山野の庭園造り

試行錯誤しながら山野草の栽培と庭造りをしています。頭でっかちの草育男子を自称しています。

水の流れに身を任せ~

2013-09-05 22:46:08 | 庭園造り
お久しぶりです。

前回の更新がイカリソウの時期だったので、随分と間が空いてしまいました。
今まで使っていたデスクトップが調子が悪くノートに変えての初めての更新となります。
XPから8への変更なので、なかなか操作になれませんね。

そんな話はどうでもいいと思うので、山野草の紹介です。
今年の夏はメダカを飼い始めたので水草の栽培を始めました。



サイジョウコウホネ
黄色い花の真ん中が赤いアクセントとなっていて可愛い花です。


オゼコウホネ
サイジョウコウホネの花とほとんど同じ花を付けます。簡単な見分け方は葉っぱで、写真では見づらいかもしれませんが、サイジョウコウホネは葉が水面の上に出て、オゼコウホネは睡蓮のように水面に浮かびます。
ただ、水深や栽培容器の大きさ、個体差などによってはこの限りではないと思うので参考程度に聞いて下さい。

トップの写真は日本のスイレンであるヒツジグサです。直径10㎝にも及ばない小さな花ですがとても繊細で清楚な涼しげな花を見せてくれました。栽培して初めて花を見たのですが、一目で虜になってしまいました。
遊びで交配もやっている私が言うのも何ですが、こういった素晴らしい原種を見てしまうと、やはり人間の手では自然には勝てないのでは無いか?と思うことがあります。
ま~趣味家の戯言と聞き流して下さい(笑)。

今回はリハビリがてらに、この3種だけでしたが次回からはもう少し多く紹介出来たらと思います。(時期的に山野草もあまりありませんけど…)

では、おやすみなさい。

庭で新緑を楽しむ

2012-04-29 23:05:09 | 庭園造り
私の庭園にある樹木たちも新緑を見せてくれています。(写真はコブシとコナラの新緑です。どちらも10mほどの樹高です)
私が庭園を造っている場所に元から生えていた樹木たちで、この樹木たちが在ったからこそ『山野の庭園』を此処に造ろうと思いました。折角土地の広さだけはあるのだから、雑木もこじんまりした物ではなく、コブシの様に10m、20m級の樹木を植え、日陰を造っていこうと考えています。


ウスノキ ツツジ科スノキ属の落葉低木。名前の由来は、果実の形が臼に似ているため。

下から見た花の様子

この鉢1つで、新緑を味わえます。現在鉢をダイニングテーブルの上に置き、家族で新緑を味わっております。左下は実を着けているバイカオウレンです。
バイカオウレン キンポウゲ科オウレン属の多年草。深山の針葉樹林下などに生育する。



作業日誌


本日の作業は棚にビニールの波板で屋根を造りました。費用は全部で、5000円位、時間は2時間程度で終わりました。

こんな感じに造りました。造った理由としましては、これから梅雨の時期が来るので、気難しい高山植物などの雨避けをするために造りました。真夏はこの上に50%の遮光をしたいと考えています。

棚上の高山植物たち。


明日も休みなので、軽く山にハイキングに行ってこようかと思います。ツツジなどが丁度咲いている事を期待しながら行ってきます。
ではおやすみなさい。

あれも欲しい これも欲しい もっと欲しい・・・

2012-04-29 22:35:36 | 庭園造り
あれも欲しい、これも欲しい、とは山野草を栽培している方なら誰しも思うことではないでしょうか?
斯く言う私も山野草店や山野草の展示会に行くとこの症状が出てきます。

そんな訳で、一昨日と今日が休みだったので、山野草展や植木を見に行ってきました。
写真は、深谷にある埼玉県花植木流通センターのハウス内の写真です。ここは、業者や個人が区画を借りて、売りたい花などを売っています。区画ごとに色々な違いがあって山野草だけでなく、椿やチューリップなど様々な物を売っています。値段は高いものもあれば安いものもあります。今回購入したものの中で、安いと思ったものは、

ウラシマソウです。
ウラシマソウ サトイモ科テンナンショウ属の多年草。

子供も根元に沢山あってなんと300円という値段です。



続いては、熊谷でやっていた山野草展です。この時期は山野草展をどこでもやっていて愛好家にはうれしい時期ですね。山野草展と言ってもピンきりで、プラ鉢に入ってあまり植え替えていないような物が出ている展示会もあれば、きちんとした鉢に入れ、霧吹きで水を掛け綺麗に展示してある展示会もあります。今回は皆さん気合が入った素晴らしい展示会でした。
もっとも私の目的は、山野草の即売会なんですけどね。


深谷の流通センターで買ったものと合わせたものですが、こんなに買っちゃいました。
(左上から、屋久島キンミズヒキ、イブキジャコウソウ、セツブンソウ2鉢、ハマナデシコ、ハマトラノオ、コメガヤ、尾瀬マルバギボウシ、越前ダイモンジソウ)これだけ買っても1,500円程です。

流通センターでは植木の方がメインなので、植木を見ていてビックリしたものが、女性の胴程ある幹のシロヤシオツツジが78万で売られていました。(ビックリし過ぎて、写真を撮るのを忘れてしまいました)確かにシロヤシオは高級なツツジで、庭に植えたらメインになれる木ですが、埼玉では枯らさない様にするだけで大変な木です。70万以上も出して枯らしてしまったらと思ったら怖くて手が出せません。(もともとお金が無くて手は出せない)

私もシロヤシオを庭に植えたくて、80cm位の物を鉢で育てているんですけどね。(樹齢は20年程のものだと思うがまだ花は咲かず)

今日はもう一件更新します。

ショック!!

2012-04-23 23:41:29 | 庭園造り
愚痴を聞いてください。
本日、大変ショックを受けた事件がありました。写真の通り、去年竹林に地植えにしたクマガイソウが折れてしまいました。原因は父が竹を使うという事で、竹を取りに入り、踏んだ事が原因です。
ちゃんと植えた事も伝え、囲いもしていたのですが無駄だった様です。この時期に折れてしまってはもう再生は絶望的でしょう。



愚痴は此処までにして、今日庭で咲いてた花たちです。


ツクバネウツギ スイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木。写真の物は、昨年挿し木をしたものですが、気付いたら花を咲かせていました。


ヤマシャクヤク(薄黄色) ボタン科ボタン属の多年草。ヤマシャクヤクは私が山野草を本格的に始めた切っ掛けの植物なので思い入れが深く、白に加えこの薄黄色や紅花ヤマシャクヤクなどを購入し育てています。勿論実生にも挑戦しています。


2枚続けての紹介で、上はユキザサで、下はコゴミです。どちらも山菜として食べることが出来ます。このほかにも、ワラビ、ウルイ(オオバギボウシ)、コシアブラなどの山菜を育てています。


最後に、花ではないのですが、本日の栽培棚の様子です。新芽や花が咲いて随分と春らしくなって来ました。皆様にも春らしさが伝わればと思います。


最近は虫も出てきて毎日植物の様子を観察して害虫が居ないかを確認しています。蜘蛛や蜂は幾らでも出てきて良いのですがアブラムシだけは出て来ないことを願っています。

ではおやすみなさい。

初物&ツツジの植え付け

2012-04-22 21:46:40 | 庭園造り
初物です。

タイトルの通り初物のタケノコです。自宅の竹林で採れました。一年ぶりだったので、掘るのに若干失敗してしまい傷付けてしまいました。
勿論本日鶏肉と煮込んでおいしく頂きました。


今日は昨日植付けをしたヒカゲツツジの植え方のお話です。

まず用意するものは左からヒカゲツツジ、瓦(砕石でも可)、ピートモス(ph無調整の酸性の物)、山砂、の以上です。植付ける場所の土は赤土と腐葉土を混合したものになっています。

植付ける場所の選び方としては、ヒカゲツツジはツツジとはいってもシャクナゲの仲間なので、普通のツツジを植えるより慎重に場所を選びます。ベストな場所は、西日が当たらず、排水性が良く、乾燥し過ぎず、日当たりではなく半日陰程度の場所が適しています。西日を避けるためだからといってコンクリートブロックの壁際やコンクリートで出来た構造物の近くは止めてください。(コンクリートはアルカリ性の物質で、ツツジ類は酸性を好むため。)


植え付ける場所は先日記事にした、昨年ツツジを移植し枯らしてしまった場所です。本当は連作は良くないのですが、植えてすぐに枯れてしまったので大丈夫でしょう。
まず排水を良くする為に下に10cm位瓦を砕いたものを入れ、用土は元の土と山砂とピートモスを6:3:1の割合で混ぜます。植え付けの穴は根鉢の1.5倍程度の広さの穴を作ります。この時の配合はその場所の排水性次第で変わってきます。ただしピートモスは土壌を酸性にする為に1割程は入れるようにして下さい。


穴が出来たら植えるツツジを根巻きのまま穴に入れ、深さの確認や植える向きなどを見てください。(根鉢の上が植付ける場所の高さより高くなるようにしてください。)
向きが決まったら、根巻きを外し根の外側を軽く崩して下さい。
理由はツツジの根は細かく、新しい用土に根が伸びづらいので最初から根に新しい用土を触れさせてやり根張りを良くする為です。植え付けの時期以外や大きな樹木、丈夫な樹木などは麻や藁での根巻きでしたらそのまま植えた方が良い場合があります。(根巻きは数年で土に還る。)
根鉢を崩したら、植え付けます。植物を中心として、山を作るように用土を盛り、真ん中に水鉢(木を中心に水溜りが出来るように)を作ります。小さな木は作らなくても良い。
水をホースでたっぷりとあげます。このとき樹木を揺らしたり棒等を根鉢の周りに突き入れ動かしてやり、水がもう染み込ま無くなるまであげて下さい。

染み込まなくなったら完了です。

こんな感じになりました。
写真が少し分かり辛かったですね。

本当は植えたヒカゲツツジ位の大きさなら水鉢を作るかは微妙な大きさなんですが、今回説明する良い機会だったので作りました。
また、植え付ける場所の土作りですが、今回は丁寧に山砂や瓦などを使いましたが、用意するのが大変な方や、面倒くせーって方は根鉢の上が地面より高くなるようにし、水鉢を作るだけでもしてみて下さい。


長々と説明をしてしまいすいませんでした。

明日は雨で、仕事は休みだと思うので、記事の投稿は出来ると思います。
では、おやすみなさい。

山野草と実生

2012-04-20 23:24:47 | 庭園造り
今日はお難くいきます。

山野草をなぜ実生で育てるのか?と言うと、何点か理由があるのですが、
1.実生をする事によって、栽培する地域に順応しやすくなる。
2.山野草を一度に多く増やす。
3.斑入りや色違いが出来るかもしれない。

の大きく三つの理由からですね。まず一つ目の理由ですが、私が実生する最大の理由です。簡単に言うと、「シラネアオイなど当地では栽培が難しいものが比較的作りやすくなる」のです。シラネアオイを地植えにしたいと考えている私には実生で育てたものが一番可能性がある訳ですよ。
二つ目は当たり前!と思うかもしれませんが、これが結構重要なんです。何故かと言うと、山野草の多くが自然災害や人為的な理由(山取りなど)によって現在絶滅の危機に瀕しているからです。そこで、実生をして丈夫な山野草をたくさん作り、より多くの人に山で採ったものではない山野草をお譲り出来たらと考えたからです。
三つ目は狙っている訳じゃ無いんですが、出たらラッキー程度の気持ちです。

上記の意見はあくまで私個人の意見です。






発芽した苗の様子です。
現在栽培の難しい山野草や沢山欲しいと思った山野草を中心に50種を超える実生に挑戦しています。花が咲くまで早いものは今年中、遅いものは10年以上かかる事でしょう。まー気長に育てていきます。

今日新しく開花したこれって言う花は無かったので花の写真はありません。その代わり、「お前ほんとに庭作る気あんのか?」と思われてもあれなので、何点かこんな事やってます的な写真をお見せします。

写真右下の石組みを去年作りました。手前から飛び石でアプローチ出来るようにしました。石組み内にある木はツツジですが、日陰にあり枯れそうだった木を時期外れに移植したため枯らしてしまいました。植木屋の息子に有るまじき失態です。
この庭は母屋の庭で、私が本格的に作っている庭園は別の場所にあります。

山野草の鉢が多くなりすぎ管理が大変になったので、鉢の整理と庭園のイメージのために、仮植えをしておく小さなロックガーデン的な物を幾つか作りました。これはその中の日陰の山野草のための物です。



先程チラッと書きましたが、私の父は植木屋をやっており、私も昨年から父の仕事を手伝っています。そのため山野草より樹木の方が実体験としては詳しくあります。(山野草の方が本などで得た知識としては多い)

明日は午後から仕事が休みなので、出来れば庭園の方に手を加えたいと思います。明日はその記事を書けたらと思います。

ではおやすみなさい。