最近、カープとサンフレッチェのことしか書いていませんので、
久しぶりに本のことを。
日経ビジネス連載中から、非常に楽しみにしていましたが、
満を持して手に取りました。
京セラ創業者の稲盛さんが、西郷南州(隆盛)の遺訓から、
ご自身の経験を踏まえて、思い込めて解釈したのがこの本。
いろんな言葉があるんですが、
◆「動機善なりや、私心なかりしか」を常に問う。
◆知識を見識へ、見識から胆識へ
なんていうものに加えて、
◆すべては「思う」ことからはじまる。
この言葉が盛り込まれていたことに、ちょっと感動。
というのも、以下の話を聞いたことがあったから。
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以前、松下幸之助のダム式経営についての講演で、
終了後の聴衆から、
「そうはいっても、経営資源を溜めておくことが難しい。
どうやって実践したらいいんだ?」
との質問に対して、
松下さんが、
「それは、強く思わないといけませんなぁ。」
と回答。
多くの聴衆が?????という雰囲気になったなかで、
唯一得心したのが、稲盛さんだった。
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というお話。
ちょっとはしょりすぎてぴんと来ない部分があったら
ごめんなさい。
んで、この本のなかに、
「どんなことでも、まず強く思うことからすべてが始まるのです。
「そうありたい」「こうなりたい」という目標を高く掲げて強く思う。
それも、潜在意識に浸透するほど強く持続した願望でなければなりません。
寝ても醒めても途切れることのないくらい強いものであってはじめて、
先人の教えを実践の場で生かすことができるのです。」
この考えを、その講演のときに掴まれたんだろうかと思うと、
やっぱり、サスガですよね。
漫然としていたら流してしまうことを、
どれだけ自分の中にひっかけられるか。
それも、やっぱり「思い」がいるんでしょうね。
ということで、この本は、もっともっと読み込みたいね。
★★★★★