<カニイどの>
タカトは突然カニイの前にひざまづいた。
<カニイどの、お願いです。いくさをやめさせる手立てはないものでしょうか>
<われわれもできるならいくさは避けたいと思っている。こちらからいくさをしかけようとは考えていない。だが攻めてこられれば、全力で防がねばならないだろう>
そのとおりだ。攻められて抵抗しないわけにはいかない。攻めてこられないようにする手立てはないものか。タカトの目から涙がおちた。
<いや、一つだけ手立てがないわけではない。この2人だ>
カニイがいった。タカトの目がかがやいた。
<中へ入ってくれ。作戦会議だ>
カニイはタカトとマトナとアペ、それから数人の男たちを家の中へ引きいれた。
タカトは突然カニイの前にひざまづいた。
<カニイどの、お願いです。いくさをやめさせる手立てはないものでしょうか>
<われわれもできるならいくさは避けたいと思っている。こちらからいくさをしかけようとは考えていない。だが攻めてこられれば、全力で防がねばならないだろう>
そのとおりだ。攻められて抵抗しないわけにはいかない。攻めてこられないようにする手立てはないものか。タカトの目から涙がおちた。
<いや、一つだけ手立てがないわけではない。この2人だ>
カニイがいった。タカトの目がかがやいた。
<中へ入ってくれ。作戦会議だ>
カニイはタカトとマトナとアペ、それから数人の男たちを家の中へ引きいれた。
(あらしの夜明け…64)に続く…