
カオラックで腰のところに出来た「おでき」のようなものがかなり膨れてしまい、ちょっと大変なことになっている。最初は小さかったので大して気に留めていなかったのだが、ある日気づくとそれはかなり大きくなっており、そして痛くなっていた。その部分から血が出て、膿んでしまったのである。歩くのもちょっと足を引きづっている。こんな状態で移動も出来ない。ちくしょう!っていう感じだ。こうなると健康であることのありがたさがつくづく分かる。
この旅では幸い大きな病気や怪我はしていない。風邪を引いたり、ちょっとお腹の調子が悪くなることはあったが、医者に行ったり、1日寝込むようなことはなかった。しかしこのできもののために、この旅で始めて薬局に行った。薬飲むのはいやだね。

病気ではないのだが、最近言われて気になる言葉は「痩せたでしょ?」という言葉である。久しぶりに僕に会う人は必ずこう言うのだ。体重は出発前より若干減っているが、見た目はそんなに変っていないはずだ。会う人会う人が僕にそう言い続けるので、「俺は一体どこまで削れていくんじゃ!」と思ってしまった。僕は胃下垂なのか、食べても全然太らない。そして食べないと痩せていく。1回目のインド旅が終わった後はかなりやせてしまって(途中からインド飯がつらくなってしまって、食べる量が減っていた)、自分でもびっくりした。タイのように暑い所もやっぱり食欲が落ちる。日本でも夏はだいたいやせるのだ。そういえば先日「くりちゃんがザックにつぶされている夢を見た」などと書いたメールを送ってきたやつがいたなあ。
地震の関係ではいろんな人からメールやコメントをもらった。皆さん、ご心配をおかけしました。タイでは今のところ津波は起きていないけど、インドネシアは本当ひどい。

カオラックでは毎日HPを更新しようと思っていたのに、やっぱりだめだった。腰を痛めて1日ダウンしていた日もあった。カオラックでもう一つやったボランティアは家具作り。僕が携わった工程は、出来上がってきた椅子やベンチの角を、電動ヤスリで落としていく作業だ。「ういーんういーん」と一日中電動ヤスリを動かしていると、右手が本当に疲れた。場所はボランティアセンターの中だが、やはり暑かったので、しょっちゅう水を飲んでいた。タイ人の大学生グループもバンコクからやってきていたが、暑かったからか、とてものんびりと作業をしていた。彼らがやっていたのは出来上がった家具にペンキを塗る作業。でもちょっと凝りすぎじゃないの?というくらい一つの家具に執念を燃やしてペンキを塗っていた。そういえばトイレ作りのワークもあったんだけど、そのトイレは
僕がバングラデシュで作ったのと全く同じタイプだった。まず穴を掘り、そこにコンクリート製のドーナツ型リングを埋めていくのだ。その後リングの上にタイ式便座(和式とほぼ同じ)をつけて、トイレの周りに囲いを作る。いわゆるぼっとん便所だ。ただし、リングのコンクリートはバングラデシュのものよりかなり丈夫なものだった。
今日からは津波100日目のメモリアルイベントをやっている。どんなものに仕上がったのだろうか?
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ふたりはひとりよりもまさっている。ふたりが労苦すれば、良い報いがあるからだ。
どちらかが倒れるとき、ひとりがその仲間を起こす。倒れても起こす者のいないひとりぼっちの人はかわいそうだ。
また、ふたりがいっしょに寝ると暖かいが、ひとりでは、どうして暖かくなろう。
もしひとりなら、打ち負かされても、ふたりなら立ち向かえる。三つ撚りの糸は簡単には切れない。
(旧約聖書 伝道者の書 4章9-12節)
(写真は
tsunamivolunteer.netのHPより転載しました。)