ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

ピンポン録音

2022年08月09日 | 楽器
今は無限大にトラックを造れる時代。
冷静に考えれば恐ろしい程の進化。
アップル製品を買えば「ガレージバンド」が付いて来るので
iPhoneで簡単にレコーディング出来る。
(私のはアンドロイドですが)
全米チャート741週もチャートインした73年の名作
ピンクフロイドの「狂気」ですら16トラックだったのに。


私がレコーディング卓と向き合ったのは
丁度アナログからデジタルに変わる頃。
私の学校に当時1億円は超えるSSLデジタルコンソールが入り
生徒からもぎ取った学費でレコーディングスタジオを運営し始めてました。
1時間50万円位だったかしら?私達が授業で使う時は32万円位
スタジオに払っていたそうですが、事実上横流しでしたけど。
マイケルジャクソン迄、見学に来て。
当時、とてもSSLなんて使いこなせず。

その前の1年は48トラック、オープンリールテープの
レコーディングコンソールと格闘していました。
私なんか48トラックもあるなんて無限大じゃん!と
感激していたのですがプロの現場では
48トラックでも足りず、ピンポン録音もしていたそうです。
一つのトラックに他の数トラックを重ね、録音し直すという
古典的な技術ですね。音悪くなりますがプロのエンジニア達は
しっかり調節しミックスダウンして来たのでしょうね。

私らアマチュアの多くが
デモテープ録音に使ったのが4チャンネル4トラックの
カセットテープMTRでしたね。リズムマシーンに必ず1トラックは使う。
アンプシミュレーターなんてないからディストーションやその他エフェクターをかけたまま
ジャキジャキな音でLINE録音。
それでもMTRは4万〜5万円はしましたしリズムマシーンも3万円位はしましたしね。
ギター1本以上買える金額です。
私のはお下り、貰い物のタスカムのMTRにローランドのリズムマシーン。
リズムマシーンは取説が無いので使い方も分からず。
MTRはすぐ壊れましたが。
バンド等、皆でお金を出して8トラックMTRを購入した所も有りましたな。
今のDTMの音質クオリティーとは天と地くらい開きがある。
多重録音を続けるとトラックは足りなくなる。
そうすると3トラック分を1トラックに、
2トラック分を1トラックに、
又はそれをまとめて1トラックになんて事をやる。
大した録音スキルの無い私なんかでは酷い音になりました。
まあ、多くの方々がこの「ピンポン録音」をやってきたのですね。
音質劣化を微量で防げる人は凄いです。それをカセットテープに
トラックダウンし、そのカセットテープから沢山ダビング繰り返し
デモテープを配ったり売ったり。

未だマトモに覚えておりませんがDAWソフト、
コロナ禍で会得しようとした矢先、指を痛めPC打つ手が痛い
オマケにモニターに使うステレオが短期間で2度修理に出すという
運の悪さですっかりやる気を失っておりました。

てか‥新曲のアイデアがあまり浮かばないのですがね。
思いつけば誰かのパクりになっているし。
しかし、管楽器やストリング、コーラスを沢山入れると
100トラックは行くな。
DTMやられている方は、沢山使われていると思いますが。
ピンポン録音しまくり
悲しい音に出来上がった4トラックカセットテープMTRが
扱い易く、何だか懐かしくなります。




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