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「一ノ木会報」 ~ 雑記版 ~

タイトルは昔某サークルから発行されていた、部員の部員による部員の為の会報の名前。このブログは私の私による私の為のブログ。

横山秀夫の「半落ち」

2009-09-23 00:02:07 | 本・漫画・アニメ
横山秀夫の「半落ち」。

章毎に語り手が変わるリレー方式。
ついこの間読んだ「長い長い殺人」と同じような方式なのだが、大分印象が違う感じ。
前者は1人の容疑者に対するそれぞれの立場の人間のリレーなのだが、後者は1つの事件に対するようような立場の人間(の持ってる財布)のリレーだからだろうか。
どんなに正しい事でも、それが自分の属している組織、と言うか上層部の利益に反する場合、抗い続ける事がいかに難しいかと言う事が代わる代わる繰り返され、正義が勝ちそうになると思いがけない邪魔が入り、結局組織の利益が優先され、語り手達はほぞを噛む。しかし最後は真実に辿り着くと言う過程が面白く、自分は最後まで楽しめた。
フィクションの中くらいもっと破天荒に我を通す登場人物がいてもおかしくないが、この物語の場合、そう言う奴がいない所が逆にリアリティを感じさせて良い気がした。
読み終わってから知ったのだが、何かオチを巡って色々議論されてたようね、この作品。
確かにオチが現実的にどうかによって、物語の根幹が大きく左右されるのであるが、それは置いといて面白い作品だと思うよ。
自分が読んだ限り、「オチは現実的に成立される。」と言う結論だったけど。

作品中で1つ気になった描写が。
「一般的に新卒の採用者は中途採用者を斜めに見る傾向がある。」みたいな表現があったのだが、それは賛同しかねるわ。
そんなの気にして仕事した事ないよ。
回りを見てもそう言う目で見てる人はいないと思うのだが。オレが気が付いてないだけ?他の会社はそんな感じなのかね?
新卒だろうが中途だろうが、仕事の出来る出来ないは関係ない。
愛社精神だって、ない奴は新卒だろうが無いし、中途でもある人はある。
そんな切り口で分けるのはナンセンスだと思うのだが。

宮部みゆき「龍は眠る」

2009-09-16 22:58:23 | 本・漫画・アニメ
「長い長い殺人」に続いて、宮部みゆき「龍は眠る」。

うーん、こう言う推理物(?)に超能力ってのは反則かなぁ、と。
まぁそれがテーマじゃないから、って言われちゃえばそれまでなんだろうけど。
最初の方の、本当に超能力者なのかペテン師なのかの二転三転は面白かったんだけど。
で、それ以外がつまらないのかと言われれば、謎の脅迫文や電話と伏線が張られ、クライマックスの誘拐事件と雪崩れ込み、飽きさせない展開。
なんだけど、解決の糸口とか犯人の計画を失敗させた元になってるのが超能力ってのが、やっぱどうも萎えると言うか冷めると言うか。
これがはなから超能力を全面的に駆使して事件を解決する類のものなら、そんな印象も持たないんだろうが。
この展開なら、最後ももう少し違った超能力と事件の関わり方をして欲しかったかな。
じゃぁ、どうすりゃいいの?と聞かれると答えられないけどw

この物語で出て来た、人の心を読む超能力、自分に備わってたらどうだろう。
金儲けや出世は簡単に出来るだろうな。
ただ、精神的に充足した生活は送れない気がする。
笑顔で接してくれてる裏で「うざいうざいうざいうざいうざい」とかね。
自分にはそんなの耐えられないわ、多分。
ホントの気持ちが分からず苦悩する事は凄く多いが、気持ちが分かり過ぎても凄く苦労するんだろうなと。
「勝手に良い方に解釈」ってのが出来ないんだから。

まぁでも時としてこの能力が欲しい気になるわ。
つか今すぐ欲しいw

ハルヒの「溜息」5回目

2009-09-11 11:08:16 | 本・漫画・アニメ
「溜息」、もう1回位続くかと思ったが今回であっさり終了。
原作の細かい部分とか覚えてないけど、シャミセンとのやり取りとか結構はしょったのか?
何か文化祭の時の風景で、「けいおん!」の澪や唯がいたって書き込みがあったけど、全然気が付かなかった。もう一回見てみよう。ガセかもしれないけど。

改めて見てみると、このエピソードはハルヒの能力的には一番荒唐無稽は話の気がするな。
鳩がリョコウバトになったり秋に桜が咲いたり。目から色んな物出るわ、ネコが喋るわ、おまけに地球の歳差運動がずれるわ。
「雨降って地固まる」じゃないけど、キョンと衝突して仲直りした後のパワーアップ振りが凄い。
んー、でもこれって一歩間違えれば只のドタバタだよなぁ。
まぁそんな中、各機関、組織の腹の探り合いややりとり、解釈の相違など、物語全体の根幹に関わる部分が描かれていて、終盤、古泉の説明ばっかで見てて(聞いてて)疲れる部分はあるものの、結構大事なエピソードなんじゃないかと言う気がしてきた。
「だから何?」って話だがw

しかしこれで恐らく新作は終了。
後は一期の再放送かな~。
もう今から三期が待ち遠しいわ。
やるか分からんが、やるのなら今度は3年後なんて言わず、すぐにでもやってくれ。

溜息の4回目(いつもの如くネタバレあり)

2009-09-06 00:51:35 | 本・漫画・アニメ
太ももの細い人は短命と言う研究結果が出たらしい。
両手の輪っかで太ももが掴める俺涙目。

「溜息」の4回目。言うまでもなく「涼宮ハルヒの憂鬱」の話ね。
原作読んでるから話は知ってるものの、アニメとして見ると新鮮な面白さを感じるね。
今回はキョンが拳を振り上げた時のハルヒの表情と、一人部室でポニーテールにしてた部分がグッド。
特にキョンが入って来たとたん、髪をほどくところがまた何ともらしくてイイ。
とか書いてると勘違いされそうだが、俺は普通の人が映画やドラマを楽しむのと同じ様にこの作品を楽しんでいるのであって、所謂「萌え」と言うものはほとんど感じてない事を断っておく。いや、まじで。
で話を戻すが、谷口国木田のハルヒ視点での雑魚っぷりとか「リビドー直撃です!」とかハルヒを元気づけた後の古泉とキョンのやりとりとかも好きです。

そう言えばみくるに飲ませたのがテキーラから甘酒に変わってたな。
別にそんなの変えなくていいじゃんって思うのだが、今の世の中そんな事でもケチつくのか。

いよいよ次回はシャミセン登場だな。
「朝比奈ミクルの冒険」での「今のは腹話術」と言う長門のアドリブと、慌てるキョンの声が思い起こされますw
そして、やはり4回では終わらなかった訳で、さて何が削られるのだろう。

「長い長い殺人」

2009-09-05 01:55:39 | 本・漫画・アニメ
宮部みゆきの「長い長い殺人」。
前に読んだ「火車」、「理由」が面白かったので、その内読もうと思っていた作品。
で、これも面白かった!

財布が語り部となり持ち主の物語を語ると言う方式で、各章毎に被害者や刑事、探偵の物語を綴る短編になっていながら、全体で一つの大きな物語を織りなしている手法、そして着眼点が面白い。
確かに財布なら結構肌身離さず持ってるものだし、自分にしたって寝る時すら枕の側に置いとく様な物だから、持ち主の行動や言動をほぼ全て把握しててもおかしくない。
俺の財布はいつも嘆いているだろうなw

自分は凄く貧乏性で、「早く読み終えるのが勿体ない!」と思ったりしてしまい、基本朝の電車の中でしか本を読まないのだが、様々な人物や物事のリンクが絶妙でとにかく先が気になってしまい、ついつい帰りの電車の中や家でも読んでしまった。

ただ、真犯人(実行犯)が最後唐突に出て来るのはちょっとどうよ?
いや、明らかに容疑者とは別に実行犯がいるらしい事はそれまでの物語内で語られてるし、察する事も出来るのだが、全く人物像とか出て来ないのに、最後に「僕が犯人です!」って感じで出て来ちゃったからなぁ。
例えて言えば、「『20世紀少年』でともだちが自らの正体を明かしたら新キャラだった!」みたいな。違うかw
それとも俺が読み落としてる、気づいてない、忘れてる、理解していないだけで、そう言う伏線あったのかなぁ。
で、その後の犯人逮捕までの展開はほぼ予想通り。
まぁでも自分は前にも書いたが「予想通り=つまらない」とは思わないし、「どんでん返しがありゃいいってもんではない!」と思ってるので、これはこれでアリかなぁと。
もう充分楽しめた作品。
と言う事で、またこの人の作品が読みたくなりましたよ。

最後に、エピローグで刑事が、大好きなおばさんを殺された少年に言う台詞が印象的でした。
こんな言葉で人の心を救いたいですよ。

溜息3回目

2009-08-30 01:00:27 | 本・漫画・アニメ
ザキ食らって死ね!
wwww

「涼宮ハルヒの溜息」も今回で3回目。
まだシャミセンも登場してないし、とてもじゃないが後1回で終わると思えないのだが。
そもそもの全26話ってのがガセなのか、サムデイとか射手座とかやらないのか。
まぁ溜息を中途半端に締めるなら、前回放送分の何話かは削ってもいいかなと。
でも「射手座の日」は好きなんだよなぁ~。
で、今回は冒頭に書いた台詞とかレーザーにこだわる長門が面白く、今まで見せた事のない古泉の表情とか良かった。
しかしみくるが来なくて怒る谷口に、「長門でも見てろ」はないだろw
長門の方が見たいですよ。

そう言えばこの間、会社の人がガチャガチャ(とは今は言わないんだっけ?)で出した長門のフィギアをおもむろに机の上に並べてる場面に出くわした時、「いやぁ~、長門しか出なくてさぁ~」と残念そうに言ってた。
「何言ってんですか!長門さえ出ればいいじゃないですか!」と言い返したのは言うまでもない。

さぁ、果たして今週のハルヒは何が来ますかね?(注:ネタバレあり)

2009-08-14 01:54:53 | 本・漫画・アニメ
以下ネタバレです。













「エンドレスエイト」が先週で終わり、次は何が来るのか、期待しながら待った今週のハルヒ。
全くの蛇足だが、「エンドレスエイト」と言うタイトルから、おニャン子クラブの隠れた名曲「夏休みは終わらない」を連想したのは俺だけじゃないと思う。
残りの放送分と、まだ再放送をしていない一期のエピを考えると、新作に使えるのは恐らく4話分。
そして今回は時系列順に放送されている。少なくとも今までは。

果たして「溜息」が来るのか?
でもその場合、「消失」はほぼやらない事が決定してしまう。
「消失」をやる気なら今週は「朝比奈ミクルの冒険」が来るはず。
でも「消失」にしろ「溜息」にしろ4話でおさめられるのか?
一期の再放送にこだわらないとか?
いや、「溜息」も「消失」もやらず短編やオリジナルで来るかも。

様々な考えが巡る中、、、
キタ!!
「溜息」だ!!!
しかも体育祭のシーンもさらりと流してくれる所が嬉しい。
長門の瞬間移動のような走りと四文字熟語ワラタw
しかし、果たしてこのエピは4話におさまるのか?
また何かサプライズをやってくれるのか?
これでまたしばらくハルヒに注目ですわ。

今週も「エンドレスエイト」(注:ネタバレあり)

2009-08-07 02:09:50 | 本・漫画・アニメ
以下ネタばれです。





















開始5分で確信したね。
「今週も終わらない」と。
進む速度があまりにも遅かったので。
が、その後巻きが入ったようにスピードアップ。
終わらないと見せかけて終わると言う作戦か?
と、思いきや、俺が勝手に回避成功のキーワードと思っていた、キョンが長門に「ループに気づいた回数」を訪ねるシーンが無い。
ま、まさかまだ終わらないのか??
途中からは時間との闘い。
微妙な時間で最後の喫茶店。
ドキドキドキドキ。
終わるのか?終わらないのか?
遂に!遂にキョンがハルヒを呼び止める。原作通りのオチ。
エンディングをすっ飛ばして時間内に納めると言う、最終回のような展開。
終わった。京アニと視聴者の長きに渡る闘いに遂に終止符が打たれたのだ。
それにしても長かった。。。
俺的には3週で終わってたら神扱いだったんだけど。
8週はやり過ぎだって!
いや、でもホント長門の気持ちは良く分かったよw
しかし4週目位から、明らかに普通にアニメを見るのとは違う感覚で見てたわ。
昔、新日本プロレスの生放送で、メーンの試合が時間内に終わるのかどうかドキドキしながら見てたが、あんな感じ。
良くも悪くも悪くも悪くも歴史には残ったんじゃないか?

さて。
来週は何が来るんだろ?
再放送?溜息?オリジナル?
当たり前の様に「エンドレスエイト」が始まったりしてw
ところでこれのDVD、既に1、2週目は1枚に収録されて発売される事が決まっているが、それでいくと3、4週目で1枚、5、6週目で1枚、7、8週目で1枚となる。
3~6週目のDVDは売れるのだろうか?
まぁ4話まとめて1枚なら良心的な気もするが、まずねーだろうな。

「終末のフール」と「臨場」

2009-08-03 22:50:18 | 本・漫画・アニメ
本2冊読了。

伊坂幸太郎の「終末のフール」。
凄く良いと言う訳でもないが悪いと言う訳でもなく、こう言うの好きな人はいいのかなぁ。
自分はちょっと今一かなぁと。
とにかくさわやか。ひたすらさわやか。たださわやか。そんな感じ。
何かこの人の文章で、プロレスライターのフミ・サイトーを彷彿されるのは俺だけ?
いや、フミ・サイトーの文章もこの人の文章もどちらかと言うと好きなんだけど、この作品はあんまり楽しめなかったな、俺は。

「臨場」横山秀夫。
ドラマは見てません。
うーん、つまらなくはないんだけどねぇ。。。
いや、面白い。面白いんだけど、何かちょっと物足りなく感じてしまったんだよな。
肝心の「何でそう感じたか?」を表現できないんだけど。
後、不倫とレイプばっかってのも、ちょっと。
この手の小説だとしょうがないのかもしれないが、もうそれはいいよ、って思った。
結局ドロドロってのや、切ないのが好きじゃないんだな、俺は。

と、まぁこんな感じの2冊でした。

7回目の「エンドレスエイト」(注:ネタばれあり)

2009-08-01 00:13:04 | 本・漫画・アニメ
以下ネタバレです。












「どうせ回避失敗でしょ?」と思いつつも、「もしかしたら!」と言う期待感もちょっぴりだけ込めながらの鑑賞。
すっかり残り時間を気にしながら見る習慣がついてしまいましたがw
結局今回も予想通りに回避失敗。
しかも今回は、カエルの着ぐるみ脱いだ後のキョンのセリフが無かった・・・。残念・・・!
ただその他の部分で結構面白かったんだよな、今回は。
店のガラスの「ENDLESS」の文字や、「おのれ、おの~れ」とか「この支配からの卒業」とか。
みくるからの電話に出た時のキョン、その時のみくる、古泉の妙なテンション、屋上でびくつくキョン、肩で笑う古泉などなど。何か3人が妙に壊れた感じで。
「いい加減終われよ!」と言う思いは確かにあるのだが、少なくとも前回感じたウンザリ感が全くと言っていい位消えていて、今回は面白かった。
とは言え、やはりそろそろ違うエピソードを見たいので、来週こそ!来週こそ回避するんだよな?
エンドレスエイトの名の下に。

やばい。来週がすげー楽しみになってきた!