さて、今日はパソコンのキーボードのお話。
現在僕が会社で使っているのは、FILCOの
『剣』というキーボード。
もちろん、標準でPCに付いていたものではなくて、わざわざ家から持ってきたのだ。
このキーボードの魅力は色々あるのだけれども、まずは名前がカッコイイ。
『剣』って。
でも、確かにプログラマーにとってのキーボードは、戦士にとっての剣と同じくらい大切なものなわけだから、このネーミングセンスは素晴らしいと言える。
とはいえ、別に名前だけを気に入って使っているわけではなく、このキーボードの最大の特徴は、メカニカルキーボードだということだ。
と言われても何のことだかわからないだろうからちょっと説明すると、キーを押したときの音がとてもカッチョ良いのである。
普通のキーボードでも多少の音はするのだろうけど、「ポスポス」といった感じで、イマイチ魅力的ではない。
それに、感触もくにゃくにゃしていて、キーをきちんと押せたのかどうか、極めて不安になる。
その点、この『剣』は素晴らしい。
まず音。
「ポスポス」などという気の抜けた音ではなく、「ガチガチガチガチ!!」と普通のキーボードしか触ったことがない人からすると、ちょっとビックリするくらいの音がする。
(ちなみに、この音の大きさが原因で、家で使うと近所迷惑になる可能性があり、会社に持って来ました…)
この音を鳴り響かせながら高速でキーボードを叩いていると、大したプログラムを書いていないのにもかかわらず、「俺ってば天才プログラマー」的な気分に酔いしれることができるのだ。
キーを押した際の感触もハッキリしていて、ちょっと触ったくらいでは反応してくれない。
力を込めて叩くくらいのイメージでキーを押すと、例の「ガチッ!!」という音とともにディスプレイに文字が表示されるのだ。
まさに、使う人を選ぶ『剣』。
一筋縄ではいかないゼ。
ふっ。
まあ、現実的には色々問題があるのも確かなわけです。
基本的にうるさい。
今、僕が仕事をしている部屋は、元々研修室だったところなので、それなりの広さがある割には基本的に僕しかないという、一人ぼっち状態なのだ。
そんなわけで、一切周りに気を使うことなく「ガチガチ」叩きまくってるのだけど、今後人が増えてきたら、会社から『剣』の使用を禁止される可能性もある。
まさに廃刀令。
幕末武士たちは、さぞや心を痛めたであろう…
などと、同情している場合ではない。
さらに、この『剣』さんは、少々故障が多い。
大きな音がするということは、何かと何かがぶつかっているのだろうから、構造的に仕方がないのだろう。
何かの拍子に、特定のキーが反応しなくなることがあり、すでに二度ほど修理に出している。
ちなみに、現在もテンキーの所にあるエンターキーは反応してくれない。
ま、そんな風に手がかかるところも、コイツの魅力の一つだったりするんだけどね。
そんなわけで、プログラマーに限らず、今は一日の大半をPCの前で過ごす人が多いと思う。
『剣』はちょっとクセがあるキーボードだから誰にでもお勧めできるわけじゃないけど、皆さんも自分に合うキーボードを探してみると、毎日の単調な仕事もちょっとは楽しくなると思いますよ~。