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べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

知ってました?おくさん!|アルカリ食品はなんに効(き)く?

2009年11月28日 | 理科
 写真は、めずらしい駅名です。電話人生相談やってたころがおもしろかったな。本文とは関係ありません。ホントですよ。

 「アルカリ金属で大爆発」の続きです。

 知ってました?バナナはミネラルが多いんです。とくにカリウム!アルカリ金属(きんぞく)といって、水にとかすとアルカリ性なの。

 カリウムの効能(こうのう・ききめ)ね! 血圧(けつあつ)を下げる、筋肉(きんにく)の活動を正常にする、便秘(べんぴ)へのはたらきかけ、細胞(さいぼう)からでる老廃物(ろうはいぶつ)をすてるのをたすける、ね!すごいでしょ?

 バナナ、食べなきゃ!←これホント?

 バナナのカリウムは一本で300㎎(ミリグラム)。おとなに必要なカリウムの量が、一日で2000㎎。ただし、金属であるミネラルは熱でもこわれません。料理されたカボチャ・ホウレンソウ・海ソウ・豆・イモやトリのささみからでも充分とれるのです。また、水素や炭素をふくむ有機物(ゆうきぶつ)とちがって体にたくわえられることはなく、あまった分はすてられていきます。

 つまり、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・リンといったミネラルは、毎日の食事からバランスよくとるしかないのです。

 バナナの効能まではホントなので、バナナたくさん食べる気になんとなくなってきてたでしょ?ダイエットや健康の情報には、とちゅうまではホントだけど結論(けつろん)のアヤシイ話がいっぱいです。気をつけてよね、おくさん!


 つぎはクイズ。次のうちウソはどれ?

1、血液が酸性にならないよう、アルカリ性食品を食べるとよい
2、血液が酸性になると、血液はドロドロになる
3、砂糖(さとう)は酸性食品である

 ぜんぶ…


   *   *
 *   + ウソです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *

 アルカリ性食品は、食べ物のなかにアルカリ性をしめす物質がふくまれているかという分類(ぶんるい)で、からだのなかでどう働くかとは関係がありません。カリウムがおおくふくまれればアルカリ性食品ですが、たくさんとったからといってそのぶんたくさん働くわけではありません。

 また、酸性とアルカリ性は pH(ペーハー)という単位ではかります。まんなかの中性がpH7で、血液はpH7.4のアルカリ性。ただし、pHが0.2かわっただけで意識(いしき)をうしなって命にかかわる状態に。酸性になる前に死んでしまいます。血液のpHは、食べ物で調整できるものではないのです。砂糖水は中性です。

 バランスよく食べるたとえとして善意(ぜんい)で言っている人も多いとは思います。でも、本やテレビでこんなウソまで言うのはヒドイ。「○○だけでこんな効果が!」は、すこしさしひいて考えるのがおとなのたしなみ(こころがけ)なんですよ。(塾長)


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