ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2018年05月05日 00時38分20秒 | 読書
「かつをぶしの時代なのだ」
著者:椎名誠

椎名誠まとめページっ資料室(仮):「椎名誠」

「新橋烏森口にいた鉄人28号はいま誰の手で操縦されているか」
…著者の「昭和中期から後期の胡散臭いプロレス」への愛情があふれた章。
グレート・アントニオとアンドレ・ザ・ジャイアントの比較は「絶妙」としか言いようが無いww

「ある日、悲しみのドアを開けるとバランタインの水わりがあった」
…「らしい」のか「らしくない」のかよく分からんが←奇妙な味わいのショートショート風の一節。こんなのも書けるのか…と驚愕した次第。

「モノとモノをくっつける≪接着の歴史≫を一方的に感懐する」
…「糊」「セメダイン」「ボンド」「膠(にかわ)」のバトルにおけるさすがの描写は文房具マニア必見!

「ドクダミロックの絶叫にガクンとおれは忌まわった」
…RCサクセション(だからこの項のタイトルが↑)のライブに飲まれる著者の横に唐突に糸井重里が出てきて草。

後半、妙に棘棘しい著者の叩きつけるような文が目立って来る。
若干の違和感を抱えながら、まぁ若い頃の著者は確かにトンガっていたから…と読み進めていくと自身の「文庫版あとがき」で謎が解ける。

最後の最後、佐野洋子の解説がまた実にいい。忘れずにご一読を。

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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