古都ぶらりさんぽ

京都・奈良など全国を散策し鑑賞した文化、建築など紹介し、咲く花の美しさや魅力を画像に収めたり想いを綴っています。

万福寺①三門

2008-04-17 18:13:11 | Weblog
万福寺は、正式には黄壁宗大本山萬福寺。
宗祖の中国・明時代の僧、隠元隆埼禅師が1661年に開創しました。いんげん豆は禅師が伝えたとか。
中国の代表的な禅宗寺院として、布教・禅の研修を行い現在に至っています。
主要堂宇が全て重文。それらが渡り廊下でつながる独特の伽藍配置です。
ここでは、今も朝夕の勤行は明音を使い、中国と同じ仏教儀礼で行われています。そのせいか寺の中に入ると中国寺院に居る感じです。
総門をくぐると、禅宗のお寺は、当たり前のことですが、ここも「不許葷酒入山」と書かれた石碑が建てられています。
大棟の上には日本のシャチに代わるものとして、海の怪獣マカラが備えられています。
参道を進むと天王殿、大雄宝殿、法堂、威徳殿が一列に。禅宗ならではの伽藍配置。重層の三門には「黄壁山」「萬福寺」と書かれた額が掲げられているが、共に隠元禅師の筆によるものです。