銀の記憶

着物、猫、本、楽器、片付け、料理、京都、旅、神社仏閣、ハンクラ…

憤怒。

2024-01-24 19:29:34 | 日記

ずいぶん前、遠縁のばあさまのお葬式にでた時のこと。
そのばあさまの家のご近所の、まあお友達だったんだろね、同年代のばあさまが…

お棺の中に横たわる遠縁のばあさまに『あんたぁ、ご苦労さんやったなぁ。わてもすぐ行くと思うから待っとってやぁ…』と語りかけてた。

死んでもいけるところがある。
先に逝った親しいひとたちが待っている。
そう信じていると、死も怖くない。
死んだひとたちに再び逢うとき、恥ずかしくない生き方をしてきたと胸を張りたい。

ああ、信仰ってこう言うことを云うのだなぁと、私は自分なりに感じて、胸が熱くなったよ。

神も仏もないんじゃないか?と思うような出来事や事件やニュースはあるけれど、
やっぱり私は信じたい。

そうじゃないと、人はどこまでも尊大になってしまうと思う。



能登の幼馴染が、有名な女性歌手のかたが、避難所へ炊き出しのボランティアにいらしたと、とても嬉しそうにラインをくれた。

実は故郷は思ってた以上にヒドい状態だった。
人的被害がほぼ無い処なので、取材も来ず。
身内や幼馴染達も大丈夫と言うばかりだったので、信じてた。

たまたま見た、地元のユーチューバーさん?の動画が恐ろしいことになっていた。
よくも人に被害が及ばなかったものだと目を見張ったよ。

そんな中の、歌手さんの訪問だった。
先の見えない、悪いことしか考えられないだろう、そんな時に、
パアッと胸が晴れる、ウキウキする気持ちに一時でもなれたなんてヨカッタよ。

同県民でもまだ行けない時に、隣県のライブが終わってから悪路を押して駆け付けて下さったそう。
さぞやお疲れだったでしょうに、歌手さんには感謝。

そんな素敵な話題と一緒に届いたのは、なんと火事場泥棒の話だった。
避難所に避難していて誰もいない家に入る泥棒がいるそうな。

元々家の鍵など掛ける習慣のない田舎とは言え、こんな混乱している時を狙うとはなんて非道な。

そもそも豊かな土地では無い。
それに、いくらなんでも貴重品は持って避難所へ行くよ。 

何を盗みに入ったの?
何か金目のものがあったか?
それを売ったのか?
その金で食った、飲んだ酒は美味かったか?楽しかったか?
捕まらなければそれでいいとでも?
あんたの周りにはそんな人間ばかりなんだろうね。 
末路はさぞかしイイ地獄が待っているだろうよ。

私は信じているよ。
この世に神様も仏様もいらっしゃると。
ちゃんといつも私達を見ていらっしゃると。
だから真っ当に生きようと頑張ってる。
いつか胸を張って死ぬために。