ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2022年11月05日 22時08分05秒 | 読書
「鴨川食堂しあわせ」
著者:柏井壽

「鴨川食堂」シリーズ9冊目。
著者の「京都のカリスマ案内人」たる面がいかんなく発揮される本シリーズ。
例えはアレだが「上品な『深夜食堂』」(ホンマにアレな例えやなw)という感じが漂う(意見には個人差が)。
 関連まとめページっ資料室(仮):「深夜食堂」


第一話「焼鳥」
 定番の流れなんだが、食堂側の店主・鴨川流のおまかせ昼食をツラツラ読んでみると…コレがまた字面だけでとても美味そうで、一種の「飯テロ」シーンと化す(毎回違うからスゴイよな)。
 古い記憶の中の「串に刺していない焼鳥」を探す木綿子にはもう一つ、探すモノが有った…。
 些細な違和感がほぐれていく終盤は…同じ立場の人なら涙腺決壊間違い無し。

第二話「駅弁」
 老画家が探す「駅弁」に隠された想い。すぐ顔に出る食の探偵・こいしには決して受け入れられない「物語」とは。
 毎回最後にチラッとだけ描かれる「父」と「娘」と亡き「母」との会話は短いけれど胸に来る。
 
第三話「イタリアン」
 見た事ももちろん食べた事も無い物を探す朝子には、いつまでも晴れない心のモヤが有った。
 なぜ「イタリアン」だったのか?隠されていたのは一体どんな物語だったのか?
 予想通りの結末だろうか?…でも読み終えたらそうは思わないでしょう?

第四話「巻き寿司」
 起業、プロデュースにまい進する城田が、その「巻き寿司」を探すのにはもちろん「仕事」の為。
 どうにもいけ好かないこの男に届けられた「巻き寿司」に秘めた「暮らし」が心境の変化をもたらす。
 これまた定番の展開。すぐ顔に出すこいしは今回、行動にも出ているw

第五話「フィッシュアンドチップス」
 基本的に「メシマズ」な国イギリス。そこで孤軍奮闘する真司がたどり着いた英国のソウルフード「フィッシュアンドチップス」。
 婚約者にも教えなかった「レシピ」そして最後の「サプライズ」…。
 時々こういう「言わなかった答え」を見せるがコレがなかなか効果的。

第六話「すき焼き」
 波乱万丈な少年時代を振り返りどうしても探し出したい味。川瀬には遠い過去に悔いを残していた…。
 一番のミステリー要素を含み、なお最後に「語られざるサプライズ」をも残す。
 ストーリー的には一番面白いのではなかろうか?


過去作品っ
 「鴨川食堂ごちそう」
 「鴨川食堂もてなし」

 「鴨川食堂まんぷく」
 「鴨川食堂はんなり」
 「鴨川食堂おまかせ」
 「鴨川食堂いつもの」
 「鴨川食堂おかわり」
 「鴨川食堂」

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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