
長男が出場する百人一首大会が米沢で行われるということで、友人家族との待ち合わせ場所まで早朝送っていった。久々の大会出場なのだが、なかなか調子良さそうである。結果が楽しみだね。
連休初日のサイクリングは、以前から行ってみたかった上郷地区にある“東源寺”に向かうことにしました。
コースは、一中の前を通り山田から大山に抜け、菱津を通って西目へ。戻りは、西目から金山口に出て7号線を水沢に向かい、水沢から田川に抜けて湯田川温泉街までは旧道の山道を…、そして高専の前を通って自宅へ。という今回もザッとした思い付きの計画でした。
最初は、竹ノ浦にある“荒倉神社”登口の鳥居です。
「中世には荒倉大権現と呼ばれ、領内には33坊があり西羽黒と称されて繁栄をみた」というようなことが記されている。
改めて感じる上郷地区の奥深さ…、今度、神社を訪れてみようと思う。

そして、東源寺に到着。
冷たい氷雪で覆われた石畳の参道の両側には、昼なお暗い大きな杉林が……。これが「夜の靴」を読んだときの寺の参道のイメージでした。でも実際はちょっと違った。でも、この坂道を見上げているとなんか不思議と、「夜の靴」で感じた秋から冬にかけての小説の風景が思い出されました。


参道を上ったところにある碑には、
私一人は今夜の客であったから、
皆より一人さきに座を立って帰った。
太い杉の参道はまったくの無灯で長かった。
柄の折れた洋傘を杖に、
寸余も見えない石畳を探り探り降りて行く
私の靴音だけが頼りだった。
谷間の雪が幹の切れ目からときどき
白く見えていた。
木人夜穿靴去
石女暁冠帽帰
こつこつ鳴る靴音から
指月禅師のそんな詩句が泛んで来る。
夜の靴というこの詩の題も、
木石になった人間の
孤独な音の美しさを漂わせていて
私は好きであった。
横光利一 「夜の靴」
と記されています。

境内を少々歩き、さて帰ろうとしたとき、
「どうぞ、中をご覧になりませんか?」と後ろから声をかけられました。
この寺の奥さんとは中学のPTAで一緒だったこともあり、また我が家の長女もお世話になったことがあって面識はあるのですが、予想外のことでびっくりした。
挨拶を交わし、本堂に入り“西目のお釈迦様”と呼ばれる立派な仏さま(釈迦如来座像)の前でお話を聞いた。
由来は昔々、
油戸と由良の間にある香頭ヶ浜に、このお釈迦様の頭が流れ着いたとのこと、このお釈迦様をお守りしていた行者の病気(中風)が治ったこと。そのため多くの参拝者が訪れるとのこと。
大学教授から、仏さまの首と胴体のレントゲン調査を打診されたが、先代の住職が「意味が無い、有り難味は変わらない」と拒否したこと。
世間話から、上郷地区での地域と子供たちとの関わりの素晴らしさ。等など。
朝の忙しい時間帯なのに、ありがとうございました。
「いいところでしょう?」という奥さんの言葉が心に残った。感謝。

国道7号線、羽越橋の頂上から水沢駅と鳥海山を眺める。
実は私、まだ就学前の頃、父親の運転する車で鶴岡からの帰り、どうしても我慢できず、この場所から線路に向かって立小便をした記憶が今でもはっきりと覚えている。爽快だったような…。もう時効だね。
ということで、どうしてもこの風景を撮っておきたかった。変かねぇ…。
【DATA】 ○走行時間:1:12'39 ○走行距離:27.57km ○平均速度:22.8km/h ○最高速度:42.8km/h
地元の東源寺に本当に来たわけですか。ありがとうございます。お寺さんの家族はイイ方々ですよ。学ぶことの多い分野です、ハイ。
今度、こじんまりと呑みましょう。
色々と学ばせてください。
いいところですねぇ。
合唱練習はあと何回あるのでしょうか? 今度の火曜日は別件で出席できないのですが…。
県P終了後、ヤリますか? こじんまりと…。