くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

この国の夜明け頃

2010年11月29日 | くない観
久しぶりに『龍馬伝』を見ました。
昨年のナントカっていう、語るも憚られる愚作に比べたら格段によかった、始めの頃は毎回毎回楽しみに見ていましたが...
佐幕派な私にとって(笑)
慶喜公が、まるで怪異な物の怪が如き扱いをされているように感じてから、少なからずも無念が生じ、執着して観なくなりました。
けど、今夜はクライマックスということで、観ました。
(あと、常にニヘラニヘラしていた龍馬とは対照的に、総じてみんな怒ってた印象があるので...。)

結局、刺客等は京都見廻組にしたんですね。
亀治郎が出る事以外、何も事前に情報を入れていなかったので、殺気立っている新撰組と、いとも素直にすれ違ったのを不思議に思っていたら・・・そういうことだったのか!と、最後の出演者の役名を見て気が付きました。

今年の春だったか、無念にも撮り損ねましたが、CXで坂本龍馬暗殺の“検証”をやってました。
中々秀逸で面白かったですが、確かそこでは、坂本龍馬殺害を認めた今井信郎の証言は信憑性に欠けると言っていた様な気が...。

まぁ、所詮はドラマですから、解釈は幾らでも。
ただ、龍馬が提唱した「新政府綱領」で伏せた首班に「みんなから選んで」というのは、面白かった。
やれ慶喜公だとか尾張公だとか、特定の人物を挙げがちですか、あながちこれも的外れではないな・・・と。
国のトップを入札(投票)で決めるという情報は、既に広く知れ渡っていたでしょうし、国といわず、長を入札で決めることは、日本でも行われていましたから。

その後、通常では来週から再開する『坂の上の雲』をハイビジョンで先行放送していたので、早速録って見ました。
いやぁ~、このドラマはホントにスゴイ!
ある日、仕事帰りに立寄った書店で公式ガイドブックを読みましたが、余りに豪華な出演陣を知って、放送開始を今か今かと待ちわびてました。

第2部1話目は「日英同盟」。
この締結には、我が街と深縁のある林董駐英公使が少なからずも活躍するのですが...
時間的制約上か、すんなりと終わって登場せず。
残念でした...。
しかし、今回も1部同様、いや、それ以上にスケールの大きい作になってました。
中でも圧巻だったのがロシア帝国での場面。
まだ、地上波では放送していないのでこれ以上は差し控えますが、ただただ、ため息が出るほど素晴らしく、圧巻でした。

その中でちょっと...
「扶清滅洋」を掲げた中国版の大規模な尊皇攘夷運動を展開した義和団を鎮圧した北清事変に於いて。
露軍の無用な虐殺と劫掠から逃れた住民一家が、そこを通りかかった秋山好古隊に拱手して助けを求める場面で...
「同じ東洋人であるあなたたち、助けて」
...という場面が、とても印象的でした。
帝国主義時代は、正に弱肉強食。
その点で、日本と清国(当時)は対照的です。
しかし...
これが、果たして坂本龍馬の目指した国と世界なのか?!
ドラマの中で龍馬は、武士の世が終われば全てが「良い方向に」変わる様なことを言っていたが、御維新後、それがあったのか。。。
確かにこの国は、明治期に急速な発展を遂げます。
それが、身の丈に合っていたかは別問題として...。
多大な犠牲を払った上に成り立っています。

それを見て、龍馬は何と言うのか。。。
例え他国へ土足で踏み込んでも、いま少し理知的で紳士な振る舞いで接していたら...
幕末と明治を取り上げたドラマを続けて見て、ふと、そんな印象と感想を覚えました。

尤も、これは蛇足ですが...
帝国主義の波に乗り遅れまい!と、身の丈に合わぬ振る舞いをしたため、外交問題に於いて要らぬ神経を使う羽目になっているのでは?!・・・と、私的に思っています。
あっ、それと。
純粋に、(役者とはいえ)ロシアの女性(アリアズナ)は綺麗ですねぇ。

ええ、蛇足ですから、あしからず(爆)
コメント
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