私の大好きな作家さん。山本文緒さんの
「みんないってしまう」は読むの2回目やったけど、やっぱり面白かった
そして強烈やった。喪失(?)をテーマにした十二編の短篇集、これはカナリお勧めです
様々な人の様々なこだわりや、愛し方、家族との過ごし方なんかが綴られています。傍から見たら引くようなことや、どう考えてもどうしようもない男だったりするのに
ガーン・・・それもこれも本人たちにとっては無くてはならないかけがえの無い大切なモノや人であるわけで、それは大切にすべきですょ。その人にしか分からない良さとか、相性があるコトを私もすごく分かるから
だからこそ人生って一概に何が良いとか悪いとか言えないんだと思う。と同時に、その分その現実を受け入れる努力をして、責任を持たないといけないんだよなぁと痛感
現実としっかり向き合えてこそスタートがきれると思ったから・・・自分のこだわりや理想を大切に、私も今日から頑張ろう
そう思えた作品でした。
それともうひとつ
タイトルのとおり“喪失”がテーマとなっていますが、凹んだりスル内容ではありませんので!!むしろ私は励ましてもらった感すらあります
私だけカモしれないけれど、大人になると究極の選択が結構待ち構えてたり、人と深く付き合うコトが億劫になったりして、失ってしまうモノが沢山あるように思います
でも、失ったと思っているのは自分だけカモしれないし、例え失ったとしてもその次には必ず何かを得られるチャンス
が待っているに違いないと言う期待を持てたら人生楽しいやろなって思います。勿論、一生一人のヒト、場所、モノにこだわるのもすごいコトだと思うけれど今の私にはまだ早い気がします
もっと色んなものを得たい。身につけたい・・・そのためなら多少の犠牲は払ってもいいと思えた
もしかしたらその結果
過去(の自分)悔いることがあるカモしれない。けれども過去は過去
過去を怨むでも、忘れるでも、ましてや無かったコトにするでもなく、切実に受け入れる強さを持ち備えれるように・・・この作品を手にして感じてほしいなと勝手に思ってみたりなんかして
長くなりましたが・・・今の気持ち、焦。