えつこのマンマダイアリー

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手作り文香 ~八角形の「たとう折り」を使って~

2015年09月12日 | クラフト

 こちらの過去記事で手作りの文香(ふみこう)を紹介したことがありますが、今回は八角形の「たとう折り」を使って作るものを紹介します。
 昨秋近所にオープンした大型文具店で見つけたものを真似て、私なりに作ってみたものです。その製品(「銀座・伊東屋」のだったかな?)は、無地の生成りの和紙を八角形にたとう折りし、中に何か香りのあるものを入れるか、紙自体に染み込ませているかに見えました。直接手に取ることができなかったので、詳細はわかりません。

 因みに、たとう折り(畳折り / 多当折り)とは、こちらによると、「1枚の紙を折って作る袋の折り方のことです。たとう折りの袋は、一般的には、神社の授与品(お守りやお札など)を入れる袋や慶事や弔事の際にお渡しするお金などを包むための袋(祝儀袋・香典袋・上包み)として見られます。また、厚みのない物(ハンカチや個包装のクッキーなど)を包んでお渡しする時にも、たとう折りで包まれる方も見受けられます」とあります。

 ここでの便宜上、「八角形たとうA」「八角形たとうB」と名づけ、折り方を紹介します。
 【後日追記】(2016.6.24):このブログでの折り紙の折り方公開についての方針をこちらでお伝えしているように、折り方公開が現代作家さんの著作権に抵触すると考えられる場合は公開を控えておりますが、このたとう折りは伝承折り紙の一つのようなので、公開しております。その旨ご了解ください。

「八角形たとうA」

 トップ画像の折り方です。My師匠の折り図で紹介します。

        (拡大してご覧ください)

 「四角十文字 → 三角十文字 → 四隅全部をイカ折り」と折って折り目をつけていくと、中央に八角形ができます。これを中心にして、周りの余った紙を中にどう折り込んでまとめるかが、八角形のたとう折りのポイントであり、それによってできあがりのバリエーションが生まれます。

 ですので、
★最初の折り目を、正確にしっかりとつける
★常に中央の八角形を意識しながら折る
ことが、きれいな作品を作るポイントでもあり、折りやすいポイントでもあります。なんとなれば、同じ作業を繰り返すはずなのに、折り込まれていくと、どこをどう折ってよいのか混乱してしまうからです。

      
[左] 15cm角で折ったもの(できあがり寸法は直径9cm弱) [右] 12cm角で折ったもの(同様に直径7cm)

 たとう折りは、ポチ袋や玉梓(たまずさ)(折り紙で言う玉梓とは、長方形の便箋などを外から文字が見えないように畳み、外れないように端を折り込むもの)として使える他、小さい紙で作れば、このように文香にもなると思います。

 文香にする場合は、7.5cm角(できあがり寸法は直径4.5cm弱)~10cm角(同様に直径6cm弱)の紙で作るのがよいと思います。

                  
 中に、香りのよい線香を数ミリ長さに切り、2cm角の紙で底に糊づけで押えました。大きめのシールやマスキングテープで留めてもよいかもしれませんね。
 

     
 こちらは、梅の花びらの形の文香を作り、たとうの中に入れてみました(梅の花びらの作り方については、こちらをご参照ください)。

 千代紙など少し厚めの紙で折ると、中央が浮き上がってきてしまうので、糊づけするのも一手、また、シールで押えるのも一手ではないでしょうか。

       
 小さめの折り紙を見つけたので、セットで作ってみました。9cm角の和紙の折り紙(左)と9.5cm角の会津木綿柄折り紙(右)です。

                
                    
 こんな可愛い袋にセットで入れ、贈り物にしてもいいですね。これは、友人にもらった「あぶらとり紙のよーじや」のプチ袋セットです。

 

 シールなどで押えなくてもすむのが、次に紹介するBの折り方です。

「八角形たとうB」

    

 Aが同じ作業を8回繰り返すのに対し、Bは4回繰り返し、最後に手裏剣?部分を折るだけなので、一見Bの方が簡単そうなのですが、実際に折ってみるとBの方が混乱しやすいです。やはり、八角形を意識しながら折るとよいと思います。

 中央が浮いてこないので、できあがりはスマートです。こちらもチャレンジしてみてください。

 上記折り図に載っている「中央のまとめ方の変化形」がこちらです:
    
 折り方が載っていないし、この図に色がついていないのでよくわからないのですが、たぶんこれで合っていると思います(合っていますよね?K先生?)(^_^;

 正しいという前提で、折り方を解説すると...
   
 ⑨まで同様に折ります。

  
            (表がボタン色、裏がピンクの両面折り紙で折っています)

 

                                    

 早速妹に文香をいくつかあげたところ、「お線香を入れるんだったら、こんなのがあるわよ」と、花の形の印香を旅の土産としてくれました。京都にある「山田松香木店」「花京香」です。大きさは2cmほどで、花ごとに香りが異なっています。
 くだんのHPによると、印香とは「粉末状にした香木・香原料を調合し、型に押し固めて乾燥させたものです。香炉と炭、灰を使った空薫で香りを楽しみますが、直接火をつけられるものもあります」とあります。

    

                

 

 パッケージもしゃれています。
 
 このパッケージ自体が見事なたとう折り、たとう包みですね。たとうの中からこんなお香が出てきたら、ちょっと感激しますね(#^.^#) 使うのもったいな~い(^_^;

 

                                     

 また、八角形ではありませんが、きちんと口が閉じられるたとう折りを、過去にいくつか紹介しています。そちらもご参照ください:

  「折り紙 ~ポチ袋:つまみ折りたとう~」
  「折り紙 ~ポチ袋/玉梓:十文字&卍~」

      十文字折りのバリエーション(無地和紙+ひと回り小さい柄千代紙で折ったもの)です: 
            

 

                                  

 こちらはおまけ...何年も前に、母が旅先で求めてきた匂い袋です。この形は「御所袋」というようですね。

    
        (リンク画像で中身が見られます)

 

 関係ないつぶやき: 母は、国内外どこへ行っても、私たち姉妹にこうした小物の土産を買ってきてくれましたっけ...もう、一人ではもちろんのこと、私たちとも遠くへは行けなくなっちゃったかな...(^_^;

 


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2 コメント

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ありがとうございます! (kiwi)
2016-06-27 23:57:19
素敵な八角形の文香が作れました!
図がとても分かりやすかったです。
kiwiさんへ:よかったです(*^▽^*)v (takuetsu@管理人)
2016-06-28 14:32:58
kiwiさん、初めまして(ですよね?)。ようこそお越しくださいました。コメントをありがとうございますm(__)m

そうですか、kiwiさんのお楽しみに貢献できてよかったです。いろいろな大きさ、紙でお楽しみくださいね。

今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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