イングェイマルムスティーン「ライブインレニングラード」

兵庫但馬から帰京する際、新東名高速道路の浜松ＳＡで
中古ＣＤのワゴンセールを漁るのですが
５００円（ディスクユニオンやamazonで買えばもっと安い？）で
売られていた「俺様！」イングウェイマルムスティーン・ライジングフォースの
「ライブインレニングラード」を購入しました。
旧ソ連で開催されたライブイベントではイングウェイの方が早い？のかしら、
後のボンジョビ主催の野外スタジアムライブが話題になりすぎ
イングウェイ貴公子様は大変ご立腹でしたが。

西洋音楽をシャットアウトしていた旧共産圏では
クラッシックを聴く人がとても多く、
地元にロシアンパブがあるのですが（爆）１２年程前にオゴリで行った時
音楽の話になるとクラッシックでして、ボンジョビのイベントは
左程知られていないけどイングウェイは人気だよ、とお姉さんが言っていました。
（私は体大きくないので「アナタ、ロシア行ってもモテないよ！」と言われました（泣））
実際、パガニーニが大好きでロックとクラッシックを混ぜた
ネオクラシカルの典型的音楽の先駆け的だったイングウェイは
旧ソ連で実際の所、かなりウケたそうです。

この頃のボーカルは元レインボーだったジョーリンターナー。
素晴らしい歌ですが当時keyは高くなく
ハイトーンボーカルを望むイングウェイには
最終的に残念な存在だったようで（というか、脱退後はケチョンパに言っていた記憶が）
そしてジョーが参加する音楽ってウェットで有りながら
商業的なポップさを求められた時に、お声がかかりそうというか・・・。
レインボーの「アイサレンダー」以降やＲＩＯＴやＴＮＴで
コーラスとして参加した作品。何となく商業ＰＯＰメタルからしたら
とてもオイシイ歌い手に感じます。

で・・・当時のイングウェイのアルバム「オデッセイ」は
「ヘブントゥナイト」をはじめ、前作より急激にキャッチーになった気がし
私は全く受け入れられなかったのです。前作への思い入れもありましたし。

俺様イングウェイも色んな路線を歩む事になりますが
実際、当時のレニングラード（現サンプトペテルブルグ）でのライブＣＤは
出だし、今聴くと意外にも好印象でした。
マークボールズの歌った「ライアー」のkeyはマークにとって
比較的低いkeyでしたがハマっているではないですか。

と、映像化されていたのですね。（長いので適当に）
Yngwie J. Malmsteen - Trial by Fire - Live in Leningrad (1989) - HQ


途中まで良い感じで聴いて運転していました。
そして首都高速・池尻ジャンクション辺りに差し掛かった時
例の速弾きまくり俺様イングウェイになっており・・・・
正直ウンザリ・・・。しんどいねん・・・。
で、お決まりのイングウェイが歌うジミヘンと。（そうですよね？）

まあ見事なイングウェイワールドですが
正直、意外にも受け入れるというか良い印象のライブアルバムでした。
ギタリストとしては殆ど影響を受けていないイングウェイなんですが
まだ若くて勢いも強く、現在の説得力を増した音とは
違う一面もありますが、聴いて良かったです。