
アミ小さな宇宙人その②
アミ小さな宇宙人その③
アミ小さな宇宙人その④
アミ小さな宇宙人その⑤
アミ小さな宇宙人その⑥
1986年、エンリケ・バリオス作
10歳の少年ペドロが宇宙人アミに出会って色々教えてもらうというお話。
アミ:「この、僕との体験をなるべくおとぎ話とかファンタジー風にして本に出してくれ」
ペドロはいとこに相談して「アミ小さな宇宙人」を出版している。
この物語は、エンリケ・バリオスの体験談から作られたものかもしれない。
ある夜ペドロは海岸に座って海を見ていた。
すると、赤い光が見えて海に落ちた。
そこから泳いできたのが宇宙人アミであった。
アミは宇宙からUFOでやって来たと言う。
ペドロは最初疑っていたが、話しているうちにだんだんと打ち解けてくる。
ペドロ:「いつ、地球を侵略するの?君たちは、賢くて悪い侵略者じゃないの?」
アミ:
「賢くて悪いっていうのは、善良な極悪人と言っているようなものだよ。そんな生き物、宇宙にはいないよ」
ペドロ:
「映画で出てくる人は大体悪い科学者みたいな人だよ」
アミ:
「君らの星の映画とかに出てくる賢い人っていうのは、そんなイメージなんだね。
悪い人がものすごいテクノロジーを生んだとすれば、ほかの星を攻める段階に行く前に、必ず自分たちの首を絞めるよ。
自分たちで自滅してしまうんだよ。
ある程度のレベルに達した科学や文明っていうのは、善意や優しさに欠けていると必ず、自滅の方向に進んでいくっていうのは決まりなんだよ。
そういうふうに宇宙はできているんだよ。」
ペドロ:
「でもね、中には偶然滅びなかった悪い科学者がいて攻めてくることもあるんじゃないの?」
アミ:
「偶然ってなに?たまたまってことは宇宙には存在しないよ。
例えば、めちゃくちゃ熱い鉄球があってそれを握ったら火傷しない人はいるかい?
それと一緒だよ。
人を支配したり、征服したいっていう感情を克服しない限り自滅するしかないんだよ。」
その②へ続く。
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