ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2020年05月01日 19時40分20秒 | 読書
「うれしくて今夜は眠れない (ナマコのからえばり)」
著者:椎名誠

まとめページっ資料室(仮):「椎名誠」

3ページ目に本著のテーマ(であるはずの)「死」が記されているのになかなかテーマに沿わない椎名誠あるある。

「音」辺りから著者独特の「毒」が見られるので以後そのつもりで読み進める次第。

と思ったら次のページが「大いなる野糞」で盛大にズッコケた(ま、著者のこっち系下ネタは面白いのは確かなんだがww)。

「嵐の夜に川を考える」で「沈下橋」っ[CLICK HERE!]の意味を知る。
…ここにも著者の怒りの端っこがチラ見え。

「奥会津、只見川の惨状」では「毒」をまき散らしながら著者が怒る。…これは酷い…。

「全著書取り調べシリーズ」…朧げに曖昧な記憶を絞り出すと「椎名誠の一番のマニアは目黒孝二」というフレーズがコロリと転がって来たが、だったら彼にしかできない「技」だ。…自信は全く無いが←

「2012年。日本の誇れること」で挙げる幾つかの項はまさに「日本が世界に誇れる美点」だ。斜に構えず受け止め、堂々と胸を張っていい。
だからこそ、本著のあちこちで著者が「怒る」理由が解るのだ。

5章「人間発電所――を知っていますか」できちんとクールダウンした上に読後感をゆるくして、「単行本あとがき」「文庫版のためのあとがき」と「昭和軽薄体」が炸裂するのがさすがである。


蛇足…ちょうど著者の出始めの頃の出版文化に興味があるなら巻末、坪内祐三の解説は一読の価値有り。


「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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