田吾作 よもやま話

庭に咲く花の物語を中心に、周辺の探索、那須野の自然、那珂川の釣りなどを、写真入りで気のむくままに綴ってみます。

夏は来ぬ   ♪ 卯の花の匂う垣根に・・・♪

2008-05-31 04:08:22 | Weblog

 

 

〔ウツギ〕

 

図鑑には、〔ユキノシタ 科の落葉低木〕 とあります。

 

へぇ~、あの 〔ユキニシタ〕 と同じ 科なの?

 

 

 

昔の人は気が早かったのかな?

 

 

だって、まだ五月ですよ、なのに 〔夏は来ぬ〕?

 

 

 

 

 

 

それとも作詞者の佐々木信綱先生は北国の生まれで、

 

ウツギが咲くのはもっと後なのかな・・・?

 

田吾作亭のウツギが早く咲くのかな?

 

 

 

ま、細かいことはおいておいて、梅雨空を明るくする花です。

 

 

この花が夕方になると、ピンク色に染まってきます。

 

 

 

 

 

 

 

夕方になると色づく花がもう一つありましたな。

 

 

そう、〔スイフヨウ (酔芙蓉)〕。

 

 

されば、田吾作亭のウツギは 〔酔ウツギ〕。

 

 

それとも田吾作の毒気にあてられて、気の弱いのは顔色を変える?

 

 

 

 

 

 

いやいや、この花虻が蜜の取立てに回ると、その過酷さに顔色を変えるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

田吾作が昔そうでした、過酷な税の取立てに顔色を変えたものでした。

 

 

 

 

 

お役人様、税金を無駄に使わないことを心掛けてね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウツギもそう申していますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この季節に 〔雪の下〕 はどうなっているでしょう

2008-05-30 03:45:12 | Weblog

 

この季節、雪の下はどうなっているのか、ですって?

 

 

植物学者・牧野富太郎博士によると、

 

〔白い花を雪に譬え、その下に緑の葉がちらちら見えるからユキノシタ〕とあります。

 

 

中村 浩先生によれば、

 

〔垂れ下がった花弁を 舌に見立てて、 ユキノシタ 〕といってます。

 

 

これらの説によると白い花を雪に見たてるのですから、

 

〔ユキノウエ〕とか〔ユキモヨウ〕とか〔ユキミダレ〕とか、

 

雪に因んだ花がもっとたくさんなければなりませんよね。

 

 

 

 

困ったことに、この時季は白い花が多い。

 

 

昨日のガマズミなんか、さしあたり 〔ユキカムリ〕・・・・。

 

 

 

まことに植物の名前の由来をさがすのは難しい。

 

 

 

 

 

花を大きくしてみると、

 

 

 

 

 

 

こんな感じで、変わった形がなかなか美しい。

 

 

 

〔ユキノシタ 科〕の総帥だそうで、総帥ともなれば美しいのは当たり前か・・・。

 

 

(ちなみに明日登場予定の〔ウツギ〕もこの〔ユキノシタ 科〕だそうで、

 

これなんか、さしずめ 〔ユキサナカ〕 ・・・?)

 

 

 

 

この花には蜘蛛が張り付いていました。

 

 

 

 

 

 

菜食主義者の蜘蛛なんて聞いたことがありませんから、

 

多分、花に寄る虫を狙っているのでしょう。

 

 

 

 

いまの ユキノシタ をご案内しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


きょうは 〔ガマズミ〕 と遊んでください

2008-05-29 04:00:48 | Weblog

 

 

〔ガマズミ〕 が咲いています。

 

枝先に〔綿帽子〕を被った花嫁さん・・・。

 

4日ほど前に咲いたのですが、風が強くて写真が撮れませんでした。

 

 

 

田吾作地方では 〔ヨットドメ〕 といいます。

 

 

 

語源は明らかではありませんが、

 

これの焼酎漬けが肝臓にいいという説(俗説?)から、

 

酔いを止める、即ち〔ヨットドメ〕。

 

 

 

 

 

 

綿帽子の正体はこれです。

 

 

 

小さな白い妖精の群舞。

 

田吾作がそう呼ぶのは理由があります。

 

ムシメガネを片手によく見てください。

 

 

 

 

 

 

これぞ、妖精・・・

 

 

 

 

 

 

 

妖精たちの群舞が虫を呼ぶ。

 

 

 

 

秋には真っ赤な実をつけて果実酒になります。

 

 

 

 

 

ヒヨドリとの 〔分捕り合戦〕 に勝てば、の話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


タイヘン、柚子の花が咲きました

2008-05-28 03:33:19 | Weblog

 

 

昨年、秋・・・。

 

 

田吾作は、柚子がたった1個だけですけど、生ったといってブログで紹介しました。

 

 

そのなかで、〔来年はきっと沢山生る〕 と予言いたしました。

 

 

 

そして今日、花が咲いているのを見つけました。

 

蕾も入れれば20~30ぐらいは咲きそうです。

 

 

 

 

 

 

 

去年の話ですが、田吾作が柚子を大好きなことを知っている情け深い友人が、

 

20~30個ぐらい届けてくれました。

 

 

それが、どうでしょう!!

 

今年は自前で採れるんです。

 

まだ、どうなるか判らないって・・・?

 

歩留まりがどのくらいか知りませんが、8割ぐらいは実になるでしょう。

 

 

 

 だって、花はこんなに可愛いんですよ。

 

 

 

 

 

 

 蟻もせっせと通ってきて花粉を運んでくれています。

 

 

 

 

 

 

 

ね、秋口の柚子の収穫は約束されたも同然。

 

 

 

この裏側にだってたくさんの花が咲いているはずです。

 

 

 

 

 

一つ心配があります。

 

 

 

 

 

 

毛虫、そう蝶の幼虫・・・。

 

 

 

普通なら毛虫大嫌いの田吾作ですから見つけ次第退治するのですが

 

このごろアゲハ蝶に魅せられているものですから退治出来ません。 

 

でも蝶は人間と違うから、餌を食べ尽くして自滅することはないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

葉っぱがあれば実は生りますよね・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


♪♪ 潮来花嫁さんは 舟でゆ~く  ♪♪  アヤメ です

2008-05-27 02:32:22 | Weblog

 

 

少し早く咲きすぎて損をしました。

 

 

 

もう少し遅れて咲けば 〔雨に濡れた風情は いと をかし・・・〕

 

とか言われたはずなんです。

 

 

 

 

この花ぐらい梅雨に似合う花はほかにありません。

 

 

ところが雨のなかの写真撮影は怠け者の田吾作には向きません。

 

 

快晴のなかで写したものですから、少し拗ねています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二十年前、最初に植えたのはこの姿だったのですが、

 

その後アチコチに飛び火・・? して株を殖やし、

 

その度に色が微妙に変わってきました。

 

 

 

 

 

 

 

これは怠け者で、色を塗るのを怠っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こっちは律儀に、満遍なく隅まで色を配っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは怠け者同士、田吾作とは最も気が合っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〔シラン〕を知っていますか。 「いや、知らん」?

2008-05-26 02:46:33 | Weblog

 

〔シラン(紫蘭)〕です。

 

 

蘭の仲間では最も丈夫で、土地を嫌いませんから何処ででも見られます。

 

 

〔美人薄命〕とかいって同情心を誘ってチヤホヤされたほうが楽なのですが、

 

生まれつき丈夫なのは変えられません。

 

 

根っから丈夫で損をしています。

 

 

 

 

 

よく見ていただければ高貴な紫の衣を身にまとい、

 

蘭特有の複雑な花姿は珍重されて然るべきはずです。

 

 

 

 

 

 

 

でも、同じ野生蘭でありながら

 

〔セッコク〕や〔アツモリソウ〕のように珍重されないのは、

 

日本人の〔判官びいき〕によるものなんでしょう。

 

 

 

 

〔哀しくて、儚いもの・・・〕

 

 

 

 

 

これでなくてはいけないのかしら・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〔エゴ〕 は嫌われるけど 〔エゴの木〕 は癒し系です

2008-05-25 01:13:40 | Weblog

 

 

エゴの木は〔サボニン〕という毒を持っているので、嫌われることがあります。

 

 

〔エゴ〕という響きは〔エゴイズム〕を連想させて、悪い印象を与えがちですね。

 

 

 

 

でも、きょうは田吾作と一緒に〔エゴの木〕の魅力を探訪しませんか。

 

 

美しい幻想の雰囲気に浸らせてくれるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ白い、楚々とした花が下向きに、長い柄の先に咲いているところは

 

木に咲く花とは思えない風情があります。

 

 

田吾作の饒舌は煩い。

 

無いほうがいい。

 

ここからは続けてご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、この〔エゴの木〕、田吾作亭で今年始めて咲いたんです。

 

 

今年は賑やかな年になりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

如何だったでしょうか

 

 

決して大法螺ではなかったでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〔ニワゼキショウ〕 が村八分にされました。

2008-05-24 04:28:10 | Weblog

 

 

この前、雑草コンテストに出て、一位の栄冠に輝いたニワゼキショウです。

 

 

副賞で戴いたのが 〔除草剤・免除賞〕 で、こんなに殖えました。

 

 

 

 

ところが、他の雑草たちからは

 

「ニワゼキショウはあの雑草コンクールに出場する資格はない。だってヤツは庭草だ・・・」

 

と非難の声があがっています。

 

 

 

 

そうなのかな?

 

 

 

 

じゃぁ、雑草と山野草との違いはなんだ?

 

 

田吾作は考えてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全姿と花部とのバランスで、花部の小さいのが雑草で、それの大きいのが庭草だ。

 

では 〔セイタカアワダチソウ〕 はどっちだ?

 

 

う~ん・・・、そっかぁ・・・あれは雑草だ。

 

 

 

うんと殖えるのが雑草だ。

 

 

じゃぁ、ニワゼキショウはうんと殖えてるぞ。

 

 

 

 

 

 

結論は、そんなコンクールを企画した田吾作が悪い。

 

 

「な、ニワゼキショウよ。そんなことで田吾作が謝るから、みんなに勘弁してもらおうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

〔雑草コンクール〕は二度とやりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これも異変でしょうか 〔モンキアゲハ〕

2008-05-23 04:20:29 | Weblog

 

 

今年、植物界では色々と異状が話題になりました。

 

例えば、滅多に見られない花が咲いたとか、

真冬に〔ホトケノザ〕が花盛りになったとか・・・。

 

 

 

先日の大雨で増水し、

流れが変わったようすを見ていた田吾作の目先を掠めて、

一匹の〔カラスアゲハ〕が飛んできました。

 

 

目についたのは、真っ黒い両翼につけた真っ白い大紋です。

 

 

川面をフワフワと、そして早いスピードで目まぐるしく飛び回る。

 

 

慌ててカメラを向けたのですが、ご覧の〔甘ピン〕の写真でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

暫らくすると、また現われました。

 

 

 

 

 

今度は木の葉に止まったのですが、それも慌ただしい。

 

 

 

 

 

しっかりとした写真が撮れないまま、何処かへ飛び去り、

 

 

暫らく待ったのですが、それきりになりました。

 

 

 

 

 

Google で調べると、つぎのように出ていました。

 

 

〔本州中部以南で見られる・・・・〕

 

 

だから、関東北部では珍しいのかな・・・・。

 

 

 

 

チキショウめ、今度はばっちり撮ってやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「わたくしは山草ですか、野草ですか?」と心配しているカワラナデシコ

2008-05-22 03:26:03 | Weblog

 

 

 「そんなことが心配か?」

 

 「だってさ、山草ならいいけど、野草となると雑草に近いんだもの」

 

 「そうか、じゃぁブログの皆様に訊いて見よう」

 

 

 

 

と言うわけで、きょうのテーマは〔カワラナデシコ〕の悩みです。

 

 

 

 

〔ヤマトナデシコ〕 という言葉があります。

 

 

ということは、〔ナデシコは日本の女の代名詞である〕 ということですよね。

 

 

〔昔からそれを認められてる〕ということですよね。

 

 

 

 

 

 

充分、美しいよ。

 

そっかぁ、〔カワラ〕の部分が気に入らないんだな。

 

 

 

図鑑で調べた結果、単に〔ナデシコ〕というと、カワラナデシコを指す。

 

〔ナデシコ科〕の総帥である、とあるよ。

 

 

 

 

そして、秋の七草。

 

〔萩 桔梗   尾花 撫子 女郎花   葛 藤袴  これぞ七草〕 

 

 

 

 

 「ねっ、秋を代表する花なんだよ。胸を張って咲きなさい」