Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

ブログを始めて10日経った

2005-04-15 18:06:41 | Weblog
ブログを始めて、今日(2005年4月15日)で10日目となった。初日(2005年4月6日)に書いた「ブログを始めた」に、「ブログは、電子メールやウェブサイトなどとはちょっと異なる、特別な雰囲気があるように思われる。原理的にはウェブサイトとほとんど変わりなくても、全体的な構成の違いが効いているのではないだろうか」と書いた。この10日の間に、ブログの雰囲気がどんなものか、私にもかなり明確に掴めてきたし、ウェブサイトと原理的に変わりなくとも、そこにはかなり大きな違いがあることもわかってきた。

もっとも、現在のところ第三者のコメントがちっとも入ってこないので、ブログがどんなコミュニケーションを引き起こしてくれるか、まだわからない。ブログ特有の機能であるトラックバックについては幾つかあったが、これもまだ未知数である。

他の方々がやっているブログをいろいろ調べてみると、くだけた調子で書かれたブログには書き込みが多いように見受けられる。そもそもウェブというものは、「熟読する」というよりは「拾い読みする(browse)」ものだから、私が書いている熟読しなければならないブログには、気軽にコメントを書き込む気持にはあまりならないのであろう。

しかしながら、コメントをもっと呼び込んでくるよう、自分のブログのスタイルを変えるのはまだ時期尚早と思っている。ブログは自分自身の日々の思考と活動の記録であり、いわば日記なのである。だから、コミュニケーションを活発化させるためだけに、自分のブログスタイルを変えるわけにはいかない。

パソコンの出現以降、日記はワープロソフトで書くものと考えられていた時期が長かった。その頃の日記は、一ヵ月分を一つの文書ファイルに纏めて保存していたものだった。その頃はまだハイパーリンク機能などなかったし、たとえあったとしても、自分のパソコンの中のディレクトリー構造が整備されていなかったから、ハイパーリンク機能などを使いこなせるものではなかった。だから、文書ファイル形態のその頃の日記は、機能的に見て「紙の日記帳」とほとんど変わりなかったといえよう。

その後、電子メールが普及してくると、日記は電子メールの形態にしておくのがもっとも便利だということがわかってきた。その日の日記を一つのメールに書き上げ、自分自身に宛てて送信しておく。受信した自分自身のメール(日記)は、一つのフォルダに集めて保存しておくのだ。日付は本文の中に書き込むが、それとは別に送受信時刻を表わすタイムスタンプが自動的に打たれる。

日記をHTMLメール形式で書くと、写真やイラストを入れることも自由自在だ。写真やイラストばかりか、音声ファイルなどのさまざまな種類のファイルをメールに添付させることもできる。しかも、HTML形式のメールではこれらのデジタルデータはメール本体の中に取り込まれ、これらさまざまな種類のデジタルデータの保存庫の代用にもなる。また、検索についても、多様な検索項目についてきめ細かく検索することができ、しかも至って容易なのである。

しかしながら、メールの形態にした日記にも弱点がないわけではない。電子メールにはメールから他のメールへというメール相互間ハイパーリンクがやれないという大きな欠陥がある。昨日の日記の記述のリンクを今日の日記中に貼っておきたいと思っても、そういうことはできない。個々のメールを指定する位置情報が存在しない。これがメール形態の日記の最大の欠点ということになるだろう。

ブログの機能はウェブの機能そのものである。だから、あるエントリーから別のエントリーへという相互間ハイパーリンクが自由自在にやれる。従って、昨日のエントリーの記載のリンクを今日のエントリー中に貼っておくことができる。その反対に、今日のエントリーの記載のリンクを、遡及して過去のエントリーの中に貼り込むことさえできる。こうして、人間の思考経路に従い時間軸上を自由自在に行き来して、思考や行動におけるフィードバックやフィードフォワードが自在にできるわけである。

つまり、ブログという形態の日記に到達して初めて、これを「ハイパーダイアリー」と呼ぶことができるようになったのではあるまいか。ブログには確かに他者とのコミュニケーションを惹起してくれる機能も備わっている。けれども、自分自身の思考と行動を時間軸上で動的に結びつけてくれる「ハイパーダイアリー」の機能のほうに私はより大きな魅力を感じる。だから、コミュニケーションを活発化させるためだけに自分のブログスタイルを変えるわけにはいかないと思っているわけである。

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