この間、直腸癌の手術を担当した。
患者さんは39歳女性だ。
もともと痔もちだった。前から排便時に血がつくことはあった。
去年のおわりころから、ウンチ自体が少し赤いことにきづいた。
そのころから、便秘がひどくなった。。。
今年に入って、病院に来たころには、腸閉塞寸前だった。
直腸癌は、子宮に浸潤し、とりきれるかどうかというところだった。。。
術前の説明ではボロボロ泣かれた。
人工肛門になるかも。
とりきれないかも。
肛門が残っても、少しもれやすくなってしまう可能性。
排尿困難の可能性。。。
すべてをとるためには、尿管も膀胱も切らなくてはいけない可能性。。。
本人はいった。「どんな体になってもいいから生きたい。。。」
手術は、無事終わった。
直腸癌は、子宮には浸潤していて、合併切除したが、膀胱、尿管は浸潤して
おらず、とりきることができた。
人工肛門も回避して、のこった直腸に吻合することができた。。。
術後にも「ありがとうございました」と泣かれた。。。
自分が外科医でよかったなと思うこともたくさんあるのかな?