古都ぶらりさんぽ

京都・奈良など全国を散策し鑑賞した文化、建築など紹介し、咲く花の美しさや魅力を画像に収めたり想いを綴っています。

万福寺③大雄宝殿

2008-04-19 17:50:25 | Weblog
次に本堂である大雄宝殿に入ると、さすがに威風堂々とした建物。
中央に釈迦牟尼仏、右に迦葉尊者、左に阿難尊者、その両側には十六羅漢が祀られています。
共に明朝の彫刻家、范道主の作です。
お堂の野用材は、全てチーク材で、しかも正面入口は桃戸と呼ばれて桃の彫刻が施されています。これらも中国ならではのもので、魔除けの意味があります。

万福寺②天王殿

2008-04-18 17:51:34 | Weblog
三門から松並木を通り、天王殿に。
寺の玄関にあたり、弥勒菩薩の化身である布袋様が祀られています。
ふくよかなお顔、大きなお腹がほほえましい。
その背中合わせに金色に輝く韋駄天像が。
それを守るかのように四天王が配置されています。

万福寺①三門

2008-04-17 18:13:11 | Weblog
万福寺は、正式には黄壁宗大本山萬福寺。
宗祖の中国・明時代の僧、隠元隆埼禅師が1661年に開創しました。いんげん豆は禅師が伝えたとか。
中国の代表的な禅宗寺院として、布教・禅の研修を行い現在に至っています。
主要堂宇が全て重文。それらが渡り廊下でつながる独特の伽藍配置です。
ここでは、今も朝夕の勤行は明音を使い、中国と同じ仏教儀礼で行われています。そのせいか寺の中に入ると中国寺院に居る感じです。
総門をくぐると、禅宗のお寺は、当たり前のことですが、ここも「不許葷酒入山」と書かれた石碑が建てられています。
大棟の上には日本のシャチに代わるものとして、海の怪獣マカラが備えられています。
参道を進むと天王殿、大雄宝殿、法堂、威徳殿が一列に。禅宗ならではの伽藍配置。重層の三門には「黄壁山」「萬福寺」と書かれた額が掲げられているが、共に隠元禅師の筆によるものです。

三室戸寺⑧与楽苑その2

2008-04-16 18:09:24 | Weblog
前回に続き与楽苑で、今日は地泉回遊式庭園です。
園には、ツツジ2万本、石楠花千本、アジサイ30種1万本が。見頃の4月から5月には色彩豊かな世界が広がっています。
また春の桜、秋の紅葉も楽しめ、四季を通じて美しい花模様を楽しむことができます。

三室戸寺⑦与楽苑その1

2008-04-15 18:29:02 | Weblog
三室戸寺は庭園も有名です。
与楽苑と名付けられ、広さ5000坪。1.苑は枯山水、2.地泉回遊式は室町時代の手法を今に伝えています。
しかも、この二つが隣合わせに作られているのは珍しく、しかも見事にマッチしています。
園には、ツツジ2万本、石楠花千本、アジサイ30種1万本が植えられ、見頃の4月から5月には色彩豊かな世界が広がります。
また春の桜、秋の紅葉も楽しめ、四季を通じて美しい花模様を楽しむことができます。

三室戸寺⑤源氏物語・浮舟・石碑

2008-04-13 11:32:45 | Weblog
本堂の右には、紫式部の源氏物語「宇治十帖」の浮舟の石碑が立てられています。
夫薫将と匂の宮との恋の板ばさみに揺れる女性の儚さと源氏ロマンを今に伝える石碑は、何となく物悲しい雰囲気が漂っていました。

三室戸寺④三重塔

2008-04-12 16:01:12 | Weblog
本堂、さらに鐘楼、阿弥陀堂を過ぎると、江戸時代の建立、朱塗りの三重塔が建てられています。
戦国時代、出雲地方を支配していた尼子十勇士の一人、山中鹿之助ゆかりの三日月寺より移築したものです。

三室戸寺③本堂

2008-04-11 17:52:24 | Weblog
三室戸寺の現存の本堂は1814年に再建されたものです。
重層入母屋造りの重厚な建築で本尊は金銅二臂千手観音像。40cm程の高さながら神々しい雰囲気に満ちています。
その下の霊宝殿には、藤原時代作の阿弥陀三尊など重文5点が安置されていますが、注意して欲しいのは毎月17日のみの公開です。

三室戸寺②芭蕉・句碑

2008-04-10 18:04:35 | Weblog
前回、ご紹介した、山門のすぐ前には、芭蕉の「山吹や宇治の焙炉(ほいろ)の匂うとき」と詠んだ句碑が立てられています。
この寺を俳諧の巨匠が訪れて折り、鮮やかな山吹の花が咲き乱れ、一句詠んだ風景が目に浮かぶようです。
何百年経ち、そこに自分が居る。素晴らしいことだと思います。