古都ぶらりさんぽ

京都・奈良など全国を散策し鑑賞した文化、建築など紹介し、咲く花の美しさや魅力を画像に収めたり想いを綴っています。

寂光院④平家物語ゆかりの遺跡

2008-05-31 16:35:31 | Weblog
寂光院の境内は、建礼門院にまつわる平家物語ゆかりの遺跡、汀の池、汀の桜などがあり、もの悲しい雰囲気が漂っています。
ここには29歳から亡くなる36歳まで住んだと言われています。

寂光院③建礼門院陵

2008-05-30 17:47:48 | Weblog
寂光院の隣に建礼門陵があり、静かに眠る。
歌人、与謝野晶子も訪れ「うつし世の淋しさ ここにきはまりぬ 寂光院の苔むせる庭」と詠んでいます。
栄華を極めた平家、安徳天皇の母としての人生から一転して、一族の滅亡、入水したが引き上げられて髪を落とし、この山深き里に隠棲した女院の心中は図るべくもないですね。

寂光院②本堂

2008-05-29 17:52:23 | Weblog
石段を上ると、正面に本堂、右に書院があります。
旧本堂は、飛鳥・藤原・桃山の三時代の様式からなり、内陣や柱は平家物語のままでありました。
その後、豊臣秀頼や淀君により修理がなされたが、惜しくも平成11年5月に焼失しました。
新しい本堂は、平成17年6月に落慶法要が行われました。
書院の渡廊下から本堂に入ると本尊は地蔵菩薩立像。焼失前の地蔵は室町期で重文でした。焼け跡の真っ黒に焼けた本尊の胎内から5~11cmの地蔵菩薩の小像3417体や貴重な品々が見つかったとか。
新しい地蔵菩薩の脇には、左に建礼門院像、右は女院に終生仕えた阿波内侍が安置されています。

寂光院①山門

2008-05-28 18:01:32 | Weblog
寂光院は、正しくは清光山寂光院です。
初めは、594年に聖徳太子が父、用明天皇の菩提を弔うために創建した延暦寺の尼寺とか。本尊6万体の地蔵菩薩が安置されていた。
1185年、建礼門院が、壇ノ浦で源氏に敗れ滅亡した平家一門の冥福を祈って、長楽寺からこの寺に入るました。
翌年、後白河法皇が訪れたことは平家物語「大原御幸」として知られているところです。

三千院⑥観音堂

2008-05-27 17:58:50 | Weblog
二十五菩薩を配して補陀落浄土(ふだらくじょうど)に摸した石庭二十五菩薩慈眼の庭の横に観音堂がお祀りされています。
此の観音様は、みんなの願いを聞き届けてくださる霊験新たかなものです。
皆さんも行かれたら、お願いをされたらと思います

三千院⑤金色不動堂

2008-05-25 09:49:40 | Weblog
石段を上るとアジサイ苑が広がっています。
これからの雨の季節は、見頃でしょう。
そして奥の院へと、先ず金色不動堂があります。
平安時代、智証大師の作による不動明王像が祀られています。

三千院④宸殿

2008-05-24 14:17:50 | Weblog
次に、中心とも言うべき宸殿に。
宸殿の御殿内には恵心僧都作の阿弥陀如来、救世観世音菩薩、不動明王(いずれも重文)をお祀りしています。
また玉座の間は下村観山の筆によるものです。
ここで毎年5月30日には後白河法皇の時代から伝承されている御懺法講(おせんほうこう)と言う声明による法要が行われます。
千年近い歴史を経た法要を今に伝えている、素晴らしいことです。

三千院③往生極楽院

2008-05-23 17:58:58 | Weblog
次に重文・往生極楽院へ入ります。
この院は、986年に恵心僧都が姉と共に父母の菩提を弔うために建立したと伝えられます。
三千院の源と言え、単層入母屋造り、こけら葺きの屋根。枯れた佇まいを見せています。
堂内には国宝・阿弥陀三尊像。
中央に阿弥陀如来坐像が、そして右には観世音菩薩、左には勢至菩薩が脇に正座(倭座)しています。
藤原時代の柔和なお顔を拝して感極まります。また、台座の壁には天女が舞い奏でています。当時の人々が描いた浄土の世界を、今目にして興奮冷めぬまま、前の小さな石像、童地蔵を。愛くるしいお顔がなんとも微笑ましい。

三千院②庭園

2008-05-22 18:08:07 | Weblog
宸殿(本堂)前の庭園は、有清園と名付けられて地泉回遊式です。
杉の木そして杉苔が美しい。
これらを中心に細波の滝・石組み・中島を有する池などが設けられ、まるで大海原のようで、見事な景観をかもし出しています。
晩秋の季節には紅葉が鮮やかで緑と朱のコントラストは印象的。
この庭は金森宗和作とのこと。

三千院①御殿門

2008-05-21 17:55:35 | Weblog
三千院は、天台宗門跡寺院の一つ。
初めは比叡山東塔に986年に開創されました。開基は伝教大師最澄。
写真の武家風の石垣、御殿門をくぐる。
枯山水の庭を眺めながら客殿に入り、古文書、美術品、工芸品などを鑑賞しました。
前は聚碧園と言う地泉鑑賞式庭園があります。
小さな滝の流れ、二段の池・築山と縁先の手水鉢からの流れに伴う平庭からなっています。
いるだけで心が落ち着きます。
紅葉、サツキ、石楠花などの季節は尚に良いですね。