goo blog サービス終了のお知らせ 

t-rockの…

毎日の適当な生活を。。。

経営ってなに?

2008-08-19 23:55:36 | 読んだ本
日本でいちばん大切にしたい会社
坂本 光司
あさ出版

このアイテムの詳細を見る


最近の疑問に、ひとつの考え方を示してくれました。

5つの実在の会社を紹介して、社会における会社の『存在意義』と、
経営の軸足を示している。

・障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくりたい
・「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」を貫き、48年間増収増益
・「人を支える会社」には、日本中から社員が集まり、世界中からお客さま
 が訪ねてくる
・地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営を貫いていく
・「あなたのお客で本当に良かった」と言われる、光り輝く果物店

以前読んだ、伊那食品工業の塚越会長も取り上げられている。

会社として収益も大事だけれど、
その会社が寄って立つ軸足をはっきりさせて、
あとは手段をどのように構築していくか。

今は幸いにも時間があるから、
ゆっくり、いろいろと考えてみよう。

★★★★

すべては整理からはじまる

2008-07-19 13:56:12 | 読んだ本
佐藤可士和の超整理術
佐藤 可士和
日本経済新聞出版社

このアイテムの詳細を見る


一時期えらい売れてましたが、今頃手に取ってみた。


苦手なんです、整理。

乱雑なんです、なんでも。

前書きに、
「この本で僕が述べる整理術とは、整理のための整理ではなく、
 快適に生きるための本質的な方法論。ですから、デスク周り
 などの空間から仕事上の問題、人間関係に至るまで、あらゆ
 る場面に応用できるのです。」

とあるんだけど、ベースで整理に対する前向きな意識が
あったんでしょうね。
それをご本人曰く「磨き上げた」ということなんでしょう。

机やかばん、PC内部の整理方法から、
思考を整理するための方法。

いろいろと、デザインやコンセプトをプランニングするために
やってきた、活かしてきた方法が、「整理」されている。

途中、自分のやった仕事の「すごいでしょ、俺」みたいな
部分があったのは仕方ないんでしょうけど、
全体通して非常に読みやすい。

「本質的な問題のありかに気づくためには、客観的な
 視点を持つことが重要だ。」

「仮説を立てて、恐れずに相手にぶつけてみること。
 (中略)でも、口にしにくいことをあえてぶつけて
 みるからこそ、問題の本質が浮かび上がってくるのです。」


そして、
「アイデアがでないと悲観する前に、まず目の前のものを
 見つめなおしてください。今持っている情報を整理して
 把握するだけで、十分対応可能になるのです。
 整理は、新しいアイデアを開く扉です。決して、義務に
 かられて行う事務的なものではありません。それどころか、
 答えを導き出すための非常にクリエイティブな作業なのです。」

と締めている。


確かに、いつも何かを探し回ることも大事だけど、
目の前にあるものを、もう一度整理して、見つめなおすことも
大事ですよね。

★★★

ロゴづくし

2008-07-15 23:09:38 | 読んだ本
日本のロゴ 2

成美堂出版

このアイテムの詳細を見る


こういうのに気がついて商売にする感覚も好きです。

ビスコだとかチキンラーメンのパッケージの変遷もおもろいですが、
ゴレンジャーから始まる「スーパー戦隊」の番組タイトル変遷なんて、
なかなか取りまとめようという感覚になりにくいよね。

サブタイトルの「シンボルマークの由来と変遷」。
ロゴは一瞥で理解できても、その変遷をまとめられると
「そうそうこんなだった!」みたいな懐かしさもあり、
「へぇ、こんなんだったんだ」みたいな発見もあり。

その企業とかファンとか、そういう人たちは当たり前のことも、
なかなか知らずに流していたことがいっぱい。
ロゴ一つ一つに込められた気持ちに、思いを馳せるのも楽しいね。

ただの雑学みたいなもんだし、
知ってるからどうしたというもんでもないけれど、
知ってて得したような感覚が得られるのもよい。

★★★

人生の王道

2008-07-14 23:30:50 | 読んだ本
人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ
稲盛 和夫
日経BP社

このアイテムの詳細を見る


最近、カープとサンフレッチェのことしか書いていませんので、
久しぶりに本のことを。

日経ビジネス連載中から、非常に楽しみにしていましたが、
満を持して手に取りました。

京セラ創業者の稲盛さんが、西郷南州(隆盛)の遺訓から、
ご自身の経験を踏まえて、思い込めて解釈したのがこの本。

いろんな言葉があるんですが、

 ◆「動機善なりや、私心なかりしか」を常に問う。
 ◆知識を見識へ、見識から胆識へ

なんていうものに加えて、

 ◆すべては「思う」ことからはじまる。

この言葉が盛り込まれていたことに、ちょっと感動。

というのも、以下の話を聞いたことがあったから。
-----------------------------------------------
以前、松下幸之助のダム式経営についての講演で、
終了後の聴衆から、

「そうはいっても、経営資源を溜めておくことが難しい。
 どうやって実践したらいいんだ?」

との質問に対して、

松下さんが、
「それは、強く思わないといけませんなぁ。」
と回答。

多くの聴衆が?????という雰囲気になったなかで、

唯一得心したのが、稲盛さんだった。
----------------------------------------------------
というお話。
ちょっとはしょりすぎてぴんと来ない部分があったら
ごめんなさい。

んで、この本のなかに、
「どんなことでも、まず強く思うことからすべてが始まるのです。
 「そうありたい」「こうなりたい」という目標を高く掲げて強く思う。
 それも、潜在意識に浸透するほど強く持続した願望でなければなりません。
 寝ても醒めても途切れることのないくらい強いものであってはじめて、
 先人の教えを実践の場で生かすことができるのです。」

この考えを、その講演のときに掴まれたんだろうかと思うと、
やっぱり、サスガですよね。

漫然としていたら流してしまうことを、
どれだけ自分の中にひっかけられるか。

それも、やっぱり「思い」がいるんでしょうね。

ということで、この本は、もっともっと読み込みたいね。

★★★★★

桜道楽のおいちゃん

2008-06-23 22:32:28 | 読んだ本
桜のいのち庭のこころ
佐野 藤右衛門
草思社

このアイテムの詳細を見る


ある、面白いお仕事をされている方がメルマガで紹介していた本。
庭師さんというか、造園家の著者が、
仕事への思い入れと家族代々で取組む桜の「守」について語ってる。

ソメイヨシノに「さくらんぼ」がつかない理由、初めて知りました。
挿し木、接ぎ木でしか育たない木だったのね。
日本中のソメイヨシノは、元は同じと知ってビックリ。

本当に、桜への愛情が感じられるから、今の公園のつくりやら
桜を愛でる日本人に対して、忸怩たるものがあるようで、
古い本ですが、手に取ってよかったと思える内容でした。

「桜は全部下を向いて咲くんです。
 ですから、中へ入り込んで見て、初めて桜も喜ぶんです。」

「生きものはやっぱり「守り」ですわ。
 守りと護りと、また違うしね。(中略)
 自然は、相手を知って、守りをするしかないんです。」

「わしらは、やっぱり人の話を聞いて、行った現場で、つねに
 疑問を持たなあきません。(中略)
 それが図面を作るようになってからは、図面にあわせて植木
 を突っ込むだけやから。
 いわゆる技と違うて技術やからね。ただ置いてるだけですわ。
 これはわしがよく言う「人偏なし」というやつですわ。
 働かずに動いているだけ。人偏がないというんです。
 機械並みですわ。動いているだけです。」

 この「人偏なし」という言葉。
 どんな仕事をする人にも当てはまる言葉ですよね。
 機械とかシステムを動かすときには「稼動」、
 人を含めた仕組みを動かすときには「稼働」と
使い分けてましたが、ここまで意識したことはなかったな。

 いつのときでも、人偏を入れて動きたいもんですね。

ノーベル賞学者の経済教室

2008-06-22 22:12:08 | 読んだ本
スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く
ジョセフ・E・スティグリッツ
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


週刊ダイヤモンドに月1回掲載されてたコラムをまとめたものですが、
非常にわかりやすい。

第1章で、現状の世界経済に対する見解がまとめてあって、
そこから後は、2003年からのコラムがずっと掲載してある。

このコラムは、経済学的な考察だけでなく、そのときの
経済のトピックスへの解説もふんだんに盛り込んであって、
この5年間の経済情勢の動きを復習するにもちょうどいい。

「IMFとアメリカ財務省が資本市場の自由化を唱えたことで、
 もう一つ驚かされたのは、自由化が経済成長を促進するという
 証拠がまったく見当たらないことだった。それどころか、自由
 化は不安定さを拡大するという証拠が存在していたのである。」

「マクロ経済政策は、政治を抜きにしては決して成り立たない。
 マクロ経済政策には根本的なトレードオフが伴い、その影響は
 集団によって異なるからだ。」

そして、あらゆるコラムの中に、反ブッシュの姿勢が
明確に示されてるのが、ある意味心地いい。

こういう本を読む時間も必要ですね。
新聞ナナメ読みでは、表面的にしか頭の中に残らないから。

ロートシルトって

2008-06-21 23:34:30 | 読んだ本
ロスチャイルド家と最高のワイン―名門金融一族の権力、富、歴史
ヨアヒム・クルツ
日本経済新聞出版社

このアイテムの詳細を見る


ロスチャイルドのことだったのね。初めて知りました。

ヨーロッパに君臨したロスチャイルド家の成立と成長の過程の概要と、
ワイン事業への執着とでもいうのか、取組みがきっちりとまとめてある。

シャトー・ムートンとシャトー・ラフィットの歴史は、なかなか面白い。

やっぱり、金があっても権力があっても成功しないことってあるわけで、
それを解決するのは、「思い入れ」しかないんでしょうね。
それは、いつの時代でも変わらないんだろうな。

最後の方に次の記述がある。
「この銀行一族がはじめシャトーを手に入れたころは、儲かる投資、
 社会的ステータスくらいにしか考えていなかっただろう。だが、
 ロスチャイルド家の人々は何十年もの月日を過ごすうちに、葡萄
 栽培にはとりわけ二つのことが必要だということを学んだのであった。
 それはすなわち、息の長い忍耐と変わらぬ情熱であった。」

あんだけ金と権力があってもそうなんだから、持たざる者はもっと。


最近、思い入れを持った仕事、してないなぁ。。。


ところで、シャトー・ムートンの日本での販売代理店はアサヒ
シャトー・ラフィットの代理店はサントリーなのね。しかも、ラフィットは日本語ページもあり。

値段も含めて、勉強になりました。
この世界にはまってしまうと、相当大変そうだなぁ。。

名言の内側

2008-06-18 00:02:30 | 読んだ本
名言の内側―歴史の発想に学ぶ
木村 尚三郎,村山 吉広,外山 滋比古
日本経済新聞社

このアイテムの詳細を見る


図書館を徘徊中に見つけた、ちょっと楽しかった本。
慣用句的に使う、名言といわれる言葉の背景や出典を、
1語が見開き2ページで解説されている。

「笛吹けど踊らず」は、なぜ笛なのか。西洋における
弦楽器と管楽器の位置づけの違いとさらにその背景。

「酒は百薬の長」という言葉は、どんな都合から
作られたのか。

「一利一害」が耶律楚材の言葉だと初めて知った。
『蒼き狼と白き牝鹿』で眼にして以来の人名。
懐かしさもあり、その所業も復習してみたくなったり。

「金持ちは負けるために賭けをする」という言葉の
その意味。『不確実性の時代』は聞いたことあるけれど、
そこからの出典だったとは知らず。

文学的要素を持った雑学とでもいうのかな。

普段使いの言葉の意味をどれだけ知らないか、
もう少し意識しないといけないのかもしれません。

同志社小学校が、手元に辞書を必ず持ち、わからない
言葉は必ず調べて付箋を貼るという仕組みを作ってるようですが、
こういう、わからない点を流さないクセを作れば、
いいんでしょうね。


寛容と多元性

2008-06-17 23:46:48 | 読んだ本
国家と人生―寛容と多元主義が世界を変える
竹村 健一,佐藤 優
太陽企画出版

このアイテムの詳細を見る


相も変わらず、佐藤優氏の著作を読み続けるわたくし。

最近、だいぶわかるようになってきたけれど、難解な部分もたっぷり。

ロシアのお話だとか、官僚機構のお話は既出のものが多いなかで、
タイトルとは関係ない、勉強・記憶に関する見解に「!」


「東大やモスクワ大学で教えた経験からいうと、
 この人間は伸びるかどうかを見極めるポイントは
 たったひとつ、机に集中して向かうことができる
 能力があるかどうかです。」

「なにか物事を行う際の動機は、必ずしも合理的で
 なくてもいいということ、これが重要です。」

「記憶は、自分が理解できる分野、あるいはその範囲
 でしか定着しないのです。(中略)
 要するに、記憶力をアップする究極の方法は、基礎
 教養を身につけること、ということになります。
 その教養は、高校生レベルで十分です。逆に、高校生
 レベルで欠損がある場合、その部分を修復しないと、
 上にいけない。」

最近、DSでも山川出版社の日本史や世界史が流行ってますが、
DSを持っていないわたくしは、もう一度、高校の教科書を買って
読もうかと思っていたところに、この記述。

ちょっと、これから取組んでみようっと。

60過ぎの父親からのメッセージ

2008-06-11 22:46:53 | 読んだ本
人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉
ジム ロジャーズ
日本経済新聞出版社

このアイテムの詳細を見る


投資家として名を馳せても、パパはおんなじなのかな。

60過ぎてできた娘に、将来わかっておいてほしいことを
まとめたという形になってて、ビジネスマンにも役立つとの
触れ書き。

「時折、いかに多くの人々が物事を自分で考えていないかという
 事実に驚かされる。なぜ皆がそうするのだろう。
 それは、常識や多数派に従うことが気楽で安全に感じられるからだ。
 他人と同じように振舞うことは簡単で、誰も思いつかないような
 ことを考えるのは難しい。
 しかし、皆が同じように流されているとき、少数の人間は確実に
 違うことを考えている。そして、しばしばそれが正しいのだ。」

どうしても、普段、意識せず、というか、意識していないと、
考えることをやめてしまっている自分に気が付く。

投資家としての側面で書かれているけれど、すべてのことに
通じる点であるのは間違いない。

これが大変なんだけどね。
いろいろ考えているつもりなんだけど、あくまでも「つもり」だし。


そして、ついつい忘れがちな真理。


「食事を済ませてから、スーパーマーケットに行くように。」

こりゃ大事なことだ。
検証してないけど、腹が空いてると余計なものを買い物カゴに
放り込んでしまいそう。