昨日のNHK杯は待ちに待った羽根碁聖が登場。
相手は井山天元に続く期待の若手、関西棋院の村川七段です。
開始前の羽根碁聖のインタビュー。
「去年は早々に負けてしまったので・・・・(以下略)」
さすがは羽根碁聖、去年のベスト8では不満ということですか^^
それでは対局を振り返りたいと思います。
この対局は羽根碁聖屈指の名局ではないでしょうか。
黒番:羽根直樹 碁聖
白番:村川大介 七段
結果:231手まで黒番羽根直樹碁聖の7目半勝ち
まずは序盤。
羽根碁聖の道策流は非常に珍しい!
黒9では右上にシマることがほとんどだと思います。
黒18と大上段に攻める羽根碁聖。
いつもとは雰囲気が違います。
村川七段も黒2に対して白3と反発。
以下右上は一段落するも、今度は中央の戦いに移行。
黒24と羽根碁聖らしからぬ攻めっ気100%の手が飛び出しました。
今度は白15と村川七段が逆襲。
ここは解説でもありましたが、白G8 あたりが左辺に対して利きなので、強く白15ま
でいけるところです。
対する羽根碁聖は、なんと平然と右下のシマリ(黒16)を打ちました!
さあここからが本局のハイライト。
羽根碁聖が得意のシノギをみせるのか!?
白1と中央を攻める村川七段。
対する羽根碁聖。
黒6から8と中央を値切りながら白1子を取り込みました。
黒6まで下辺から利かし、
黒9まで左上から利かし、
黒17まで右下から利かし、勝負あり!!!
以下寄せて、羽根碁聖の盤面14目勝ちとなりました。
これだけ見事な捨て石は久しぶりに見ました。
左から利かし!
下辺から利かし!
左上から利かし!
右下から利かしてゲームセット!
「捨て石の名局」なんて本があったら、掲載間違いなしでしょうね。
羽根碁聖の完勝だったと思います。
第53回以来の羽根碁聖の優勝が見たくなってきました^^
それでは今日はこの辺で。