同時に気味悪くなった。

 恐ろしくて近付いてはずしてやることもできず静観するうちに、なんとか脱出して飛び去った。その直後から、家の屋根に設置してあるTVのUHFのアンテナのアルミパイプをポキン、ポキンと折ったり、屋根をクチバシで強くたたいたり、嫌がらせをされた。たぶん、紐を故意に張ってと邪推してその仕返しの行動ではないかと、執念深さに驚いた。その行動は約一年間続いた。

 さらに驚いたのは、私の顔を覚えているらしく、家の外に出ると、急にガア、ガアと威嚇するようになきたてることだ。よほどカラスに恨まれてしまったらしかった。

 子育て中の親は例外なく、子供が危険にさらされると、身の危険もかえりみずに、どんな相手であろうと攻撃を仕かけてくる。雛が巣立つ頃が一番神経質になる時期なので、カラスの巣の近くには近付かないほうが賢明である。

 先日ツバメの卵をカラスに盗られるので、光るものが効果があると、CDを吊り下げているとラジオで話している人がいたが、カラスの卵を狙うのはトンビである。カラスは、トンビが多いところ、魚市場などの近くでは、上から見えない障害物の下、例えば、電柱の場合開閉器の下などを好んで営巣する。

 カラスの害を少なくするには、食料となるものを不用意に置かないことにある。そういう意味では、前段のご飯粒を付けたカラスは、我が家で、雀に残飯を提供した事を反省しなければならない。餌づけは自然の摂理に反する。栄養十分なカラスは繁殖力旺盛になり、どんどん増え続ける、兵糧攻めが一番です。

 シャッターチャンスを逃してしまい、くいしんぼカラス君の姿をお見せできないのが残念。

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