グリム童話と民間伝承に関心ある方の対話の広場

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★『グリム童話と近代メルへン』の表紙絵について

2006年08月16日 | Weblog
読者の皆さま。『グリム童話と近代メルへン』の表紙を見て下さい。
本を読んでいる人の影絵がありますね。
この人は誰でしょう?
ドイツ・ローマン派の詩人のルートヴィヒ ・ティークです。

彼は短編小説(ノベレ)の名手です。
『金髪のエックベルト』はぼくの好きなノベレです。
彼は自分の作品の朗読会を好んでしたようです。

本書に「朗読するティーク」を入れたのは
グリム兄弟が「聞くメルヒェン」から「読むメルヒェン」を
つまり「近代のメルヒェン」を創り上げたことを
象徴的に示したかったからです。

グリム兄弟も自分のメルヒェンを身近な人々に
たびたび朗読したようです。