「食物の生態誌」
著者:西丸震哉
28ページ:「故郷を離れる」
…での突き放しはムチャなようだが、ツアーでは味わえない味や得られない経験などは確かに貴重である。
39ページ:「偏食」
…「選択の自由があり過ぎ」て偏食が増える。
何か見つけなきゃ飢えてしまう自然界ではありえない話…ってのは、うん納得。
55ページ:「間宇宙食」
…この本は1979年の出版で、連載は1971年から1973年にかけて。
時代を考えれば、この宇宙食への的確なダメ出しはお見事としか言えない。
まさにこういう進化を遂げているはずで…これは慧眼。
67ページ:「消費者大王」
…「牛肉の大和煮缶詰め」のエピソードは笑えるくらいに皮肉が利いてる。
140ページ:「コメ」
145ページ:「サツマイモ」
…における著者の厳しすぎる指摘に関係者は耳を傾け猛省すべし。
…全編これ強烈なダメ出しの嵐で、かつツボを突いた意見ばかりなので、心当たりのある人にはグサグサ刺さるだろう。
省庁の役人(当時)だったのによくもこんな過激な本が出せたもんだな、と…(今なら確実に炎上案件)。
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