断薬からの道のり

~長年飲んできた向精神薬を2010年1月3日に全部やめました。断薬初日からまる2年間の離脱症状経過などを記載しています~

うつ病不安神経症パニック障害統合失調症境界性人格障害など、精神科で病名がついている方へ ②

2012年01月11日 | 向精神薬の離脱症状
ソラナックスは、最初は効き目がものすごくありました。
ひとつ飲むと、つかえていたものがまったくなくなって、とても気持ちがよくなりました。
毎日が息苦しくて仕方ない状態だったので、久しぶりに「気分の良い」状態を味わうことができて、本当に薬をもらってよかったと思いました。

効き目は2,3時間ほどでなくなりましたから、定期的に飲む必要が出てきました。
会議の前や、上司に相談ごとをする前に、必ず飲むようになりました。
そうしたら、一日に3錠では足りなくなってきてしまい、医師にそのことを言うと
「6錠までは飲んでいいから、増やしていいですよ」
それで、1日6錠飲むようになったころから、早朝3時とか4時に悪夢で目覚めてしまうようになってきました。
悪夢というよりも、ものすごい酷夢、まるでホラーやスプラッター映画をリアルに体験しているようなものすごいものだったので、これはおかしい、私は狂ったと思い、また医師に相談しました。
そうしたら、長期型の睡眠薬を渡され、分析医のもとを紹介されました。

(一応まだ会社には勤めていましたが、一日を夢が支配する状態になり、頓服も増え、帰りの電車では立ちながら寝ていて、定時で帰宅しても帰ったらすぐに寝なくては身体がもたなくなり、早朝に夢で飛び起きるという毎日になりました)

夢が一日を支配するようになると、生きているのが怖くなってきて、
何をするにも怖くて自信がなくて、おびえて生きるような感覚になっていました。
それをまた医師(分析医に変わってから)に言うと、抑うつ状態と言われ、抗うつ剤を処方されました。

抗うつ剤、頓服、睡眠薬を常用するのに、最初に医者にかかってから3か月もかかりませんでした。
今思えば、悪夢も早朝覚醒も、やたら怖くて自信がなくなったのも
仕事ができなくなったのも(普通のデザインが書けなくなってしまってやめることになりました)

全部、薬の副作用=離脱症状だったのです。
最初は、動悸や不安感、発汗異常があったものの
普通に眠れていたし、恐ろしい夢に一日が支配されるということもなかった。
普通の服のデザインを描けていたし、記憶が飛ぶこともなかった。
(何度も部下や同僚に、同じことを頼んでいたりしていたようです)


また書けるときに書きます。
こんな風に赤裸々に、でも冷静に人に言えるようになったのも、自分の症状が落ち着いてきて、
日々の当たり前の暮らしができるようになっているからです。
この記事は、事実を淡々と書こうと思います。

薬をやめて2年経った私は、しつこい離脱症状に悩まされてはいるけど
しっかりした判断力、普通の集中力が戻っています。
まだおそらく全部は戻っていませんが、もう1年もしたら相当いい状態に戻っていることを確信しています。
それは、「薬をやめたから」です。
このことを、一人でも多くの方にわかっていただきたいと思って書いています。

「先生」と呼ばれる多くの方も、この事実を知らない方が多すぎます。
最近読んだ本の中でも、演出家のコウカミショウジさん、冷えとりの元祖の進藤先生でさえ
「病院行って薬飲めば精神病は治る」と書いていらして
私はガックリしたのでした。
すべての精神病者、精神科や心療内科にかかっているすべての人に会ったわけじゃないし
薬を飲んでいる、飲んでいた人のすべてがおかしくなってしまうかと言われると、そうではないので
本を書いた方に「間違っている」とは言えません。
でも、私が10年くらい見てきた中で、薬を飲んでから治るまでを見た方は
一人くらいしか思い浮かびません。
その人は、医師は薬を増やそうとしたけど、2週間経ってもあまり抗うつ剤の効き目がないので
独断で行くのをやめた方です。
薬を渡された方で、ちゃんと良くなった方を私は知りません。

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