古都ぶらりさんぽ

京都・奈良など全国を散策し鑑賞した文化、建築など紹介し、咲く花の美しさや魅力を画像に収めたり想いを綴っています。

三室戸寺①山門

2008-04-09 17:58:34 | Weblog
三室戸寺は修験宗の別格本山です。
平安時代初期に志津川上流で千手観音菩薩が発見され、光仁天皇が本尊に祀ったのが始まりです。はじめは御室戸寺と名付けられましたが、後に「三」に改められました。
開創以来、天皇、貴族などの崇敬を高めましたが、西国第十番札所であり、庶民信仰もあって賑わいを見せています。
霊宝殿の阿弥陀三尊坐像、清涼寺式釈迦如来立像、毘沙門天立像は五体藤原時代の傑作で、毎月17日に一般公開されます。
写真の朱塗りの山門をくぐると、庭園と杉木立で緑の世界で、背後の山と一体となり実に趣きのある世界が広がります。
また山門のすぐ前には、俳諧の巨匠 芭蕉の「山吹や宇治の焙炉(ほいろ)の匂うとき」と詠んだ句碑が立てられています。
その前は100種250鉢のハスが並んでいて、初夏には咲き誇り、花の向こうには本堂がかすみ、その風景は幽玄の世界が漂います。