山野の庭園造り

試行錯誤しながら山野草の栽培と庭造りをしています。頭でっかちの草育男子を自称しています。

ここにしか咲かない花 in至仏山

2012-07-24 22:42:33 | 趣味
オゼソウ ユリ科オゼソウ属の多年草。
谷川岳と至仏山に特産する山野草です。

今晩は。
相変わらず更新が遅く申し訳ありません。

今日は前回の続きという事で至仏山で見た高山植物の紹介をします。



チングルマ バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木。
高山植物の代表的な花ですね。こう見えてもれっきとした樹です。



ハクサンイチゲ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
花弁に見えるのは萼片で通常は5~6枚らしいのですが写真の花はちょっと多いですね。



クモイイカリソウとイワカガミ
クモイイカリソウ メギ科イカリソウ属の多年草。
至仏に登った理由として大きいのがこの花を見たかったからです。私が勝手に考えている「クモイイカリソウ」というのは背丈が低く、葉や花が丸っこく、葉に鋸歯がなく、葉の縁が赤く隈取るというものです。しかし今回の登山では理想とするクモイイカリソウには会えませんでした。花や葉の形は良くても隈取りが無かったり、写真のように葉の全体が赤かったりとあと1つ足りないという花ばかりでした。でも実際に見ることが出来感動しました。



チシマザクラ バラ科サクラ属の落葉低木。
多分チシマザクラだと思います。毛が有るか無いか見なかったので分かりません。



キバナノコマノツメとイワハタザオ
キバナノコマノツメ スミレ科スミレ属の多年草。
至仏や谷川に咲くものはジョウエツキバナノコマノツメとして区別することもあるそうです。ってか名前にスミレって付かないんでなんとなくややこしいです。



ダイモンジソウ ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。
至仏の山頂付近に生えていました。私はダイモンジソウがこんなに高山に生えるものだとは知りませんでした。
勉強不足ですね。



ウラジロヨウラクツツジ ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木。
この他に尾瀬にはガクの長いガクウラジロヨウラクツツジも自生しています。むしろガクウラジロヨウラクツツジの方を多く見かけました。やはり花は山で見ると色が鮮やかで綺麗ですね。



コケモモ ツツジ科スノキ属の常緑小低木。
コケモモも高山植物の代表種ですね。栽培も高山植物の中では比較的簡単で埼玉でも育てることが出来ます。



ジョウシュウアズマギクとホソバヒナウスユキソウ
どちらも至仏山と谷川岳の蛇紋岩地帯でし見ることの出来ない花です。まさにここにしか咲かない花ですね。



ユキワリソウ サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
雪割草と同じ名前ですが、雪割草という名の草は無いので。雪割草とはミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウ そしてオオミスミソウなどの別名で、正式な名前では無いのです。
至仏では中腹からはハクサンコザクラで山頂付近はユキワリソウと住み分けていました。


タカネバラ バラ科バラ属落葉低木。
高山性のバラです。私はバラではオオタカネバラやタカネバラ、サンショウバラ、ハマナスなどの一重のバラが好きです。海外のバラもユーゴルニスなどの一重がやっぱり好きですね。


ハクサンシャクネゲ ツツジ科シャクナゲ属の常緑低木。
日本のシャクナゲの仲間では花は一番綺麗では無いと言われますが、なかなかどうしていい花です。丸弁でピンクのストライプが入り緑のブロッチがアクセントになって愛嬌のある花です。


今回はこんなとこですかね。
最近は暑さも一段落していましたがまた暑くなってきましたね。
この暑さの中、外の炎天下で8時間労働と言うのは想像以上の苦行です。おかげで帰っては寝て、起きて仕事に行くという感じです。

なんて更新できない言い訳をしてみたりして(笑)


まぁそんな訳で涼しくなるまではゆったり更新で行きたいと思います。山には登りますが・・
ではおやすみなさい。

はるかな尾瀬 遠い空~in至仏山

2012-07-12 15:23:43 | 趣味
こんにちは。
タイトルの通り今週の月曜日に尾瀬の至仏山に登ってきました。目的は、蛇紋岩にしか育たない植物を見たかったからです。
尾瀬は沼も原も子供の頃から何度も行っているのですが、至仏山や燧ケ岳には登ったことが無かったので初めて登りました。


今回は時間がどれくらい掛かったとかルートはどういったか?などは省略します。尾瀬には色々な人がブログなどに書いているのでそちらを見てください。(決して面倒くさいからではありません。笑)
なので、今日は登山道で見かけた山野草を紹介します。


ギンリュウソウ シャクジョウソウ科ギンリョウソウ属の腐生植物。別名ユウレイタケ。
今回は鳩待峠から登ったのですが、登山口を入って直ぐの場所にありました。


マイズルソウ この草はある程度の山なら下草としてどこにも生えていますね。暗い林床から山頂付近の日当たりの良い場所にまである、適応能力の高い草です。似たようなものにイワカガミがあります。イワカガミはマイズルソウよりは高い所から見かけるようになりますが、同じような環境に生え、一緒に生えているのも良く見かけます。どちらも日当たりの良い場所では姿が小さくなってイワカガミはコイワカガミとも呼ばれます。


マタタビ マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本。
ハンゲショウと同じような時期に同じように葉が白くなります。この時期は目立つの直ぐに分かります。


コヨウラクツツジ ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉低木。
ヨウラクツツジの花をギューっと縮めたような花です。雨に濡れていてとても綺麗でした。


ムシカリとムラサキヤシオツツジ
赤紫と白のコントラストが鮮やかです。


ムラサキヤシオツツジ ムラサキヤシオはヤシオの名前が付くツツジ類の中では一番栽培が難しいようです。埼玉ではアカヤシオは場所を選んで多少土を弄ってやれば普通に育ちます。シロヤシオは気難しく、栽培には水捌け良く、半日陰で西日が当たらないような場所に植えれば何とか育つようですが、ムラサキヤシオは植わっているのを見たことがありません。私も今、幼苗から育ててみていますが、成木まで育つか分かりません。


アズマヒキガエル 植物じゃないですよ(笑)小休止をしていたら近くに居たので写真に収めました。岩の上に乗せて見たのですが、休憩が終わるまで一歩も動きませんでした。


イワナシ ツツジ科イワナシ属の常緑小低木。
この花は登山道の脇でよく見かけます。比較的低地でも見かけるのですが、栽培はとても難しいです。根が貧弱で、丁度イワカガミと同じような植物です。栽培方法もイワカガミと同じようにすれば育つとか? 単体で植えるよりは混植したほうが良いようです。また場所が合えば地植えの方が簡単なようです。


シラネアオイ 花期には少し遅かったようですが見ることが出来ました。下界で見るのとは違い、花の色が濃くとても綺麗でした。山採りで数を減らした代表的な山野草ですね。今は実生から栽培した丈夫な苗が安く簡単に手に入るようになったので態々山採りする人は少なくなったようですね。


サンカヨウ 此花も花期には少し遅かったようです。シラネアオイと同じような場所に生えていることが多いです。


ハクサンコザクラ だと思います。 サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
サクラソウの仲間は種類が多く似たものも多いので、素人では「この山で見かけたからこのサクラソウだろう。」ってな具合で判断するしかないですね。


今日のところはこれ位ですかね。次回はいよいよ蛇紋岩にしか育たない草花を紹介したいと思います。

私事ですが、前回の記事で紹介したブーツですが、すこぶる調子が良かったです。買ってから慣らしもせずにいきなり登山に使ったのですが、右足の小指の付け根が少し当たる位で他は完璧でした。小指もどんな靴を履いても当たるのであまり気になりません。スキーのブーツでは左右の小指の付け根を相当シェル出しして履いている位ですので。

ではまた次回。

買っちまったぜぇ~

2012-07-05 21:55:53 | 趣味
今晩は。
ついに買ってしまいました。新しい登山靴です。

スポルティバのバルディフィメというモデルです。

先日御茶ノ水に登山靴を買いに行ってきました。
今までは古着屋で買ったサイズの少し大きいダナーのマウンテンブーツを使用していましたが、今年からは少し本気で山に行きたくなって今回購入することにしました。
購入するに当たって三軒程の店を回りました。しかし私の足が実測で28cmと「馬鹿の大足」なので、登山靴のサイズで言うと45位になってしまい、そのサイズの靴自体があまり無く4足程しか試せませんでした。
その中で日本ではその店でしか取り扱っていないらしいバルディフォメという靴が一番自分の足に合いました。
他の靴と比べると、踵がしっかり嵌る感覚と、足首が前後には自由に動き、左右には動き難いと感じました。私は足を挫くのが癖になってしまっているので自分にピッタリの靴だと思い購入しました。

今までは適当な装備で山へ登っていましたが、それでは駄目だと思い、今年からは本気で山と向き合い、十分な装備を持って山に行きたいと思いました。今回は登山靴の他にもヘッドライトやレインウェアなどを購入しました。
来週には天気が合えば尾瀬の至仏山に行って来たいと思います。



今日庭で咲いてた花たち


ハンゲショウ(半夏生) ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草。
夏至を過ぎた頃に葉の一部が白くなり、暑い時期に涼しさを見せてくれる花です。


姫ルリソウ 
私が日本に自生するルリソウと勘違いして買ったものです。花は似ていても大きさがまったく違うんですけどね(笑)。
ヒメルリソウに限らず、園芸種や海外の山野草に日本名を適当に付けて売るのはやめて欲しいですね。これだけ多種多様な植物が流通している中で、せめて原産国や何の園芸種か位は表記を義務付けて欲しいですね。




カライトソウ バラ科ワレモコウ属の多年草。
亜高山から高山に自生する山野草にしてはとても育てやすく、ある程度土作りをしてやれば地植えにしても元気に育ちます。上の写真は今年の春に地植えにした物です。鉢植えの物よりも元気でそんなにっって位花が咲いています。


最近は仕事で疲れてしまい更新が少なくなってしまいました。これからは短い記事になるかも知れませんがもう少し更新したいと思います。
ではおやすみなさい。