こぶた的思考―カラスのあしあと―

今うわさの「大殺界」。でも、それってどういうものなの?
これからのながーい4年間を記録してみたいと思います!

秋の味覚

2005年08月23日 | 美味しいもの足あと
今月半ばくらいから、秋刀魚が安くなってきた。
秋刀魚大好きな私。
思わず手が・・・出そうになるけど、これは北海道産。
せめて、気仙沼であがったものが出回るまでは、ガマンしよう・・・そう思ってきた。
だって・・・秋刀魚が食卓にあがったら・・・秋みたいじゃん!
まだ8月だっていうのに・・・もうちょっと、せめてもうちょっと、夏を味わいたい・・・!
と思って、辛抱してきたのだけれど、もう限界。
今日、目が合ったら、秋刀魚が私を呼んでいた。(ほんとか?)

もうお盆も過ぎたし。高校野球も終わったし。
いっかぁ!

・・・東北の夏は、こうして終わってゆく・・・。

素材を選べ!!

2005年08月23日 | Weblog

この間、旅行を計画してくれた友人が、素敵な素材のHPを立ち上げていました。(知らなかった・・・教えてくれよ)
彼女が旅行に行った先々で撮りためていた、美しい写真の数々です。
私のお気に入りは、やっぱ雲の上から眺めている、空の写真!
飛行機の中から撮ったのかな?
青い空と、白い雲。ありきたりのようですが、そのコントラストが思わずみとれるほど美しい。
HP用の素材にということだったんだけど、鑑賞するだけでも心がすっとする。
雲の上か~。飛行機なんて、もう何年も乗ってないなぁ。
意味もなく乗ってみたくなってしまった。
ぜひ行ってみて。

HPって・・・作っている方ってすごい。
すごいっていうか、まぁ、自分ができないから、すごいって思っちゃうのかもしれないけど。
ブログも、1つのテーマを追求して、すごく綺麗にしている方、いらっしゃいますよね。
思わず、のめりこんじゃうような・・・そんなブログ。
すごい・・・うらやましいの。

「あおいだろうか」

enterがまた素敵です。


サルバドール・ダリを見る

2005年08月23日 | たびにっき

裏磐梯には、「諸橋近代美術館」という、(たぶん)個人蔵の美術館がある。
何年か前に、裏磐梯の五色沼を訪れたとき、その庭の美しさに惹かれて立ち寄った。
大きな門をくぐり、小さな川が流れる橋を渡って建物に近づいていくのだけど、まるで近代風の洋館が森の中の湖畔にたたずんでいるような趣なのだ。
幸いなのか、私はお天気の良い日にしか行ったことがないのだけれど、雨の中、または夕暮れや夜も、その情景は美しいだろうと思う。

が。中は違う。
いや、違うと言い切るには、私が勉強不足なだけかもしれないけど。
この美術館を開いたという諸橋さんは、ダリに惹かれて、集められるだけ集めたらしい。
美術館の中は、ダリでいっぱいだ。(もちろん、所狭しと置かれているわけではない。でもその作品の1つ1つの存在感が大きすぎて、いっぱいというイメージなのです)
サルバドール・ダリという芸術家さん、きっとこの絵だけは見たことがあると思う。
砂漠の中の枯れ木に、溶けたような時計がかかっている、あの絵。
美術の教科書で見た、あの夢の中のような不思議な絵を描いた、あの画家さんです。
数年前、あの絵が好きで「あ!あの絵を描いた人なら見てみたい!」と物見遊山で行ったのがまずかった。
私は絵心も物を作り出すような才能もが全くないので、なんと表現していいのかわからないけど・・・とにかく、自分の中の常識というか・・・芯のような部分が、揺すぶられるような衝撃だった。
最初のうちは、彫刻も絵画も直視することができなかった。
その日の夜は、美術館の隣の、これまた美しいホテルに泊まったのだけれど、夢にまで出た。
足が細長くて、間接がいくつもある象・・・のような動物。
もう・・・私の中でありえない世界だったのだ。
・・・最初から少しは勉強していけば良かったんだろうけど・・・あの衝撃は忘れられない。

なんて思い出があったから、今回の旅行で諸橋近代美術館に行くのには、ちょっと抵抗があった・・・。
でもぜひみんなに見てもらいたいという気持ちは強かったし、あの庭にもう一度行ってみたかったので、黙って(?いやちょっとだけ抵抗して)ついていった。
さすがに2回目になると、ちょっと冷静。
この人は、スプーンとひきだしが好きなんだよね・・・なんて、的はずれなことを思いながら、2時間くらいで回ったのだろうか。
芸術家さんは、みんな苦学生。というおかしな偏見あるんだけど、ダリは裕福な家庭に生まれて、ご家族の理解も厚く、上流社会で暮らしてきた人らしい。
そして奥さんを深く愛していた。
奥さんの絵を何枚も描いているんだけど、いつも美しく幸せそうに笑っている。
きっとダリから、奥さんはこんな風に見えたのだろうな・・・と思った。

今回、もう一度見たいと思っていた絵がなかった。
その絵は不思議な構図で、近くで見ると奥さんのガラが窓辺から外を見ている絵なんだけど、遠く離れてみると、ガラがぼやけてきて、絵全体がリンカーンの顔になるというもの。
どうやらあの絵は、美術館の所蔵のものではなかったらしい。
いつかもう一度見ることができるだろうか。

大胆な中に、信じられないほどの緻密さ、繊細さがある。
友人がつぶやいていた。

やっぱり、もう一度は行かなきゃダメかな。

http://www3.ocn.ne.jp/~salvador/