一番年上の奴隷は組がしらと呼ばれ、作業場を取り仕切っていた。仕事にはきびしかったが、一生懸命に働くサマナは気に入られ、こっそり手を抜くことも教えてくれた。
ここの船は何百枚もの板を張り合わせてつくられ、何本もの長いオールで水をかく仕組みになっている。
「いくさ船さ。この船に大勢の兵士をのせて、まわりの島をおそうのさ」
一度サマナは組がしらといっしょに材木商のところまで出かけたことがある。道の両わきには大きな家がならび、人々はいそがしく行き来している。
2人は主人の通行証をもっていったのだが、途中で何度も腰に剣を下げた兵士に呼び止められた。兵士が鋭い目でにらむとサマナはぞっとした。
ここの船は何百枚もの板を張り合わせてつくられ、何本もの長いオールで水をかく仕組みになっている。
「いくさ船さ。この船に大勢の兵士をのせて、まわりの島をおそうのさ」
一度サマナは組がしらといっしょに材木商のところまで出かけたことがある。道の両わきには大きな家がならび、人々はいそがしく行き来している。
2人は主人の通行証をもっていったのだが、途中で何度も腰に剣を下げた兵士に呼び止められた。兵士が鋭い目でにらむとサマナはぞっとした。
(星のしるしの勇者…11)に続く…