エジプトの大飢饉を救った宰相ヨセフの存在も記憶に薄れてしまったころ。
ヨセフから400年後のエジプト。
ユダヤ人はどんどん増えてきて、エジプト則られるんじゃないの?と危惧したファラオはユダヤ人に重労働させるなど奴隷扱いしていた。
しかし、ユダヤ人はどんどん増えていく。
ファラオは国民に命じた。
「もうええわ、ユダヤ人の男の子は全員ころしてしまえ
新しく生まれた男の子は一人残らずナイル川に流してしまえ」
そんな時代にモーセはユダヤのレビ族として生まれてきた。
赤ちゃんのモーセはめっちゃかわいかった。
「こんなかわいい子殺されへんわ」
両親は内緒で3か月育てていたが、泣き声も大きくなってくるので近所にもバレかけていた。
両親は、渋々防水対策をしたカゴにモーセをいれて、ナイル川の茂みにそっと置いてきた。
気が気ではないお母さんは、モーセの姉に様子を見てくるように頼んだ。
お姉ちゃんが遠くから見守っていると、ファラオの娘が現れた。
ファラオの娘はモーセを発見する。
「かわいそうに、めっちゃかわいいやん」
「いけません、きっとその子、ユダヤ人ですよ!」と召使いは注意する。
「このことは誰にも言ってはいけません。
この子は私が育てます。」
そこに、モーセの姉がすっと入ってきて言った。
「この子に乳をあげる良い乳母を知っていますよ」
「ホンマですか?ぜひその乳母を連れてきてください」
結果的に、モーセは大きくなるまで、王宮の中で実の母に育てられることとなった。
モーセは自分がユダヤ人だということを知らないまま、エジプトの王女様の息子として育てられる。
ところが、ある日、モーセは、ファラオの娘と召使いが言い争っているのを聞いてしまう。
「王女様、いつまでモーセがユダヤ人ということを隠しておくつもりですか」
うわ~、おれ、ユダヤ人やったんかぁ…
エジプトで虐げられているユダヤ人たちを思い、モーセは心を痛めるのであった。
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