ミュージック&カルチャースタジオ ハーモニーフォレスト ♪Natsu♪ のブログ 

沖縄出身宮城県大崎市の音楽指導&料理講師。教室・パワーコーラス・ベーチェット病など自分の難病について発信してます

第16回中田喜直記念コンクール 本選に出場しました!

2017年02月21日 | ライブレポート

今年で3回目のチャレンジとなったこのコンクール
1回目はベーチェット病の治療が始まったばかりでソプラノ
2年目は合う薬を模索中で喉も悪化高音が出ずアルト
今年は治療にステロイドパルスが入りちょっと良くなりメゾソプラノ
と、治療薬のせいか毎年声域が定まりません(^_^;)

今年一次審査の録音時も、ステロイドパルスが効かなくなって
思うように高音が出ず今年は落選かな?と思っていたので
通過通知が届いた時は本当に嬉しかった!

今回は出場1週間前に病名が「特殊型 血管ベーチェット病」とわかり
先生方もかなり珍しいケースに大慌てで対応。
シェーングレン症候群に加えて
足にも血栓が見つかり、急性肺血栓塞栓症も発症
息が吸い辛く、ちょっと動くと苦しいのは
肺にも微量ながら血栓が飛んでいて本当に気をつけないと命に関わる状態と言われ、
大幅な治療方針と薬が変更になった中、
先生方に無理をお願いして出来る限りの準備をし、旭川へ送り出して頂きました
3年間の間で1番コンデションが悪いのを承知でも出たかったのは
「今の自分にどこまでベストな演奏ができるか?」が知りたかったんです

今回はお医者様以外にもたくさんの方の応援を頂きました

自由曲に團伊玖磨の舟唄を選んだのですが
自分で調べてもイメージがつかめず…作詞の北原白秋が書いた歌詞の解釈が難しすぎました
そこで友人の文学者、大川真氏にご指導頂きました
文献や資料も準備して下さり、自分でも論文など探して研究。
音楽作品としては美しく素敵なのですが
白秋がこの詩を書いていた頃の背景や
詩の解釈が明確になると曲と全く噛み合ってない事が分かり
どう表現すれば良いのか本番ギリギリまで悩みました

衣装は生徒さんのお母様が曲のイメージに合うようにリメイクして下さいました
これ、20年前に結婚式のお色直しで着たドレスなんです^_^

お母様は、昔ウエディングドレスのデザインで賞を取ったこともあると
ちょっと小耳に挟んだのでお願いしたら快く引き受けて下さいました
きっと歌詞の解釈をイメージして毎日夜遅くまで作業して下さったはず

おかげてこんなステキなドレスになりました♪
「アカシヤ(黄色)の金と赤とがちるぞえな」


今年は寒さに体を慣らすために本番2日前に旭川に入りました
毎年、公式伴奏者の渋谷藍香さんにお願いしています。
コンクールでも入賞するなど若いのに素晴らしいピアニストです
彼女にお会いするのも楽しみの一つとなっています
今回は伴奏もかなり難しい曲。しかもどう歌い上げるか悩む中
リハと本番まで合計1時間弱の中、良く合わせて下さいました
本番の写真や動画撮影が主催者やホールの意向で毎回NGなのがとても残念なのですが
自分のリハの写真や動画はOK
リバーブが効く、二階席まである広い会場を
マイクなして歌うのは息が吸えない自分には本当に苦しいのですが
気持ち良く、歌える幸せを噛み締めながら歌えました♪
本番も全く緊張することも無く、
約6分間、会場をゆっくり見渡す余裕もあり本当に気持ちよく歌わせて頂きました

今年が二期会や現役オペラ歌手、ウイーンやパルマ、藤原歌劇団在籍など
ものすごくキャリアの方ばかりでレベルが高く、私以外ソプラノばかり。
どの方も表現、声量、テクニックなど素晴らしい演奏でした
私はもちろん入賞とはなりませんでしたが
そんな素晴らしい出場者と共にステージに立ち、歌わせて頂き光栄でした


このコンクールは伴奏者賞も設けていて審査員の黒川先生ともお話出来ました

握手までして頂き、ピアノ指導をしている私にとって憧れ〜嬉しかったです!


最後に、後日審査員の先生方から講評が送られてくるのですが
自由曲が最後まで悩んでいた事、牛山先生には見抜かれていたようです(^_^;)
選曲した時はカッコイイ〜と思って選んだのですが
歌詞の解釈がわかった時、確かに私には合ってない…曲です(笑)

来年の課題は、「選曲」「声量」「高音のデクレッシェンド」
声楽が自分の体が楽器と痛感しました。
リハでは半開でしたが、今年からピアノの蓋が全開と当日に言われ
バランス悪くなってしまい今の自分には無理ですがトレーニングして声量つけなくては!
今年より治療も上手くいけば来年はもっと思うように歌える自分を思い描き
痛い注射も治療も頑張り、絶対チャレンジしようと思っています

今回はもう一つ良い事が。
旭川で素敵な出会いとコンサートに出演させて頂いたので
レポートはこのあと書きます♪





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。