最近読んだ本三冊の感想を簡単に。
松岡圭祐の「万能鑑定士Qの事件簿 V」。
おせっかいな奴に振り回される主人公って構図はあんまり好きでないので、途中までちょっとイライラしてしまったw
今回小笠原と葉山のダメコンビ(コンビは組んでないけど)がほとんど出てこないのであるが、こうして読むと小笠原は要らない子の気もするが、葉山の無能っぷりはないと物足りないな。
最後の卒業証書のとこはちょっとウルッと来た。
安定して面白い。
朱川湊人の「かたみ歌」。
本屋の煽り文句に釣られて、普段あまり選ばなさそうなこの本を。
それぞれの短編がちょっとずつリンクしている、と言うより古本屋の主人が狂言まわし的な役目をし、それぞれの短編を繋いでる感じ。
話的には昭和40年前後の古き良き時代の下町を舞台にしたファンタジー(と言うかホラーになるの?)+人間模様で、謳い文句にあったように号泣したりとか涙止まらなかったりとかはなかったけど、不思議かつ暖かい印象で、実はそんなに期待してなかった割に結構楽しめた。
時代背景や自分の幼少時代の前なのであるが、ぎりぎり自分の幼少時代と被る部分もあり、また下町と言う自分が生まれ育った場所が舞台なので、ノスタルジーみたいなものも感じたりした。
と言うか舞台となってるアカシア商店街が、都電の近くとか屋根のあるアーケードとか、古本屋は自分の記憶には無かったものの、良く通ったジョイフル三ノ輪と言う商店街と重なってしょうがなかったのだが、ホントにここがイメージモデルだと言う事を読んだ後知って、更にノスタルジーに浸ってしまった。
有川浩の「阪急電車」。
文庫本で出たら買おうと思ってた作品。
こちらも短編同士がリンクしつつ物語が進んでいく形式であるが、「かたみ歌」のような全編を通して出て来る柱的な人物はなく、ちょっとずつ各短編の主人公達がリンクしてく。強いて言えば阪急電車が柱と言った所。
基本恋愛系苦手なのだが、この作家のは爽やかなので結構平気だったりする。
まぁノリが軽過ぎる気もするけどw
どうもドロドロ全開、モジモジ全開ってのがダメなんだよね。
と言いつつ、この本の中では婚約者を寝とられた女の話が一番気に入ってしまったのだが。
電車内でやかましいおばちゃん軍団や暴行振るう彼氏をやりこめるシーンがスカッとして好きです。 やはり悪は退治されるべきだと思うんですよ、自分は。えぇえぇ、小市民ですから。
そう言えば「海の底」でもダメマスコミを一喝するシーンがあったな。あのシーンも良かった。
これ映画化されるんだよなぁ。どんな感じになるんだろ。
後、「図書館戦争」も文庫化してくれ。
松岡圭祐の「万能鑑定士Qの事件簿 V」。
おせっかいな奴に振り回される主人公って構図はあんまり好きでないので、途中までちょっとイライラしてしまったw
今回小笠原と葉山のダメコンビ(コンビは組んでないけど)がほとんど出てこないのであるが、こうして読むと小笠原は要らない子の気もするが、葉山の無能っぷりはないと物足りないな。
最後の卒業証書のとこはちょっとウルッと来た。
安定して面白い。
朱川湊人の「かたみ歌」。
本屋の煽り文句に釣られて、普段あまり選ばなさそうなこの本を。
それぞれの短編がちょっとずつリンクしている、と言うより古本屋の主人が狂言まわし的な役目をし、それぞれの短編を繋いでる感じ。
話的には昭和40年前後の古き良き時代の下町を舞台にしたファンタジー(と言うかホラーになるの?)+人間模様で、謳い文句にあったように号泣したりとか涙止まらなかったりとかはなかったけど、不思議かつ暖かい印象で、実はそんなに期待してなかった割に結構楽しめた。
時代背景や自分の幼少時代の前なのであるが、ぎりぎり自分の幼少時代と被る部分もあり、また下町と言う自分が生まれ育った場所が舞台なので、ノスタルジーみたいなものも感じたりした。
と言うか舞台となってるアカシア商店街が、都電の近くとか屋根のあるアーケードとか、古本屋は自分の記憶には無かったものの、良く通ったジョイフル三ノ輪と言う商店街と重なってしょうがなかったのだが、ホントにここがイメージモデルだと言う事を読んだ後知って、更にノスタルジーに浸ってしまった。
有川浩の「阪急電車」。
文庫本で出たら買おうと思ってた作品。
こちらも短編同士がリンクしつつ物語が進んでいく形式であるが、「かたみ歌」のような全編を通して出て来る柱的な人物はなく、ちょっとずつ各短編の主人公達がリンクしてく。強いて言えば阪急電車が柱と言った所。
基本恋愛系苦手なのだが、この作家のは爽やかなので結構平気だったりする。
まぁノリが軽過ぎる気もするけどw
どうもドロドロ全開、モジモジ全開ってのがダメなんだよね。
と言いつつ、この本の中では婚約者を寝とられた女の話が一番気に入ってしまったのだが。
電車内でやかましいおばちゃん軍団や暴行振るう彼氏をやりこめるシーンがスカッとして好きです。 やはり悪は退治されるべきだと思うんですよ、自分は。えぇえぇ、小市民ですから。
そう言えば「海の底」でもダメマスコミを一喝するシーンがあったな。あのシーンも良かった。
これ映画化されるんだよなぁ。どんな感じになるんだろ。
後、「図書館戦争」も文庫化してくれ。