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「人間の死因」の累計第1位「感染症」を引き起こす「病原体」…そのひとつ「コロナウイルス」の凄すぎる戦略

2023-03-16 11:44:42 | Weblog
「人間の死因」の累計第1位「感染症」を引き起こす「病原体」…そのひとつ「コロナウイルス」の凄すぎる戦略
風邪の原因になるコロナウイルスは、ヒトコロナウイルス human coronavirus(HCoV)と呼ばれ、世界中に分布しています。ウイルス性風邪の10〜15%を占め、主に小児の上気道炎の原因になります。肺炎や細気管支炎などの下気道炎を引き起こすことは比較的まれです。以下に示すように、ヒトコロナウイルスの記号的で無機質な名前は、病原性の低さゆえにあまり注目されていなかった名残と言えるでしょう。
4種類のヒトコロナウイルスが知られていますが、症状や重症度に違いはありません。
HCoV-229E(A)/1966年/コウモリのコロナウイルスがラクダを介してヒトに伝播したと考えられる
HCoV-OC43(B)/1967年/げっ歯類のコロナウイルスで、それがウシへ伝播してウシコロナウイルスになった後、1890年頃にヒトに伝播と考えられる
HCoV-NL63(A)/2004年/コウモリを自然宿主とする2種類のコロナウイルスが相同組換えを起こして誕生した可能性
HCoV-HKU1(B)/2004年/げっ歯類のコロナウイルスに由来すると見られる
(A):アルファコロナウイルス属(Alphacoronavirus) (B):ベータコロナウイルス属(Betacoronavirus)
このうち、HCoV-OC43が、ヒトに伝播したと考えられる1890年頃に「ロシアかぜ」というインフルエンザが原因とされるパンデミックの流行がありました。このロシアかぜの症状に、味覚嗅覚障害があったという記録から、このコロナウイルスが真犯人だったのではないかという説もあります。もしそれが正しければ、パンデミックを起こすウイルスが風邪ウイルスに変化したことになるわけで、COVID-19の将来を予想する手掛かりになるかもしれません。
HCoV-NL63はオランダで細気管支炎の小児から、HCoV-HKU1は香港で肺炎の71歳男性患者から分離されました。これらのコロナウイルスは、今世紀に入って出現した新型ウイルス……というわけではなく、以前からヒトに風邪を起こしていたのですが、それほど重症化しなかったため、見過ごされていたようです。
その前年に後述するSARSがアウトブレイクしたことで、原因不明な呼吸器疾患患者に対して、より積極的に病原体の探索が行われたことから、発見に至ったというわけです。もし、SARSの流行がなかったら、まだ日の目を見ていなかった可能性も……。

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