数々の花が咲く秋なのに
どうして私ごときが選ばれたのかな?
だってさ、百合とか 竜胆 とか
豪華で美しい花がたくさんあるじゃないですか。
私は花札の世界では ≪貧乏萩≫ と呼ばれているんですよ。
でも七草仲間を見れば
「ススキ」とか「フジバカマ」とか
人生の終わりみたいな花がいる。
だから「秋」なのか。
不思議がもう一つあります。
まだ梅雨が明けたばかり、
夏を飛び越えて「秋」なんですよ。
日本人は季節の先取りが好きなんでしょう。
それで、「もう 秋」?
ヤマユリの 香りにのって
想い出が 訪れてくる
遠い想い出 近い想い出
甘い想い出 苦い想い出
ヤマユリは 想い出の季節
雲間から 降ってくるのか
流れから 湧いてくるのか
野に立てば 朧 おぼろに
ヤマユリに 秘めた想い出
ヤマユリが 語る想い出
この季節 夏来る前に
浸ろうか 想い出のなか
情けないことに、田吾作、庭のなかを歩くのに
酸素ボンベを引きずって歩くようになりました。
で、この日も庭におり、
チューブを鼻の先に取り付けようと近寄ると
異なものを見つけました。
常時、携帯しているカメラを近づけてパチリとやりました。
ハイ、写真の赤丸のところです。
よく見えない?
では、少し近づけてみますよ。
まだ見えない?
それじゃあ、もっと引き伸ばしてみます。
今度はわかったでしょ。
そう、蝉の抜け殻です。
セッカチな蝉です。
だって、そうじゃぁございませんか。
周りじゅう立木だらけで、いくらでも自然があるんですよ。
なんでこんな恐ろしげなところへ近寄るんですか?
(蝉から見たらですよ)
「とりあえず登っちゃえ・・・」なんでしょうね。
これだから自然のなかに住んでいるとやめられません。
ネムの木は生長が早いのですぐ大きくなって
電線の妨げをしたり、景観を損ねたり、
冬のあいだに伐ろうとしたのですが、
可哀そうで残しておきました。
そしたら、ネムは健気なやつで、
「田吾作さん、梅雨空で鬱陶しいでしょう。
お礼に花火を見せてあげますよ。
気晴らしにしてください」
と、空を飾ってくれました。
ど~ん、という音はせず、静かな花火です。
いかがでしょうか、田吾作ひとりでは勿体ないので
ブログに載せました。
皆様も楽しんでやってくださいまし。
田舎って、いいもんでしょう。
一週間まえ、なんの変哲もない綺麗な花、
開花まえのオオバギボシの蕾がまだ膨らみませんが、
一群の花むらを予想させていました。
それがきょう、伸びてきて、チラリと開きかけて見えました。
カメラを持ち出し、ピントを合わせ、
パチリとシャッターを押す寸前、異様なものが見えました。
オオバギボシは白く清浄なのが取り柄の花ですが、
黒っぽいシミのようなものが幾つか眼に映りました。
レンズをマクロに変え、その部分を大きくしてみました。
これが黒っぽいシミの正体でした。
ハイ、そのまんまカエル です。
田吾作亭の 《 オオバギボシ 》 は蛙の花を咲かせていたのです。
となりの花柄には、厚かましくも大あぐら・・・。
たぶん、花が咲いたら蜜を求めて集まってくる虫を狙って
網を張っているつもりなんでしょう。
田吾作亭のカエルは知恵者のようです。
・・・・《 梅雨空にはカタツムリがよく似合う 》・・・・
♪♪ でんでんむしむし かたつむり
おまえのあたまは どこにある
つのだせ やりだせ あたまだせ ♪♪
今はな、そんな呑気な時代じゃないんだぞ。
何事もな、カタカナ語じゃないと通じないんだぞ。
♪♪ でんでんむしむし エスカルゴ
家を背負って 夜逃げして
田吾作亭に 住みついた ♪♪
♪♪ 名乗りも変えて エスカルゴ
蒸し蒸し暑いが 樹にかくれ
取り立てカワシテ ここにいろ ♪♪