へなちょこおやじの自給自足入門

自給自足を目指しておそるおそる農業研修の門を叩いた俺。この先どうなることやら。ちょっと不安。

水稲の苗の土入れ

2017年04月14日 | 日記
みなさまこんばんは。

へなちょこおやじでございます。

自然農法国際研究開発センター(略して自農セ)に入所し、
研修が始まってから、はや3週間が過ぎました。

どうもシャバにいた頃とは時間の流れ方が違うようで。
3週間。うーん、あっという間のような、
逆にもう長いことここにいるような、
変な感じございます。



本日は、お題にもあるように、稲の育苗トレイの土入れです。
水稲チームにお邪魔して全チーム合同でやりました。

なんせトレイの枚数が300枚ですからね。
1.5ha(約1.5町歩)分だそうです。

土入れは機械で行います。

こんな機械です。

今回は研修ということで7名でやりましたが、
通常この機械の作業は3名でやるそうです。
トレーを置く人、土をならす人、土の入ったトレーを重ねる人の計3名。

この機械優れもので、流れる向きを逆にすると種蒔きもできるんです。
土の入ったトレーを流すと、スジが入り、種籾が播かれ、水で湿らせ、覆土までやってくれます。

僕は、土の入ったトレーを積み重ねていく、
どちらかというと楽な作業をさせてもらいました。
中腰でつらそうに土をならしてる隣のOさんに悪いなと思いつつ(^_^;)

中腰で土をならすOさん

トレイに入れる育苗用の培土について。
培土は、市販のイセキ床土-水稲用と籾殻燻炭を体積比1:1で混ぜた物を使っています。
市販されてる土には雑菌がなく、燻反も熱処理した炭なので雑菌がない。
このように衛生環境には気を遣っているわけです。
種籾自体も60℃のお湯につけて殺菌してますし。

そしてある程度の時期までは、
稲の苗は大事に大事に育てられます、過保護すぎるくらいに。

明日は播種しますが、播種の時間帯は朝。
午前中に播種を終わらせると発芽率がいいそうです。

「苗半作」という言葉があるそうです。
苗を育てることができれば半分終わったようなもの、という意味。
つまり苗作りはとても大事な行程だということです。


また自然農法で作る苗は、慣行農法よりも少し大きめに作ります。
慣行農法っていうのは、通常の農薬や化学肥料を使う農法です、念のため。

慣行農法だと本葉2~3枚で田植えしますが、
自然農法だと本葉4~5枚になるまで植え付けません。
その分、育苗期間は少し長めになります。

苗を大きめに作る理由は二つあります。
一つは、大きいと水を深くはれるため雑草が生えにくくなる。
二つ目は、稲水ゾウムシ対策のため。成虫は稲の葉を食べるが幼虫は根を食べる。
大きい苗だと根の数も多く、多少食べられても致命傷にならないと。



午後は、耕運機の運転実習をやりました。
使用機械はヤンマーの乗用小型耕運機(アグリカA-10)10馬力。
ちなみに、1馬力は、100kgの物を1秒間に1m上げる力だそうです。

最初おっかなびっくりだけど慣れてくると面白い。


農業機械って、かわいいのが色々出てきてますが、
ひとたび扱い方を間違えると凶器になるので注意して扱わなければなりません。
農業機械の事故率日本一は長野県らしいのでなおさら注意が必要かと。

耕運の練習をする畑は、去年大豆を作った畑で、
収穫したそのままの状態です。

5月にスイートコーンを植えるため耕運します。
まぁ、土を耕運するというよりも、
分解を進めるために大豆を細かく粉砕するのが目的みたいです。


耕運機が1台しかないので、他のメンバーは草取りして順番待ち。
草取りする畑にはぱっと見、草なんぞ生えてません。
でもよーく目をこらすとちっちゃな雑草の芽がちらほら。

これを土の表面を切りながら蹴散らします。
使う道具は、キューホーや鋤簾、三角ホー等です。

キューホー等で土の表面を切ることを、
「水道(みずみちを切る」というそうです。

土の下の方には水分があり、その水分が毛細管現象で上に上がってきます。
それを吸収して雑草の芽は大きくなるわけですが、表面を切ることで、土に空気を入れ乾燥させます。
もちろん、天気のいい朝にやるか、明日も晴天になる日の午後にやるとかの条件つきです。

乾燥して干上がらせることで、雑草を死滅させる。
そう、目に見えないほど小さいうちに雑草の芽を摘むと。

 上農は草を見ずして草を取り、中農は草を見てから草を刈り、下農は草を見ても草を取らず。

できることなら上農を目指したいと思うへなちょこおやじでありました。。。。

つづく。







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