先日ひょんなことから図書館で坪井栄の「二十四の瞳」が眼にとまり、つい懐かしくなって読み始めその余韻に浸って間もなく主演の高峰秀子さんの訃報を聞いた。
そんなこともあり、河北新報の映画ガイドで緊急追悼上映を知り、桜井薬局セントラルホールに観にいってきた。クラッシックな雰囲気の小さな館内は、同年代の人で一杯だった。
私も小学5年生の時に、福島の田舎の学校の体育館に暗幕を張って観せられた記憶が蘇った。
小説を読んで間もなかったことと、馬齢を重ね人生の辛酸・流転を少しばかり知ったことから、小学生当時とは比べるべくもなく、感動に浸った2時間半だった。
同様な思いか、暗闇のあちこちで洟をすするのが聞こえた。そして小学2年当時、新任で担任してくださったハイカラだった菅野アヤ先生と「おなご先生」がオーバーラップし、先生を囲んで同級生と撮った当時の記念写真を見たくなった。
教え子を戦地に送り出したくないと言うことで、途中で辞職された大石先生の意志は今も脈々と先生方に引き継がれているのだろう。貧しかったが心豊かな時代だった。小学校の同級会は還暦から3年毎に実施しており、昨年3回目を飯坂温泉で開催した。
懐かしい映画のポスター高峰秀子も若かった。2月4日まで上映中http://www.sakura-centralhall.jp/