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コトハノチカラ

ビジュアル的センスが0の左脳人間が、
どこまで言葉だけで自分を表現できるか、
やれるとこまでやってみるブログです。

子供が生まれる その3

2012-01-16 22:52:49 | 子供の話
1月8日、嫁から

「もしかしたら前駆陣痛がきたかも」

と言われた。

前駆陣痛というのはきちんと定期的にくる陣痛の前にくる弱い陣痛で、
強さもバラバラ、間隔もバラバラなものらしい。

痛み的にはちょっと重い生理痛くらいと言われたけど、
男としてはさっぱり分からない。

とはいえ、これがいつ本陣痛に変わるのか分からないので、
陣痛の間隔と痛みが続く時間をメモすることに。

1月10日は満月だから、きっとその日に産まれる予兆かもと嫁はいうのだが、
それって科学的に根拠があるのか?

そもそもの予定日は1月18日だから、1週間程度早いことになる。

実は仕事の関係で1月下旬になればなるほど立ち会いや生まれた後のお見舞いが難しくなるので
早く産まれるのはかなり嬉しかった。

なんて親孝行!

日付が変わって1月9日になってから、
前駆陣痛の間隔が10分~15分程度になってきた。
だけど、そこからがなかなか縮まらない。

痛み的にもそこまでではないらしく、
本陣痛というわけではなさそう。

午前3時くらいまでは付き合って起きていたのだけど、
さすがに限界になり先に寝ることにした。

寝てるところを
「本陣痛キタ!!」
と起こされるのかなーとかちょっと期待していたのだけどそんなことはなく、
朝の8時くらいに起きてみると、嫁も隣で普通に寝ていた。

それでも、定期的に弱い陣痛っぽいのは来ているらしく、
期待は膨らむ。

嫁が言うには夜に出産することが多いらしいので、
とりあえず昼間は普通に犬の散歩をしたり、
自宅で仕事をしたりして過ごす。

そして夜、嫁のいうとおりまた前駆陣痛の間隔が縮まってきた。

21時くらいには10分間隔になり、時には8分程度になることも。

「今度こそキタんじゃね?」

ということで盛り上がり、ラーメンを食べに行く。

もちろん一人ではなく、嫁と二人で。

もう何年も二人で通っていて、店員のおばちゃんと世間話をしちゃうようなラーメン屋があり、
生まれたらしばらく行けなくなるから、今のうちに行きたい!
との嫁のリクエストに応えることにした。

ちなみにお店に着いたときには陣痛の間隔は約8分。

本人は陣痛が来ているとき以外は普通にしているのだけど、
こちらとしては気が気でない。

というわけで、少々慌て気味で食べ終え、自宅に戻る。

シャワーを浴びたり入院する時に持っていく荷物の確認などをしていると、
いよいよ陣痛が5分間隔で来るようになった。

そこで嫁が病院に電話。

こっちとしては
「今すぐ病院に来て!」
という返答があるものだと思い込んでいたところ、
「もう少し様子を見て」
ということになった。

陣痛の間隔は短くなってきていても、痛みがまだそこまでではないらしく、
まだ病院に来るのは早いだろうということらしい。

どうも釈然としない思いはあるのだが、
そう言われてしまったものは仕方ない。

日付が変わり10日の午前4時くらいまで起きていたのだが、
陣痛の間隔は5分~10分間隔で、時には30分開くようになってしまい、
どうも前日と同じ流れになりそう。

10日は平日で仕事のことを考えるとずっと付き合うわけにもいかず、
「何かあったらすぐに起こして!」といって
またも先に寝ることにした。

今度こそ
「病院に来いって言われた!」
とかで起こされることを願って・・・

つづく。





子供が生まれる その2

2012-01-14 00:30:54 | 子供の話
嫁が臨月に入り、「もう今すぐ産まれても早産ではないですよー」という時期になった時に、Twitterである2ちゃんねるのスレッドが紹介されていた。

妊娠したら、何事もなく生まれてくると思ってる全ての人へ。 : 今日、娘が天国に

読んだ。

泣いた。

ちょっと自分でもおかしいんじゃないかと思うくらい、号泣した。

そして泣き止んだ時、なぜか自分のなかで覚悟が決まっていた。

産まれてくる子供よ、今まで待たせてごめん。

今やっと、父は覚悟が決まったよ。

お前にどんな障害があろうと、俺が絶対に育ててやる。

お前は父の覚悟が決まるまで、待ってたんだよな?

もう大丈夫だ。俺が絶対に守ってやるから、安心して出てこい。

心の底からそう思った。

そして、そう嫁の臨月のお腹をさすりながら話しかけた。

その夜、嫁にいわゆる「おしるし」というのがきた。


ま、ただの偶然だと思うのが普通だろうし、自分でもそう思っているのだけど、でもあまりのタイミングの良さに驚いてしまった。

覚悟が決まったきっかけが2ちゃんねるというのは少々情けない気もするが、ただ、Twitterでそんなスレッドを紹介しているタイミング、すべてのツイートに目をとおしているわけではないのにそのツイートだけしっかりと見つけてしまったこと、そして「おしるし」のタイミング。

普段なら絶対に使わない「運命」という言葉を意識するにはとにかく十分な出来事だった。


そして物語は、いよいよ出産へと突入するのであった・・・

つづく。

子供が生まれる その1

2012-01-13 23:56:27 | 子供の話
ブログを書くのはかなり久しぶり。

前まではちょいちょい書いていたのだけどTwitterを始めてから遠のいてしまい、さらにFacebookまで始めたものだから、ますます書かなくなってしまった。

だがしかし、つい最近、大事件がおきたのだ。
とてもこの感動を伝えるのに140文字では足りない!

というわけで、久々にブログを書いてみることにしてみた。

大事件というのは子供が生まれたのです!!

生まれたのは1月11日で3日ほど前なのだけど、自分の備忘録の意味も含めて、子供が産まれるまでの経緯をまとめてみることにした。


嫁から「妊娠した!」という知らせを受けた時の正直な気持ちをいうと、嬉しいという気持ちはもちろんあったが、正直なところピンとこなかった。

妊娠したっていうことは子供が産まれるということ。

俺の子が。

俺の子?

俺が父親になるわけ?

もう意味不明。

もちろん、頭では理解しているのだけど、まったくもって実感が沸かない。

だって、嫁から「妊娠した」と告げられる前と後で、自分自身に何も変化がないんだもん。

色々なところに書かれているように、女性は妊娠すると自分自身の体に色々と変化が起こることによって、妊娠したことを実感して徐々に母になっていく。

だがしかし男のほうには何もない。

嫁が急に巨乳になってラッキーと思うくらいだ。

それに自分の場合、素直に嫁の妊娠を喜べない理由がもう一つあった。

怖かったのだ。

子供が産まれるということは、その子供の将来に責任をもつということだ。

たとえその子供に、どんな障害があったとしても。

根っからのネガティブ思考の自分としては、とにかくそれが一番怖かった。

もし目が見えない子供だったら、小児麻痺などでずっと寝たきりだったら、脳に障害があったら、ダウン症だったら・・・

そんな想像ばかりして、とにかく怖かった。

正直に言う。

そのような障害がある子供が産まれてきて、今の自分の生活が大きく乱されるのが嫌で仕方なかったのだ。

そしてその気持は、臨月を迎えるまで、ずっと続くことになる。

つづく・・・