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[映画] ロッキー・ザ・ファイナル

2007-05-13 | 映画

070510川崎109シネマズにて観賞

いやー、手に汗握りましたねえ…去年だか一昨年だかに”ロッキーが復活する”というニュースを聞いたときは俄かには信じられない思いでしたが、別にオレだけじゃなくて誰もが同様に思ったのではないでしょうか

”「ロッキー5」はメチャメチャ評判悪かったのに…自分から進んで晩節を汚しまくりじゃね?…そもそもスタローンって今いくつ?…59歳!?…老人じゃん!”ってなカンジで(汗)

そういった世界中の観客の想いなんか何もかも解り切っている、それでも敢えてチャレンジして、やりきってしまったスタローンは見事と言う他ありません

死別したエイドリアン(=過去)を追憶してばかりのロッキー、老いてなお身体の奥底でまだ燻ってるものがあるんだと漏らすロッキー、プロライセンスの再発行を渋るコミッショナーに憤るロッキー、息子に理解を求めようとするロッキー…
劇中のこれらの姿が全てそのまま、「ロッキー6」という映画を作ろうとしているスタローン自身に重なって見えて仕方がなかったです

”自分の年を考えろ”、”皆にキチガイだと思われてる”、”いつまで過去の栄光にしがみついている?”…全てスタローン自身がハリウッドで味わった栄光と挫折の中で、実際に言われたり、自ら感じたりしてきたことなんでしょうね

それでも…Never Give Up !!

あまりに使い古された陳腐な言葉ですが、これが「ロッキー・ザ・ファイナル」という映画の全てです

無理は百も承知!…「5」でロッキーがボクサーであることから卒業した顛末もあれはあれで良かったけれども、「ロッキー」シリーズの集大成として、ファンだけじゃなくて、スタローン自身も実は求めていた”真なる完結編”が確かにここにありました!

こないだ「1」~「5」までを通してみた時に、”(「1」は)スタローン自身の境遇がそのまま劇中のロッキーと重なっているのが、名作足りえている理由の一つ”と書きましたが、今回の「ファイナル」にも見事に当てはまっていると思います(「5」も結構そうなんですけどね…でもどっちがいいかと言われると圧倒的に「ファイナル」です!)

そして今作はシリーズ完結に相応しく、懐かしのキャラが結構出てくるので、シリーズを事前に復習しておいたのは大正解でしたね
…一作目でほんのチョイ役で出てたスパイダーやリトル・マリーが、まさかこんなに重要な役どころ(特に後者)になるとはw

シリーズを好きな人でないと理解できないお約束がある作品だとは思います…でも出来れば喰わず嫌いをしているような人にも、ロッキーという、不器用だけど誠実であり続けた一人の人間の壮烈な人生を語り切った映像作品として、是非とも体験してもらいたいですね

 

 

ネタバレ追記:


youtubeでラストの決戦でロッキーが勝利するバージョンのエンディングを見ました…これは有り得ない結末ですね(汗)
このラストじゃなくてホント良かった…


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