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[マンガ] トモガキ

2008-11-01 | マンガ

0849_2買うどころか、ヤンマガを手に取ったこと自体、果たして何年ぶりだろう…確か、「3×3EYES」の最終回が掲載された時(6年前)に記念に買って以来じゃなかったかな(汗)

オレとしてはヤンマガっていうのは昔からあまり馴染みがなくて、これまで雑誌の方を買ったことも数えるほどしか無いんですが…”ちばてつやがトキワ荘時代を振り返って描く”、というニュースを知った時から楽しみにしてました

0849_前後編で90ページということですが、まだちばてつやがトキワ荘の面々と交流する以前の頃の設定なので、(前編では)トキワ荘の描写はほとんど出てきませんでしたね

~不慮のケガによって急ぎの仕事が出来なくなってしまったちばに代わって、編集部が一縷の望みとして賭けたのが、当時、実力派が揃っていたトキワ荘の面々に代筆(ペン入れ~仕上げ)を頼むことだった…という所で終わってしまったので、ちょっと焦れったかったのも事実です(汗)

ただ、扉ページでは今回の前後編だけでなくて、”不定期連載開始”と大々的に謳っているので、これからじっくりとトキワ荘メンバー達とのエピソードを語ってくれそうなカンジ(…今回の人気次第?)なのが楽しみですね

あと印象的だったのは実の弟である、ちばあきおさんがマンガを手伝っているシーンでしょうか

最近、小林まことが少年マガジンの50周年企画の一環の「青春少年マガジン」という連載において、自らのデビューした頃の事を振り返って楽しかった事だけでなく、残酷なエピソードも涙ながらに綴ってるのが衝撃的でしたが…ちばあきおさんも悲劇的な結末を迎えてしまいましたからねえ(T△T)

このシリーズでは語られる機会は無さそうですけど、「キャプテン」や「プレイボール」が大好きだった人間としては、いつかちばあきおさんの事情が少しでも語られてくれるのも期待したいです…

081111追記:
後編を読みました…
いやはや、ちばてつやの圧倒的な筆致に久しぶりに触れられた気がします

40年もの間、一線級の漫画家であり続けた人間の思い入れを持ってすれば、これ程の表現ができるんですな

誰もが知ってるようで、実は「まんが道」という強烈なバイアスのかかったイメージしか持っていない、あのトキワ荘の知られざる側面がとても新鮮でした…まさに生き証人であり、類まれな表現力をも兼ね備えたちばてつやさんには、このシリーズをこれからもドンドン描いてもらいたいです!

(願わくばトキワ荘に関連したエピソードというだけでなく、ちば版の「まんが道」的な、漫画家人生を包括するような展開も大いに期待したいですね)

0850_ ←こちらは今回の最初のページ(扉から数えて2ページ目)で、後編のメインの舞台となるトキワ荘の外観なんですが、この一見、何でもないように見えるシーンが後でとんでもない衝撃となって胸に迫って来ますので、まだ味読の方は是非ご一読されることをお薦めします!

 

2019年追記:

このエントリを書いてから約十年が経過しましたが、つれづれにちば先生が自らの人生を4ページ毎のショートストーリーで回顧されている「ひねもすのたり日記」に、ちばあきお先生についてのエピソードが…

2021年追記:

ついに「トモガキ」が収録された「あしあと ちばてつや追想短編集」が発売されました!


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