横山秀夫の「半落ち」。
章毎に語り手が変わるリレー方式。
ついこの間読んだ「長い長い殺人」と同じような方式なのだが、大分印象が違う感じ。
前者は1人の容疑者に対するそれぞれの立場の人間のリレーなのだが、後者は1つの事件に対するようような立場の人間(の持ってる財布)のリレーだからだろうか。
どんなに正しい事でも、それが自分の属している組織、と言うか上層部の利益に反する場合、抗い続ける事がいかに難しいかと言う事が代わる代わる繰り返され、正義が勝ちそうになると思いがけない邪魔が入り、結局組織の利益が優先され、語り手達はほぞを噛む。しかし最後は真実に辿り着くと言う過程が面白く、自分は最後まで楽しめた。
フィクションの中くらいもっと破天荒に我を通す登場人物がいてもおかしくないが、この物語の場合、そう言う奴がいない所が逆にリアリティを感じさせて良い気がした。
読み終わってから知ったのだが、何かオチを巡って色々議論されてたようね、この作品。
確かにオチが現実的にどうかによって、物語の根幹が大きく左右されるのであるが、それは置いといて面白い作品だと思うよ。
自分が読んだ限り、「オチは現実的に成立される。」と言う結論だったけど。
作品中で1つ気になった描写が。
「一般的に新卒の採用者は中途採用者を斜めに見る傾向がある。」みたいな表現があったのだが、それは賛同しかねるわ。
そんなの気にして仕事した事ないよ。
回りを見てもそう言う目で見てる人はいないと思うのだが。オレが気が付いてないだけ?他の会社はそんな感じなのかね?
新卒だろうが中途だろうが、仕事の出来る出来ないは関係ない。
愛社精神だって、ない奴は新卒だろうが無いし、中途でもある人はある。
そんな切り口で分けるのはナンセンスだと思うのだが。
章毎に語り手が変わるリレー方式。
ついこの間読んだ「長い長い殺人」と同じような方式なのだが、大分印象が違う感じ。
前者は1人の容疑者に対するそれぞれの立場の人間のリレーなのだが、後者は1つの事件に対するようような立場の人間(の持ってる財布)のリレーだからだろうか。
どんなに正しい事でも、それが自分の属している組織、と言うか上層部の利益に反する場合、抗い続ける事がいかに難しいかと言う事が代わる代わる繰り返され、正義が勝ちそうになると思いがけない邪魔が入り、結局組織の利益が優先され、語り手達はほぞを噛む。しかし最後は真実に辿り着くと言う過程が面白く、自分は最後まで楽しめた。
フィクションの中くらいもっと破天荒に我を通す登場人物がいてもおかしくないが、この物語の場合、そう言う奴がいない所が逆にリアリティを感じさせて良い気がした。
読み終わってから知ったのだが、何かオチを巡って色々議論されてたようね、この作品。
確かにオチが現実的にどうかによって、物語の根幹が大きく左右されるのであるが、それは置いといて面白い作品だと思うよ。
自分が読んだ限り、「オチは現実的に成立される。」と言う結論だったけど。
作品中で1つ気になった描写が。
「一般的に新卒の採用者は中途採用者を斜めに見る傾向がある。」みたいな表現があったのだが、それは賛同しかねるわ。
そんなの気にして仕事した事ないよ。
回りを見てもそう言う目で見てる人はいないと思うのだが。オレが気が付いてないだけ?他の会社はそんな感じなのかね?
新卒だろうが中途だろうが、仕事の出来る出来ないは関係ない。
愛社精神だって、ない奴は新卒だろうが無いし、中途でもある人はある。
そんな切り口で分けるのはナンセンスだと思うのだが。